空き地の雑草対策で管理の手間から解放!一番簡単な防草シートの敷き方

毎年の草刈りから解放されるいつでっも土地を活用できる空き地の雑草対策

自宅から離れた場所に空き地を持っていると、草刈りなどの管理が大変ですよね。放置しても雑草が生えなくなる対策をして楽をしたい!と思いませんか?

空き地の雑草対策には、防草シートがおすすめです。

防草シートは敷くだけで雑草が生えなくなり、数年は放置しておけます。また、シートを剥がせばすぐに元に戻すことができるのです。

今回は、防草シート空き地の雑草対策にピッタリな理由と、誰でも簡単にできる施工方法をご紹介します。

この記事を読むことで、面倒な空き地の管理がぐっと楽になります。

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目次

空き地の雑草対策は防草シートが手軽で効果的

防草シートは、地面に敷いて使う遮光性のシートです。防草シートで地面をおおうことで地面にある雑草の種や芽に日光が届かなくなり、雑草が生長できなくなります。また、外から雑草の種子や胞子が飛んできて地面に根付くのも予防できます。

商品名ザバーン 防草シート240Gグリーン(2m×30m) シート本体
価格26,000円(2022年6月16日時点)
特徴・耐用年数7~13年、丈夫で破れにくい
・貫通力の強いイネ科の雑草も貫通させない
・はさみやカッターで切ってもほつれない
・水はけがよく、水たまりができない

雑草対策には防草シート以外にも、コンクリートやタイル、砂利などを敷設する方法、芝生やミントなどの植物を隙間なく茂らせるグランドカバーなどがあります。いろいろある雑草対策方法のなかで特に防草シートをおすすめするのは、防草シートの以下のようなメリットが空き地にピッタリだからです。

  • 広い敷地にも施工がしやすい
  • 管理の手間がかからない
  • すぐに撤去できる

他の雑草対策方法と特徴を比較しながら、防草シートのメリットを詳しくご紹介します。

空き地のおもな雑草対策方法と特徴
施工しやすさ管理しやすさ撤去しやすさ見た目のよさ
防草シート×
砂利
コンクリートやタイルなど××
グランドカバー××

広い敷地にも施工がしやすい

防草シートは基本的に地面に敷くだけなので、施工がしやすいです。材料や道具もホームセンターなど手に入るので、誰でも簡単に敷設できます。

コンクリートやタイルなどは施工にセメントを混ぜて運搬するための一輪車や均一に敷くためのレーキやコテなどの特殊な道具をそろえなければならず、きれいに敷設するには技術も必要です。

グランドカバーは植物を植えるだけですが、地面をおおいつくすまでに生長するには時間がかかります。

また、砂利は石を敷くだけなのでコンクリートなどに比べれば施工が簡単ですが、範囲が広い場合には大量の砂利を運んで敷き詰めていかなければならないので、大変な作業です。

ロールで販売されているシートを広げて敷くだけの防草シートなら、専門的な技術がなくても、少ない労力で広い範囲の雑草対策ができます。

管理の手間がかからない

一度敷設すれば定期的に管理をしなくても雑草対策の効果を持続できるのも、防草シートのメリットです。

砂利は時間とともに地面に埋まったり隙間ができたりして土が露出し、そこから雑草が生えてしまうことがあります。それを防ぐためには定期的に表面に出た土を掃除したり、砂利を追加したりといったメンテナンスが必要です。でこぼこしている砂利の表面を掃除するのは大変です。

また、グランドカバーを維持するためには水やりや施肥などの手入れをしなければいけません。

防草シートやコンクリートなどは耐久性が高いので放っておいてもきれいな状態を保て、掃除もしやすいです。

そのため、こまめな管理が難しい空き地には防草シートやコンクリートなどが向いています。

すぐに撤去できる

空き地の雑草対策に防草シートが向いている最大の特徴は、撤去がしやすいことです。もしも空き地に建物を立てたり植物を植えたりといった用途に使うことになったときには、シートを敷いてあるだけの防草シートはすぐにはがすことができます。

コンクリートやタイルを撤去するには電動ハンマーなど特殊な工具を使った工事が必要になり、自分では困難です。

砂利は石を回収するだけなので自分でもできますが、範囲が広い場合に大量の砂利を拾い集めるのはやはり大変な労力がかかります。

防草シートは、シートをくるくると巻き取っていけば簡単に撤去できます。そのため、今後なにかの用途に使いたいので現状を維持しておきたいという場所の雑草対策には、防草シートがおすすめなのです。

防草シートにはデメリットもある

多くの防草シートは黒色や緑色をしていて、地面に敷いた見た目は不自然で殺風景な印象になってしまいます。そのため、お庭など景観を気にする場所には向きません。

また、防草効果や耐久性という点では、コンクリートやタイルのほうがはるかに優れています。防草シートは穴が開いたり隙間から雑草が生えてしまったりして、長くて10年程度で防草効果がなくなることがあるのです。

防草シートは見栄えを気にせず、今後別の用途に使う可能性がある空き地の現状を当面維持しておきたい場合の雑草対策におすすめの方法といえます。

防草シートを敷く前に雑草を除草剤で枯らす

ここからは、実際に防草シートを敷くための準備や手順を解説していきます。

まずは空き地にすでに生えてしまっている雑草を取り除きましょう。除草せずに防草シートを敷くと隙間ができ、雑草がシートを突き破って生えてくることがあります。

広範囲に広がる雑草の草むしりや草刈りはとても大変ですが、除草剤を使うと簡単です。除草剤は、雑草にかけることで枯らせることができる薬剤です。

除草剤は葉から枯らす液体タイプがおすすめ

葉から吸収されて枯らす「グリホサート」という成分が含まれている除草剤は事前に草むしりせずに使えるので、手軽に除草できます。

根まで枯らし、数日たつと軽い力で雑草が抜けるようになります。

シャワータイプのものは希釈済みなので計量して薄める手間がなく、フタを開けるとじょうろのようになっているのでそのまま散布可能です。

商品名草退治メガロングシャワーGT(4.8L)【草退治】
価格5,390円(2022年6月10日時点)
特徴・まいたあと最速で翌日から枯れ始める
・茎や葉から吸収されて根まで枯らす
・草丈50センチメートルまで伸びた状態でも有効
・フタを開けたらそのまま使えるシャワータイプ
・除草効果が最大11ヵ月持続
・手ごわいササ、ドクダミ、スギナなども根まで枯らす
・葉から吸収し根まで枯らす「グリホサートイソプロピルアミン塩」、長期間雑草を予防する「テブチウロン」配合
・1本で約18~145坪に散布できる

「除草剤をまいて枯れるまで待てない」「早く済ませたい」という場合は、草刈り業者に依頼すると素早く除草できるのでおすすめです。

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防草シートと道具を用意する

防草シートを敷くときに必要な材料や道具をご紹介します。すべてホームセンターやネットショップでそろえられます。

防草シート

防草シートは商品に表示されている、遮光率と耐用年数を確認して選びましょう。

遮光率は防草効果の高さの目安で、「99.9%」のように表示されています。遮光率が高いものほどより日光を遮るので、雑草を防ぐ性能が高といえます。遮光率が99%以上のものを選ぶのがおすすめです。

耐用年数は当然、長いものを選ぶのがおすすめです。製品によって耐用年数は5年、10年、20年などと幅があり、年数の長いものほど高価な傾向にあります。空き地を維持しておきたい期間に合わせてちょうどよい年数のものを選びましょう。

防草シート専用押さえピン

地面に刺して防草シートを固定するピンです。「コ型」「角型」と呼ばれるカタカナのコのような形の鉄製のピンが抜けにくいのでおすすめです。

防草シート専用ワッシャー

ピンと防草シートの間にはさんでシートを押さえる円盤型の板です。しっかりとシートを固定し、隙間ができるのを防ぎます。ゴムやポリエチレン製で、ピンを差し込む穴が空いています。

防草シート専用粘着テープ

防草シートの境目がめくれるのを防いだり、打ち込んだピンの穴をふさいだりするために貼ります。

施工に使う道具

トンカチ

ピンを打ち込むときに使います。あればゴムハンマーを使うと、工具に慣れていない方でも打ち込みやすいです。

メジャー

必要な防草シートの長さを測ったり、ピンを打ち込む間隔を測ったりします。

はさみやカッター

敷く場所の長さや形に合わせて防草シートを切ります。

ショベル

防草シートを敷く前に、でこぼこしている地面を平らに整えます。

防草シートを平らな地面に隙間なく敷く

今生えている雑草を除草できたら、防草シートを敷いていきましょう。

除草シートは大きい石や枝を除去し、地面を平らに整え、シートを敷くという順で敷いていきます。

1, 石や木を除去して平らに整える

防草シートに穴が空いたり隙間ができたりすると、そこに雑草が生えてしまいます。隙間ができないように地面を平らにしていきましょう。

大きい石や枝などの堅いものは除去し、地面がでこぼこしている場合はショベルで平らに整えます。

でこぼこしている場所にショベルを突き刺して土を掘り起こし、ショベルの裏面でなでたり軽くたたいたりすると簡単に平らにできます。

2,隙間ができないように防草シートを少しずつ敷く

一気にシートを広げるとずれてシワができたり、風でめくれたりして敷きづらいので、防草シートを少しずつ広げます。

地形に合わせてはさみやカッターでシートを切ります。

シートとシートの境目は隙間から雑草が生えやすいので、10センチメートル以上重ねましょう。

3,専用の押さえピンで留める

防草シート専用押さえピン

専用の押さえピンにワッシャーを通して、1メートル間隔で地面に打ち込みます。

4,シートの境目に専用のテープを貼る

防草シート専用粘着テープ

ピンで留めただけでは完全に隙間をなくすことはできないので、専用の粘着テープをシートとシートが重なる境目に貼ります。
シートの周りと中央に刺した押さえピンの上にもテープを貼ると、ピンを刺した穴もふさぐことができます。

空き地の雑草対策はお庭110番におまかせください!

防草シートを一度敷いてしまえば、ほとんど雑草が生えなくなります。
ただ、「雑草を除草剤で枯らすのも、防草シートを敷くのもめんどくさい!」という方は業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば除草から防草シートの敷設まで、ていねいかつスピーディーに施工してくれます。

業者を探すのも「どんな業者に依頼したらいいかわからない」「めんどくさい!」といった場合は、当サイト【お庭110番】にご相談ください。除草や雑草対策に対応できる弊社加盟のお庭のプロを素早くご紹介します。無料相談窓口にて24時間365日受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

参考文献
農文協『今さら聞けない 除草剤の話 きほんのき』農山漁村文化協会、2021

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