本記事では、ワイヤープランツを上手に育てるための剪定方法と育て方・植え替え方法・増やす方法・枯れる理由についてご紹介します。ワイヤープランツのことが1記事で理解できるように、詳しく・わかりやすくご説明いたします。
植物を美しく健康に育てるためには、剪定が大切。それはワイヤープランツも例外ではありません。ワイヤープランツの育て方のすべてを簡単に理解したいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ワイヤープランツの剪定方法と育て方を解説します
まずは、ワイヤープランツの剪定方法と育て方についてみていきましょう。
たとえ小ぶりな植物であっても、美しく健康に育てるにはお手入れが必要です。ワイヤープランツの剪定方法と、きれいに育てるためのコツをご紹介します。
そもそもワイヤープランツとは
ワイヤーとは、英語で針金のこと。ワイヤープランツはその名のとおり、針金のような細い茎を持ち、楕円形の小さな葉っぱをつけます。一見もじゃもじゃとした見た目をしていますが、洋風のお庭やお部屋のアクセントにぴったりの、おしゃれな植物です。
ワイヤープランツには「ほふく性」という特徴があり、茎が地面に沿って伸びていきます。ときには水平の地面だけでなく、そばにある壁などにも沿って生長するので、ラティスやトレリスなどのフェンスに絡ませて、カーテンを作ることもできます。
ワイヤープランツは、7月ごろから秋にかけて花実をつけます。花は薄い黄緑色、実はゼリーのお菓子のように白く透明で、真ん中に小さな黒い種がついています。
小型の鉢植えなどに入れて観葉植物として販売されることもあります。ほかの植物との寄せ植えにしたり、雑草対策に地植えにしたりしても、魅力を発揮してくれる植物です。
ワイヤープランツの剪定時期と方法
ワイヤープランツの剪定は、4~6月ごろにおこないます。剪定といっても、庭に植える樹木のように大きな剪定ばさみを使って大胆に枝を切るというよりは、長すぎると感じる枝を適度な長さに揃える程度でじゅうぶんなので、とても手軽です。
ワイヤープランツは、弱ると葉っぱが落ちやすくなります。もしも葉っぱがなくなってツルだけ残っている枝があれば、思い切って切り落としましょう。切り口から新しい芽が出て葉っぱの数が増え、見栄えもよくなります。
育てる前に必要なものを揃えよう
これからワイヤープランツを育ててみようと考えている方は、まずは必要な道具を揃えましょう。必要な道具は、次の5つです。
- 鉢植えのワイヤープランツ
- じょうろ
- 霧吹き
- 剪定ばさみ
- 肥料
お花屋さんではビニールポットに入って売られているワイヤープランツもありますが、はじめから鉢植えになっているものなら植え替えの必要がないため、お手軽です。
また、お手入れで使用する剪定ばさみにもいろいろな種類がありますが、ワイヤープランツは茎が細いので、小型タイプが使いやすいでしょう。
【育て方】基本になるポイント3つ
ワイヤープランツの育て方のうち、大切な3つのポイントをご紹介します。このポイントをしっかりおさえることで、ワイヤープランツを健康に育てることができます。
水やり
ワイヤープランツはほかの植物に比べて乾燥に弱く、頻繁に水をあげる必要があります。土の状態はこまめに確認するようにして、土が乾燥したらじょうろで水をあげましょう。
春夏は水やりと同時に葉っぱに水を吹きかけます。ワイヤープランツの葉っぱは薄く、乾燥しやすいためです。
水やりの注意点は、一度にあまり水をあげすぎないことです。ワイヤープランツが根腐れを起こし、かえって弱ってしまいます。
普段から割りばしを土に刺しておき、水やりをする前に割りばしを土から引き抜いて、土の乾き具合を確認するようにしましょう。土の中に入っていた割りばしが乾燥しているのを確認してから水をやるようにすると、ちょうどよい頻度で水やりができるので、おすすめです。
栽培環境
ワイヤープランツはどこでも育ちやすく、日向・日陰どちらでも生長することができます。しかし、あまりにも日が当たりすぎたり、逆に日が当たらなすぎたりする場所では、うまく育ちにくくなります。
高温多湿の状況も苦手ですので、室内であればカーテン越しの半日陰の場所で、風に当てて育てるとよいでしょう。一方乾燥にも弱いので、エアコンが直接当たる場所には置かないようにしましょう。
ワイヤープランツは比較的寒さに強い植物で、地植えのものが冬に枯れてしまっても、地中の根っこは生きていることが多いです。そういった場合は春にふたたび芽吹く可能性が高いので、落胆せず、暖かい季節を待ちましょう。
室内で育てているワイヤープランツは、冬場は日光のよく当たる窓の近くに置くとよいでしょう。
肥料
春から秋にかけての5~10月ごろは、とくにワイヤープランツが生長しやすい時期なので、しっかりと生長させたい場合は肥料をあげるとよいでしょう。
肥料は、液体か固形かどちらかを使います。液体肥料は、2週間に1度、水の代わりに与えます。植物にゆっくりと栄養を与える固形タイプの肥料(緩効性化成肥料)を使う場合は、2ヶ月に1回、根本においてあげるとよいでしょう。
真夏に肥料を与えると、かえって弱って枯れてしまうことがあるので、気をつけましょう。
【育て方】元気がないと感じたら追肥を
ワイヤープランツは基本的に、どうしても肥料をやらないと育たない植物というわけではありません。大きく育てたいわけではないのであれば、たとえ肥料をあげなくても、順調に生長します。
しかし、ワイヤープランツに元気がないと感じた場合は、追肥をあげましょう。真夏のとても暑い時期でない限り、ワイヤープランツに栄養を補給させることができます。
剪定で失敗したくない!そんな方はプロに依頼してみるのもおすすめです
ワイヤープランツの剪定を失敗したくないという方は、お庭のプロに相談してみるのもおすすめです。
業者に相談するとなると、大きな樹木のメンテナンスを想像しやすいかもしれませんが、ワイヤープランツのように枝の細い植物であっても、きちんと対応できる業者があります。
「自分で剪定をするのが不安だ」「自分の思ったように剪定できない」とお悩みの方は、ぜひ一度お庭110番にご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ワイヤープランツの植え替えはどうやるの?
ここからはワイヤープランツの植え替えについてご説明します。
ワイヤープランツを育てていると、株が徐々に大きくなっていきます。大きく生長したワイヤープランツを小さな鉢で育て続けると、ワイヤープランツを健康に育て続けることができなくなります。
大きくなったワイヤープランツの植え替えを自分でおこなうにはどうしたらよいのか、詳しくみていきましょう。
ワイヤープランツの植え替えは必要?
ワイヤープランツを長く健康に育てていくうえで、植え替えは必須の作業です。
ワイヤープランツなど観葉植物は、長い間育てていくうちに、土の中にある根っこの密度が増していきます。これを放置すると、鉢のなかが根っこでいっぱいになり、「根詰まり」を起こしてしまうのです。
根詰まりが起こると、植物はそれ以上根っこを広げることができなくなります。
- 鉢の裏の穴から根がはみ出ている
- 新芽や根本近くにある葉が小さい、黄ばんでいる
- 土がすぐに乾く
このような現象が見られたら、根詰まりによって水分・空気不足が起こっているかもしれません。一定期間ワイヤープランツを育てていて、こころあたりがある方は、植え替えを検討してみましょう。
植え替えるのは一回り大きな鉢に
根詰まりを回避したいときは、それまでよりも一回り大きな鉢を選んで植え替えましょう。
それまでと同じような大きさの鉢に移し替えても、根詰まりは軽減されないためです。
鉢には大きさによって号や寸という単位で大きさが表されているので、それまで植えていた鉢よりも大きい数のものを選んで植え替えるとよいでしょう。号数が1上がるごとに3センチメートルほど鉢が大きくなります。
一方、1号よりも大きい鉢に植え替えるのは、かえって植物を枯らす原因になります。必要以上に大きな鉢を使うと、土の量がとても多くなり、根が吸い上げるよりも多くの水分が土のなかにたまることになるので、根腐れが起こりやすくなるからです。
少なくとも、育て始めて2年以上経ったワイヤープランツの場合は、それまでよりも1号ぶん大きな鉢を選んで植え替えましょう。
植え替えに適した土と肥料を用意しよう
植え替えをおこなうときは、植え替え先の鉢のなかに、新しい土をつめていきます。園芸用の土といってもさまざまな種類がありますが、どのような植物用の土なのかによって、土を混ぜ合わせる割合が変化します。
赤玉土
赤土を乾燥させた、弱酸性の土です。火山灰が積もってできた地中のなかから取り出され、大きさごとにふるいにかけられて、市場に出ます。黄土色の砂っぽい小石といった見た目をしています。
腐葉土
腐葉土は読んで字のごとく、木の葉っぱが腐って土のようになったもののことです。自然界では、ミミズや微生物によって作られます。養分が少なくなった土に栄養を与え、保水性や通気性を高める効果があります。
パーライト
パーライトは、火山岩から作られる白くて粉っぽい小石です。原料は主に、真珠岩か黒曜石という鉱物です。黒曜石パーライトは水をミネラル水に変える力があるので、根腐れを防止する役割を果たしてくれます。
ピートモス
茶色い細かな土のなかに、ところどころ植物の繊維が入っているような見た目をしています。水分の多い環境で育つ植物を細かく粉砕し、乾燥させた土です。ピートモスを土に混ぜると、土の水もちが改善されます。
バーミキュライト
バーミキュライトは何種類もの鉱物からなる土です。土に混ぜると、保水性・排水性と保温性・断熱性のバランスがよくなります。酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムなどが主な成分で、木くずのようなもののなかにきらきらと鉱物的な金色のきらめきが見られるのが特徴です。
ワイヤープランツにおすすめの土は、次のような配分で作ります。
■一般的な観葉植物用の土
赤玉土(小粒):腐葉土=6~7:3~4
■水やりがたくさん必要な観葉植物用の土
赤玉土(小粒):腐葉土:パーライト=6:3:1
■吊り鉢用の土
ピートモス:パーライト:バーミキュライト=6:2:2
自分がワイヤープランツを育てたい環境がどんなものか考えて、最適な土を選んでみましょう。
【植え替え方法】根を抜く
いざ植え替えにとりかかるとき、最初におこなうのは、根を鉢から抜く作業です。根詰まりしている植物は、土のなかに根がぎっしり詰まっているせいで、なかなか鉢から抜けないこともあります。
無理やり引っ張り出そうとするとワイヤープランツを傷つけかねないので、スコップや手で鉢を外側から何度もたたき、土と鉢の間に隙間を作りましょう。鉢の底の穴から根が出ている場合は、ハサミで切り取ってから鉢から引き抜きます。
ワイヤープランツを引き抜いたら、底の部分から3分の1ほどの場所まで根をほぐし、土を落とします。枯れた根っこが見つかった場合は、ハサミで切り落としましょう。
ここまで完了したら、あとは新しい鉢に移していきます。
【植え替え方法】新しい鉢に移す
ワイヤープランツを植え替える前に、新しい鉢の底に軽石を敷き詰めます。鉢の底の穴から土が流れ出るのを防ぐ効果があるためです。7号の鉢にたいして2センチメートルほどの高さまで敷くのが目安です。
鉢の底に空いた穴が大きすぎると、そこから軽石がこぼれてしまうので、鉢の底へ敷く園芸用のネットを敷いてから軽石を入れましょう。
軽石の上に、数センチメートル土を敷きます。その上へ、根詰まりを整理した後の植物を置き、大きく傾くことのないよう注意しながら、植物の周囲へ土を入れていきます。根っこの間に隙間ができないよう注意しつつ、丁寧に入れましょう。
鉢の高さよりも数センチメートル下まで土が入ったら完了です。7号の鉢の場合は3センチメートル、10号の鉢では4センチメートル下までが目安です。鉢の高さいっぱいまで土を入れると、水やりのときに水が溢れてしまうため、注意しましょう。
最後に、新しい鉢にたっぷり水をやります。鉢を揺らしながら水をやると、鉢のなかに余分な空間がなくなっていきます。余分な空間がなくなったことにより土が減ってしまったら、鉢のなかに土を追加し、また水をやります。水やり後にスムーズに水が引くようになれば終了です。
新しい鉢に移して以降、しばらくは次のことを心がけましょう。
- 肥料をやらない
- 鉢を置く場所を変えない
- 明るい日陰で、風の当たりにくい場所に置く
- 土が乾いたのを確認してから水やりをする
- 水やりを控える代わりに、葉っぱによく霧吹きをする
新しい鉢に移した後の植物を健康的に育てるためには、その後のお手入れが大切です。ワイヤープランツが新しい鉢になじむまで、こまめに様子を見てあげましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ワイヤープランツを増やしてみよう!
ここからは、ワイヤープランツを増やすためにできる3つの方法「挿し木」「株分け」「水差し」についてわかりやすくご紹介します。
ワイヤープランツは、ひとつの木からいくつもの木を増やすことができるのです。
ポイントさえ押さえれば、ワイヤープランツを増やすのはとても簡単。1本のワイヤープランツから木を増やして、生活のなかに手軽に緑を増やしてみましょう。
【増やし方1】挿し木
まずご紹介するのは「挿し木」です。ワイヤープランツの枝を切り、土に刺すと、枝の切り口から根が生えます。
まずは土の準備です。挿し木の場合に使う土には、保水性が重要です。赤玉土とピートモスとバーミキュライトを5:4:1の割合で混ぜた土が最適で、肥料分が含まれた土は適しません。
次に、5~10センチメートルの長さの、よく葉っぱのついた枝を切り取ります。切れ味のよい刃物でななめに切ると、根がより伸びやすくなります。
枝の切り口を下にして持ち、下から3分の1ほどまでにある葉っぱを摘み取ってから、土に刺します。ぐらぐらしないよう、しっかりと深く挿しこみましょう。
【増やし方2】株分け
株分けは、根っこがついたまま木を分ける方法で、木を極力弱らせないようにして増やすことができます。
株分けで重要となるのが、おこなう季節です。年中いつでもできるというわけではなく、最適なのは4~6月。暖かい地域にお住まいの方の場合は、夏の暑さが和らぐ9月頃にもおこうことができます。
まずは、鉢のなかからワイヤープランツを取り出し、根についている土を落とします。土の上に出ていた部分を見て、どこから株分けをしたいか決めたら、手で割いて根を分けます。ハサミやナイフなど、清潔な刃物を使って割くこともできます。
その後は、新しい土の入った鉢のなかに分けて植えつけます。たっぷり水をやるようにして、1~2週間は明るい日陰で育ててから、よく日が当たるところへ移動させます。2週間以上経ったら肥料をやることもできますが、植えつけてすぐに肥料をやると根が傷んでしまうため、注意しましょう。
【増やし方3】水差し
水差しは、枝を切って水に浸けておく増やし方です。
水差しにも適切な季節があるので注意しましょう。暑い時期・寒い時期は避けて、5~6月におこなうと、うまく育ちやすいです。
10センチメートルほどの枝を、切れ味の良い刃物で斜めに切り取り、水に入れる部分についている葉っぱを摘み取ります。ガラスのポットやコップなどに水を入れ、そこに枝を入れれば完了です。
水差しのポイントは、毎日必ず水を替えることです。水が腐ると植物が枯れる原因になるからです。
じゅうぶんに根が生えたら鉢に移し替えて育てることもできます。水差しで増やした株は普通の株よりも吸水力が弱くなるため、鉢に移し替えるときは、一般的なワイヤープランツよりもこまめに水をやり、土を乾かさないよう心がけましょう。
豆知識:ハイドロカルチャーって何?
ハイドロカルチャーとは、土を使わず、水で植物を育てることです。ワイヤープランツの水差しのように、水のなかに根を浸けて栽培するものもあれば、観葉植物に多くみられるように、専用の土剤を使っておこなうタイプもあります。
ワイヤープランツの栽培でも、専用の土剤を使ったハイドロカルチャーが多くあります。ハイドロカルチャーで使われる土剤は無菌処理されているものが多く、雑菌や微生物がいないため、カビや虫が発生しづらいというメリットがあります。
また、ハイドロカルチャーの土剤は固形で粒が大きいため、鉢のなかに適度にスペースが空きます。根に空気が触れやすくなるので、植物の空気清浄効果が高いという特徴もあります。
水やりの水が流れ出ることがなく水不足になりにくいうえ、普通の鉢に比べて軽いので、植物を扱いやすい栽培方法です。また、透明感のある鉢や皿を使うととてもおしゃれな雰囲気になるため、インテリアとしても素敵な存在感を発揮してくれます。
ワイヤープランツを増やそうと思い立ったら、ハイドロカルチャーとしての栽培も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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ワイヤープランツが枯れた…考えられる原因は?
ワイヤープランツが枯れてしまうのには、4つの原因が考えられます。
ここからは、ワイヤープランツが枯れる4つの原因を知って、うまく栽培するためのコツにしてみましょう。
いくら育てるのが簡単な植物とはいえ、育てる方法を間違うと、枯れてしまうおそれがあるので、注意してみてみましょう。
【原因1】水不足または水のやりすぎ
水不足は、ワイヤープランツが弱る原因としてもっとも多いといわれます。生長のスピードが早いぶん、たくさんの水が必要になるためです。葉っぱが黄色くなったら、必要な量の水を吸収できていない合図なので、よく水をやるようにしましょう。
しかしここで厄介なのは、ワイヤープランツは水をやりすぎても枯れてしまうということです。水切れをおそれるあまり水をやりすぎると、逆効果になってしまいます。
- 葉っぱが黄色くなったらこまめに水をやる
- 水をやりすぎたら根を観察し、根腐れがないか確認する
- 土の表面にカビが発生したら水やりを減らす
- スプレーを使って葉に水をやり、水分量を微調整する
いくら通気や日当たりがよい場所であっても、湿度が高ければ水分過多と同様の状態になってしまうため、室内での栽培でも注意しましょう。
【原因2】根づまり
ワイヤープランツは生長が速い植物なので、鉢で育てているとすぐに根詰まりを起こします。
- 栽培開始から1年ほど経ったら、根詰まりのチェックをする
- 鉢の底の穴から根が出てきたら、一回り大きな鉢に植え替える
【原因3】日照不足または極端な寒暖差
ワイヤープランツは日当たりがよい場所を好みます。ずっと日陰に置いていると徐々に弱り、枝も葉もよわよわしい見た目になってしまいます。
- 明るい場所(直射日光には当てない)に置く
また、ワイヤープランツは急な温度の変化にとても弱いです。家のなかで育てていたものを急に外に出すと、弱ってしまうことがあります。
- 室外へ出すときは、窓辺に移して一定時間様子を見てからにする
- 室外へ出すなら、室内外の温度差が少ない春と秋にする
- 冬は根元に藁などを敷き、霜や雪に当てないようにする
【原因4】害虫による被害
ワイヤープランツが弱る4つ目の原因は、害虫です。ワイヤープランツを弱らせやすい害虫の代表格は、次の3種類です。
アブラムシはワイヤープランツの枝や葉っぱから養分を吸い取ります。ワイヤープランツにじゅうぶんな養分が蓄えられなくなり、木が弱ってしまいます。春~秋の暖かい時期に出る虫です。
■対策
- 早期に殺虫剤を使う
- 湿らせた布で拭いて除去する
- 水の勢いでふきとばす
アブラムシと同様、枝や葉っぱから養分を吸い取ります。すぐに除去する必要があります。
■対策
- 歯ブラシを使いこそぎ落とす
- 風通しの良い場所でワイヤープランツを育てる
葉っぱから養分を吸い取る害虫です。養分を吸い取られた葉っぱには小さな斑点が見られ、クモの巣のような細い糸がついたりします。繁殖力が強く短期間で増殖するので、気づいたらすぐに駆除しましょう。
■対策
- ワイヤープランツを水に浸け、ハダニを洗い落とす
- ダニ用の殺虫剤を使用する
- 葉を乾燥させないよう、普段から木全体に霧吹きで水を吹きかける
まとめ
ワイヤープランツは手軽に育てられるおしゃれな植物で、剪定も比較的簡単ですが、育て方のポイントを間違うと弱ってしまうこともあります。本コラムを参考にして、上手にワイヤープランツを育てていただければ幸いです。
また、ワイヤープランツのような小型の植物であっても、お庭110番はいつでもご相談を受け付けております。「ワイヤープランツの調子が悪い」「正しく剪定してほしい」「害虫を駆除してほしい」といったさまざまなお悩みに対応しておりますので、ぜひお気軽にお電話ください。