「同じような雑草が何度も生えてきて、もううんざり!」
「雑草を駆除したいけれど、種類がわからなくて困っている」
このようなお悩みを抱えている方は、ぜひ当記事を読んでみてください。
当記事では、身近に生える雑草を季節ごとにまとめてご紹介!
すべて写真付きなので、目の前の雑草の種類がひとめでわかります。
さらに、効果的に駆除するために知っておきたい雑草の分類や、適切な除草剤の選び方、正しい使い方なども解説します。
今回の内容をまとめると次のとおりです。
- 季節別の雑草の種類
- 雑草の分類
- 除草剤の選び方
- 除草剤をまくタイミング
- 除草剤の安全な使い方
当記事を読んでいただければ、お庭や畑などに生えた雑草の種類と種類に合った駆除方法がわかり、すぐに実践していただけます。
何度も生えてくる種類不明の雑草にお困りの方は、ぜひ読んでみてください。
【季節別】庭や畑に生える雑草の種類一覧
雑草とひと口でいってもその種類はとてもたくさんあります。
そこで今回は、庭や畑などの身近な場所に生える雑草のなかから、季節別に代表的な種類をとりあげました。
名称と分類がひと目でわかるようになっているので、特定に役立ててください。
さらに、各雑草に効果的な除草剤も掲載しました。
合わせて参考にしていただければ幸いです。
代表的な春の雑草8種類
春(3~6月頃)によく見かける雑草として有名なのは次の8種類です。
一見雑草とは思えない、きれいな花が咲く種類が多いです。
一年生広葉雑草
おすすめ除草剤:MCPP液剤500ミリリットル
■ ナズナ
■ ホトケノザ
■ カラスノエンドウ
■ オオイヌノフグリ
多年生広葉雑草
おすすめ除草剤:ザイトロンアミン液剤 500ミリリット
■ シロツメクサ
■ ハルジオン
■ セイヨウタンポポ
■ チドメグサ
代表的な夏の雑草8種類
夏(6~9月頃)によく見かける雑草として有名なのは次の8種類です。
生長する力が強く、いちど生えると駆除が大変な種類が多いです。
一年生広葉雑草
おすすめ除草剤:MCPP液剤500ミリリットル
■ スベリヒユ
多年生広葉雑草
おすすめ除草剤:ザイトロンアミン液剤 500ミリリットル
■ ツユクサ
■ ドクダミ
■ オオバコ
■ ユウゲショウ
一年生イネ科雑草
おすすめ除草剤:ナブ乳剤500ミリリットル
■ エノコログサ
■ メヒシバ
多年生イネ科雑草
おすすめ除草剤:ワンサイドP乳剤500ミリリットル
■ チガヤ
代表的な秋冬の雑草7種類
秋冬(9~12月頃)は雑草の生長が落ち着く時期ですが、この時期によく育つ雑草もあります。
有名なのは次の7種類です。
一年生広葉雑草
おすすめ除草剤:MCPP液剤500ミリリットル
■ ヤクシソウ
■ ブタクサ
多年生広葉雑草
おすすめ除草剤:ザイトロンアミン液剤 500ミリリットル
■ ヨモギ
多年生イネ科雑草
おすすめ除草剤:ワンサイドP乳剤500ミリリットル
ススキ
シマスズメノヒエ
チカラシバ
セイタカアワダチソウ
種類を特定できたら、次は駆除に進みましょう。
雑草には分類があり、分類によって適切な除草剤が異なります。
適切な除草剤を選ぶために、大まかな雑草の分類も知っておきましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
雑草の分類をもっと詳しく解説
この章では、先ほど名称とともに触れた雑草の分類をより詳しく解説します。
雑草を大きく分けると、次のような分類になります。
- 一年生雑草
-
芽が出てから枯れるまでの期間が1年の雑草
- 多年生雑草
-
いちど枯れても翌年再び生えてくる雑草
- イネ科雑草
-
葉が細長く、表面の筋が平行の種類
- 広葉雑草
-
葉の形が広く、表面の筋が網状の種類
それぞれの違いや特徴を詳しく解説していきます。
一年草:発芽から枯れるまでが1年の雑草
一年草は種から芽が出て生長し、枯れるまでの一連の流れが1年で完結する雑草です。
枯れるまでの期間が短いぶん、自らの子孫を残すための戦略として、成熟してから枯れるまでの間に種子を落とす特徴があります。
そして、毎年新しい種子から発芽し、効率的に子孫を増やしていきます。
駆除しても種子が残っていれば毎年同じところから発芽して繁殖し、手に負えなくなるケースも多いです。
そのため、庭などに生えたら1日でも早く確実に駆除することが大切です。
また、一年草には、春に芽吹いて冬に枯れる「夏生(かせい)一年草」と、秋に芽吹いて夏に枯れる「冬生(ふゆせい)一年草」があります。
冬生一年草は年をまたいで生長することから「越年草」や「二年草」ともよばれます。
先ほどまとめたものを、夏生一年草と冬生一年草に分けると次のとおりです。
- 夏生一年草
-
ツユクサ、スベリヒユ、エノコログサ、メヒシバ
- 冬生一年草(越年草/二年草)
-
ナズナ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ヤクシソウ、ブタクサ
多年草:いちど枯れても翌年再び生える雑草
多年草は種から芽が出て生長し、枯れるまでの一連の流れが2年以上繰り返される雑草です。
もっと簡単に言うと、いちど枯れたあと、翌年また同じところから生えてきます。
なぜなら、地上部が枯れても土のなかの根が生き残っているからです。
このような特徴を「宿根性(しゅっこんせい)」といいます。
先ほど紹介した雑草のなかでは、次の種類が多年草です。
シロツメクサ、ハルジオン、セイヨウタンポポ、ドクダミ、オオバコ、チガヤ、チドメグサ、ユウゲショウ、ススキ、シマスズメノヒエ、セイタカアワダチソウ、チカラシバ、ヨモギ
多年草のなかには、地下茎で広がる種類もあります。
地下茎は地中に張り巡らされた茎のことです。
草むしりをしても地下茎のわずかな断片が残っていればそこから再び芽を出すので厄介です。
そのため、例えば土を掘り返して見えた部分にスコップを突き立てて切断しても完全には駆除できません。
むしろ新しい芽を増やしてしまい、違う場所から生えてきてしまいます。
このように地下茎で広がる種類はいちど生えると根絶が難しいです。
根絶するためには、雑草全体に浸透して枯らせる除草剤を使って地下茎ごと枯らす必要があります。
先ほどまとめたもののうち、地下茎で増えるのは次の種類です。
シロツメクサ、ハルジオン、チドメグサ、ドクダミ、チガヤ、ススキ、セイタカアワダチソウ、チカラシバ、ヨモギ
イネ科雑草の特徴と種類
イネ科雑草はイネのように葉が細長くて表面の筋が平行に走っている種類です。
イネ科雑草は根が地中深くまでしっかりと生えているため、手で抜こうとしても地上部分だけしか抜けません。
完全に駆除するためには、イネ科専用の除草剤を使って根まで枯らしてから、土を掘り起こして根ごと取り除く必要があります。
先ほどご紹介した一年草と多年草のうち、イネ科雑草に該当するのは次の種類です。
- 一年生イネ科雑草
-
エノコログサ、メヒシバ
- 多年生イネ科雑草
-
チガヤ、ススキ、シマスズメノヒエ、チカラシバ、セイタカアワダチソウ
広葉雑草の特徴と種類
広葉雑草は葉の形が広くて表面の筋が網状に走っている種類です。
特に多年草の広葉雑草は地下茎で増える種類が多く、駆除が厄介です。
完全に駆除するためには根まで枯らせる除草剤を使ったあと、新たな雑草の発生を防ぐ効果のある除草剤を使って二重の対策をすることが大切です。
先ほどご紹介した一年草と多年草のうち、広葉雑草に該当するのは次の種類です。
- 一年生広葉雑草
-
ナズナ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、オオイヌノフグリ、ツユクサ、スベリヒユ、ヤクシソウ、ブタクサ
- 多年生広葉雑草
-
シロツメクサ、ハルジオン、セイヨウタンポポ、ドクダミ、オオバコ、ユウゲショウ、ヨモギ
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
効果的に雑草を枯らす除草剤の選び方
生えている雑草の種類や分類がわかったら、お店やインターネットで適切な除草剤を選びましょう。
この章では効果的な除草剤の選び方をご紹介します。
おすすめ商品もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
目的に合った商品を選ぶ
除草剤を大きく分けると「液体剤」「粒剤」「ハイブリッドタイプ」があります。
「雑草を枯らしたい」のか「雑草を予防したい」のかによって最適な商品が異なるので、しっかりと目的を決めてから商品を選びましょう。
それぞれの特徴を簡単にまとめると次のとおりです。
- 液体剤
-
速効性がある。今すぐ雑草を枯らしたい人向け
- 粒剤
-
速効性はないが、長期間効果が持続する。雑草予防したい人向け
- ハイブリッド
-
速効性と予防効果がある。駆除と予防を同時にしたい人向け
では、それぞれをより詳しく解説します。
今すぐ枯らすなら「液体剤」
液体剤は速効性があり、商品にもよりますが散布してから4~6日ほどで雑草が枯れ始めます。
「今すぐ雑草を駆除したい!」という方におすすめです。
ただ、効果の持続時間は短く、基本的にこれから生える雑草の予防には適さないので注意してください。
今すぐ雑草を駆除して予防もしたい場合は、液体剤と後述する粒剤を併用するか、ハイブリッドタイプを使用するとよいでしょう。
液体の除草剤はさらに「接触型」と「吸収移行型」に分かれます。
接触型は薬剤が触れた部分にだけ効果があるので、特定の場所の雑草をピンポイントで枯らしたいときや、周りに枯らしたくない作物などがある場所に適しています。
吸収移行型は葉や茎から薬剤が吸収されることで根まで枯らせるので、地下茎で増える雑草の駆除にも効果的です。
予防もするなら「粒剤」
粒剤には、これから生える雑草を予防する効果があります。
薬剤が時間をかけて土に染み込むので、長期間予防効果が持続し、雑草の発生を抑えます。
そのため、液体剤で駆除したあとの雑草予防や、あらかじめ雑草を予防したい場所にまくなどの使い方がおすすめです。
ただし、雨が降るとまいた粒剤が流されて、予想外の場所に薬剤の影響が及ぶことがあります。
そのため、作物などを育てている畑などの近くでは使用しないようにしましょう。
今すぐ枯らして予防もするならハイブリットタイプ
ハイブリッドタイプは、液体剤の速効性と粒剤の予防効果を合わせもった「いいとこどり」の除草剤です。
「今すぐ雑草を駆除して同時に予防もしたい!」という方におすすめです。
ただ、便利なぶんそれぞれの単体商品より値段が高くなりやすいので、いろいろな商品を比較して決めるとよいでしょう。
種類に合った商品を選ぶ
目的が定まったら、次は雑草の種類に合った商品を選びましょう。
除草剤には「イネ科雑草用」「広葉雑草用」「一年生広葉雑草用」「多年生広葉雑草用」「各種一年草用」など、とてもたくさんの種類があります。
効果的に雑草を枯らすためにも、しっかりとパッケージを確認し、生えている雑草の種類に合った商品を選びましょう。
今回は雑草の種類ごとにおすすめ商品をご紹介します。
※価格は2022年6月17日時点の情報です。
※必ず取り扱い説明書をよく読み、用法用量を守って正しく使いましょう。
一年生広葉雑草におすすめの商品
一年生広葉雑草にはMCPP液剤がおすすめです。
一年生広葉雑草はもちろん、地下茎で増えるシロツメクサにも効果的な除草剤です。
ピンポイントで薬剤がかかった雑草のみを枯らせるので、芝生にも安心して使うことができます。
価格 | 1,876円 |
対象雑草 | 畑地一年生広葉雑草、スギナ、クローバー(シロツメクサ)、スギナ |
対象作物 | 日本芝、西洋芝 樹木など |
適用場所 (樹木の場合) | 公園、庭園、堤とう、駐車場、道路、運動場、宅地、のり面など |
【使い方】
- 対象作物
-
日本芝/西洋芝(ブルーグラス)/西洋芝
- 対象雑草
-
畑地一年生広葉雑草
クローバー(シロツメクサ) - 使用時期
-
雑草生育期
- 使用薬量
-
500~1,000mL/10アール
- 希釈水量
-
100~200L/10アール
- 使用回数
-
3回以内
- 使用方法
-
枯らしたい雑草の葉茎に散布する
※10アール=1,000㎡
詳しい使い方や注意点は下記ページをご覧ください。
参考:丸和バイオケミカル株式会社(最終閲覧日2022年6月17日)
一年生イネ科雑草におすすめの商品
一年生イネ科雑草にはナブ乳剤がおすすめです。
メヒシバやエノコログサなどの一年生イネ科雑草の他、駆除が困難とされるススキやチガヤにも効果があります。
薬剤はすぐに葉茎に吸収されるため、散布後に雨が降っても薬剤の効果が落ちずにしっかり枯らせます。
また、薬剤は土中でもすぐに分解されるので、あとから植える作物にも影響しません。
価格 | 2,689円 |
対象雑草 | 一年生イネ科雑草 ススキ、チガヤ |
対象作物 | 各種広葉作物 樹木類 |
適用場所 (樹木の場合) | 公園、庭園、堤とう、駐車場 道路、宅地運動場など |
【使い方】
- 対象作物
-
樹木類の場合
- 対象雑草
-
一年生イネ科雑草、ススキ、チガヤ
- 使用時期
-
- 一年生イネ科雑草
-
3~5葉期
(葉が3~5枚の間) - ススキ、チガヤ
-
草丈40cm
- 使用薬量
-
- 一年生イネ科雑草
-
150 ~ 400 mL/10アール
- ススキ、チガヤ
-
500 ~1,000mL
- 希釈水量
-
- 一年生イネ科雑草
-
100~200L/10アール
- ススキ、チガヤ
-
150 ~ 200L/10アール
- 使用回数
-
3回以内
- 使用方法
-
枯らしたい雑草の葉茎に散布する
※10アール=1,000平方
詳しい使い方や注意点は下記ページをご覧ください。
参考:日本宗達株式会社 ナブ乳剤登録詳細(最終閲覧日2022年6月17日)
多年生広葉雑草におすすめの商品
多年生広葉雑草にはザイトロンアミン液剤がおすすめです。
一年生から多年生まで、広葉雑草全般に効果があります。
また、シロツメクサやセイタカアワダチソウなど、駆除が困難とされる宿根性の多年生広葉雑草にも高い除草効果があります。
価格 | 4,466 円 |
対象雑草 | 一年生および多年生広葉雑草 |
対象作物 | 日本芝 樹木など |
適用場所 (樹木の場合) | 公園、庭園、堤とう、駐車場、道路、運動場、宅地、のり面など |
【使い方】
- 対象作物
-
日本芝、樹木など
- 対象雑草
-
一年生および多年生広葉雑草
- 使用時期
-
雑草生育期
- 使用薬量
-
- 日本芝
-
150~200L/10アール
- 樹木など
-
200~250L/10アール
- 希釈水量
-
- 日本芝
-
200~600mL/10アール
- 樹木など
-
500~1,000mL/10アール
- 使用回数
-
3回以内
- 使用方法
-
枯らしたい雑草の葉茎に散布する
※10アール=1000㎡
詳しい使い方や注意点は下記ページをご覧ください。
参考:丸和バイオケミカル株式会社(最終閲覧日2022年6月17日)
多年生イネ科雑草におすすめの商品
多年生イネ科雑草にはワンサイドP乳剤がおすすめです。
一年生イネ科雑草の他、駆除が困難とされるチガヤやススキなどの多年生イネ科雑草にも高い除草効果があります。
薬剤はイネ科雑草にのみ効くので、畑の広葉作物には影響しません。
そのため雑草だけをピンポイントに枯らすことができます。
価格 | 4,970円 |
対象雑草 | 一年生および多年生イネ科雑草 |
対象作物 | 各種広葉作物 かんきつ 水田作物 日本芝 樹木など |
適用場所 (樹木の場合) | 公園、庭園、堤等、駐車場、道路、運動場、宅地、のり面など |
【使い方】
- 対象作物
-
樹木などの場合
- 対象雑草
-
一年生イネ科雑草、多年生イネ科雑草
- 使用時期
-
- 一年生イネ科雑草
-
雑草の草丈20cm以下のとき
- 多年生イネ科雑草
-
雑草の草丈30cm以下のとき
- 使用薬量
-
- 一年生イネ科雑草
-
150~300mL/10アール
- 多年生イネ科雑草
-
400~600mL/10アール
- 希釈水量
-
- 一年生イネ科雑草
-
100L/10アール
- 多年生イネ科雑草
-
150L/10アール
- 使用回数
-
3回以内
- 使用方法
-
枯らしたい雑草の葉茎に散布する
※10アール=1000㎡
詳しい使い方や注意点は下記ページをご覧ください。
参考:ホクサン株式会社(最終閲覧日2022年6月17日)
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
除草剤をまくタイミング
除草剤の液体剤、粒剤にはそれぞれ散布に適したタイミングがあります。
除草剤の効果を十分引き出すためにも、正しい散布のタイミングを知っておきましょう。
液体剤は雑草が生え始めたら早めにまく
液体剤は雑草が生え始めたら季節を問わずなるべく早めにまきましょう。
雑草が大きくなってからだと薬剤の散布量が増えますし、枯らしたあとの処理や処分も大変です。
目安として、雑草の背丈が20cm以下のうちに散布しましょう。
すでに背丈が大きくなっている場合は、先に刈って20cmくらいまで小さくしてから、除草剤をまくと効果的です。
粒剤は春と秋に1回ずつまくのがベスト
粒剤は春と秋に1回ずつまくのが効果的です。
雑草が生え始める前の春にまいておくと、本格的に生長し始める初夏~夏頃の発生を予防できます。
秋のタイミングは、商品の効果期間に合わせましょう。
例えば、散布から6ヵ月間なら3月と9月になります。
効果期間は商品によって異なるので、パッケージを確認してください。
当日の天気も除草剤の効果をあげる大切なポイント!
散布する日の天気も除草剤の効果をあげる大切なポイントです。
液体剤と粒剤は、それぞれどのような日に散布するといいか解説します。
- 液体剤の散布に適した日
-
散布当日を含めて数日間晴れが続く日を選びましょう。
雨が降ると、せっかくまいた薬剤が流れてしまうからです。 - 粒剤の散布に適した日
-
粒剤は雨上がりにまくとより効果的です。
適度に地面が湿っていると、成分が早く溶けて土に浸透しやすくなるからです。
前日に雨が降っていない場合は、ジョウロやホースで軽く地面を濡らしてからまくとよいでしょう。
正しく安全な除草剤の使い方
除草剤は正しく使わないと人や環境に悪影響を及ぼすことがあります。
この章で使用上の注意点や正しく安全な使い方を知っておきましょう。
使用前の注意点
除草剤を正しく安全に使うために以下の3点を必ず守りましょう。
- 適切な装備をする
- 希釈量と散布量を守る
- 使っていけない場所を理解する
では、それぞれ詳しく解説します。
適切な装備をする
除草剤は薬品なので、使用するときは肌を露出しない服装が基本です。
万が一薬品が飛んできても肌に付着しにくい服装で作業しましょう。
また、作業中に雑草が肌に触れてかぶれてしまうこともあるので、必ず手袋、長ズボン、長袖を着用しましょう。
液体剤を使う場合は、上記に加えてマスク、ゴーグルも着用すると安全です。
希釈量と散布量を守る
薄めずにそのまま使える除草剤もありますが、基本的には水で希釈して薄めてから使います。
希釈が必要な除草剤の場合、パッケージに薬量に対する希釈水量が記載されているので必ず確認し、正しく希釈してから使いましょう。
商品によっては、散布面積に対する散布量が決められていることもあります。
量が少なすぎても多すぎても十分な効果を得られないので、散布量の記載がある場合は必ず守りましょう。
使っていけない場所を理解する
除草剤には使ってはいけない場所がいくつかあります。
例えば次のような場所です。
- 作物を育てている畑の近く
-
作物を育てている畑のすぐ隣で除草剤を使ってしまうと、万が一雨などで薬剤が流れた場合、作物の葉などに影響が及ぶおそれがあります。
畑の持ち主とのトラブルにもなりかねないので使用しないようにしましょう。
どうしても使用しなければならない場合は、最低2m距離をとって使いましょう。 - 傾斜地
-
傾斜地の土壌の維持に雑草の根が役立っていることがあります。
除草剤で枯らすことにより、最悪の場合土壌が崩落する危険性があるので、使用しないようにしましょう。 - 川、井戸、水田などの近く
-
除草剤の成分が流れて目的と違う植物が枯れる、水を汚染してしまうなどの危険性があります。
環境や植物を守るためにも使用しないようにしましょう。
参考:JRSコーポレーション「除草剤を撒いてはいけない場所はあるの?」(最終閲覧日2022年6月10日)
液体剤と粒剤それぞれの使い方
液体剤と粒剤のそれぞれの効果を最大限発揮させる上手な使い方を解説します。
液体剤は葉や茎にしっかりと薬剤をかける
液体剤は葉や茎にしっかりと薬剤をかけるのがコツです。
必要な量がなるべくすべて葉や茎にかかるように、意識しながら散布しましょう。
液体剤は薄すぎても濃すぎても十分な効果が出ないので、希釈が必要な場合は希釈量をきっちり守って使ってくださいね。
粒剤は全体に均一にまく
粒剤は雑草を予防するためのものなので、予防したい場所全体に均一にまくのがコツです。
下のイラストのように、1回の散布で必要な量を2回に分けてまくとよいでしょう。
縦と横をジグザグ往復するようにまいていくと、ムラなく均一にまけます。
詳しくは除草剤の使い方をまとめた記事をご覧ください。
あと片付けの注意点
除草剤を使ったあとは、以下の3点に注意してあと片付けしましょう。
- 容器は自治体のルールにしたがって捨てる
- 余った除草剤は涼しくて日が当たらない場所に保管する
- 枯れた雑草は軍手を着けて処理する
ではそれぞれ解説します。
容器は自治体のルールにしたがって捨てる
使い切って空になった容器はよく洗いましょう。
洗い方についてもパッケージに記載があることがあるので必ず確認してください。
以下はその一例です。
【Q】薬剤が入っていた容器はどうすればいいの?
出典:レインボー薬品株式会社
【A】容器は洗ってから処分しましょう。空になった容器に1/4程水を入れて栓をし、よく振った後に他の容器に空けてください。これを3回繰り返せば洗浄完了。洗った水は土に浸透させてください。エアゾール缶はガスを抜き空にしてから自治体の指示に従って廃棄してください。農薬規格外商品はこれに準じて廃棄してください。
よく洗って乾かした容器は自治体のルールにしたがって捨ててください。
筆者が5つの自治体を調べた結果では、プラスチック製の容器は燃えるごみ、それ以外の容器は燃えないごみになるところが多いようです。
詳しくはお住まいの自治体のルールを確認してください。
余った除草剤は涼しくて日が当たらない場所に保管する
いちどに使い切れず薬剤が余った場合は、涼しくて日の当たらない場所で保管しましょう。
薬品が入っていることがわからなくなると危険なので、中身の移し替えはしないでください。
子どもやペットがいる場合は、専用のボックスなどを用意して鍵をかけておくと安心です。
保管した除草剤はなるべく使用期限までに使い切るのが理想的ですが、どうしても使い切れなかった場合はご紹介した手順で正しく処分しましょう。
枯れた雑草は軍手を着けて処理する
枯らした雑草には除草剤の成分が残っているので、手で引き抜いたり集めたりするときは必ず軍手を着用しましょう。
軍手は雑草に触れて肌がかぶれるのを防ぐ意味でも大切です。
集めた雑草は自治体のルールにしたがって捨ててください。
駆除後の雑草対策については雑草が生えないようにする方法をまとめた記事をご覧ください。
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