スダチは、風通しや日当たりを悪くしているような枝を剪定していきましょう。これらの枝は、スダチの光合成を邪魔して生育環境を悪くしていたり、病害虫の発生原因となってしまったりするからです。
このコラムでは、スダチの剪定に必要な道具から剪定時期や方法までわかりやすく解説しています。また、スダチの栽培方法や収穫、気を付けるべき病害虫についてもご紹介していますので、参考にしてみてください。
【スダチの剪定】道具・時期・方法について
スダチは、放っておくとどんどん枝が密集していってしまいます。枝が密集すると、風通しや日当たりが悪くなるだけでなく、病害虫の発生原因にもなってしまうため、適切に剪定を施すことが大切です。
ここでは、スダチの剪定に必要な道具のほか、剪定時期や方法についてご紹介しています。スダチの正しい剪定方法を知って、健康的に育て美味しい実を収穫しましょう。
剪定に必要な道具や服装
スダチの剪定には以下の道具を用意しましょう。また、スダチにはトゲがあるため、作業中にケガをしないように長袖・長ズボンを着用し、厚手の手袋をはめておくことをおすすめします。
- 剪定バサミ
- ノコギリ
- 癒合材
- 厚手の手袋
- 長袖・長ズボン
癒合材とは、枝の切り口に塗る保護材のことです。癒合材を塗ることで傷の治りが早くなり、雨や風からも守ってくれます。とくに太めの枝を切ると傷も大きくなってしまうので、癒合材を塗って保護しておくとよいでしょう。
スダチの剪定時期
3月~5月上旬ごろが剪定の適期とされています。農家によってはスダチの生育状態などをみながら剪定する時期を決めるため、少しバラツキがあるようですが、花が咲くまでに剪定をおこなうようにするとよいでしょう。
剪定すべき枝
風通しや日当たりを悪くしている枝を剪定していきましょう。たとえば、密生している枝や不自然な方向に長く伸びた枝などです。また、枯れ枝が残っていると病気の引き金となり樹勢が弱る原因となってしまうため、見つけたら一緒に切り落としておきましょう。
スダチの剪定方法
スダチの剪定は以下のポイントを守っておこなうと、効率よく作業を進められます。
- 剪定は内部からおこなう
- 枝は根元から切り落とす
- 全体に均一に太陽光が当たるようにカットしていく
木の内部から剪定をおこなうのは、内向きに伸びた日当たりを悪くしている枝を切り落とすためです。また、枝は途中でカットしてしまうとそこからまた伸びてきてしまうため、根元から切り落とすようにします。全体に日光が当たるよう、枝の重なりができないように意識しながら作業を進めていきましょう。
スダチの剪定に困ったら……?
スダチは、毎年剪定をおこなわないと枝葉が密集し、日当たりや風通しがすぐに悪くなってしまいます。剪定作業は意外と時間と体力を消費するため、スダチを複数本育てている場合などはひとりで作業をおこなうのは大変です。また、正しい方法で剪定をおこなわないと実がつかなかったり、枯れてしまったりするかもしれません。
「剪定に時間がとれない」「実がうまく成らない」などスダチの剪定や栽培に関してお困りなら、業者の手を借りてみてはいかがでしょうか。業者なら、熟練の技と経験からスダチを美しく、健康的に育つように剪定を施してくれます。弊社では剪定のプロをご紹介するサービスをおこなっていますので、ぜひご利用ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
スダチの栽培方法
スダチはそのさわやかな香りで、お料理をより一層美味しく引き立ててくれます。また、ビタミンCも豊富に含まれており、疲労回復にも効果的です。そんなスダチの実を収穫することをひとつの楽しみとして育てている方も多いのはないでしょうか。美味しいスダチの実を収穫するためにも、スダチの栽培方法についてもご紹介していきましょう。
栽培環境
スダチは徳島県が産地でもあることから、温かい気候でよく育ちます。そのため、年間の平均気温が14℃以上であることが理想的です。
地植えで育てる場合は、日当たりがよく、北風が当たりにくい場所に植えましょう。鉢植えの場合は、日当たりがよい屋外に置いておきます。直射日光で葉焼けが気になる場合は、カーテン越しで管理しておくとよいでしょう。
水やり
水やりも地植えと鉢植えでやり方を変えます。地植えは、自然に降る雨のみでも十分育ちますが、真夏など雨が少なく土が乾きやすい時期は水やりをおこなってください。鉢植えは、土の表面が乾燥していたら水やりをします。とくに夏場は土が乾きやすいので、水やりを欠かさないようにしましょう。
用土と肥料
用土は水はけがよく、肥沃な土が適しています。赤玉土(小粒)7~8に対し、腐葉土を3~2程度混ぜた土を用意するとよいでしょう。
肥料は年に3回、3月、6月、10月に与えます。使用する肥料は、土中の微生物のエサとなる有機質肥料や植物の吸収が早い化成肥料を与えると、新芽や花芽が芽生えやすくなり、結実が促進されます。
地植え・鉢植えのやり方
植え付け時期は3月下旬~4月ごろです。地植えは、苗の高さを50cmほどに切り詰め、50cmほどの穴を掘って植え付けます。鉢植えは、苗を6号~8号鉢(直径約18cm~24cm)に植え付けるとよいとされています。根詰まり予防のため、植え替えは2年に1回おこないましょう。
スダチの栽培や移植は弊社にお任せください
スダチは初心者でも育てやすいとされていますが、上記でご紹介したような栽培環境などに気を付けないとうまく育てることができないかもしれません。
また、地植えをしていて大きく育つと場所をとってしまいます。いざ、移植したいと思っても、大きく育っているうえ、移植は大がかりな作業となり素人では難しいでしょう。業者に任せれば、スダチの生育に影響を与えない安全な方法で移植をしてもらえます。
スダチの栽培や移植をお考えの際は、ぜひ弊社までご相談ください。スダチの栽培・移植を得意とするプロの業者をご紹介いたします。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
スダチの摘果と収穫
栄養の行き渡った美味しい実を収穫するには、6月~7月ごろに余分な実を収穫する摘果もおこないましょう。実が成りすぎると、実が小さくなるばかりか味の質が落ちてしまうからです。
スダチの収穫時期は7月中旬~11月上旬ごろです。とくに8月~9月は香りと酸味のよいスダチが収穫できます。お刺身やサラダなどにかけて楽しんでみてはいかがでしょうか。
スダチに発生する病害虫
最後に、スダチに発生しやすい病害虫についてご紹介しておきましょう。病害虫を放っておくと、そこから被害が拡大してスダチの木が枯れてしまう原因となるため、見つけたらすぐに対処することが大切です。
スダチは以下のような病害虫に注意しておきましょう。
・そうか病
葉や実に小さなイボ状の斑点が現れる病気。感染した葉はすぐに取り除くようにする。
・かいよう病
褐色の病斑が葉や実などにできる病気。強風に当たると発生しやすいため、防風ネットを被せておく。
・アゲハ蝶
アゲハ蝶の幼虫がつくと、葉を食害されてしまう。成長すると食害範囲が拡大してしまうため、見つけ次第駆除することが大切。
・アブラムシ
春先はアブラムシがつきやすい。アブラムシがつくとスダチの栄養を吸汁されて樹勢が弱ってしまう。見つけ次第歯ブラシでこすり落としたり、薬剤を散布したりして駆除する。
病害虫の発生・駆除にお困りなら……
スダチに病害虫が発生したら、すぐに対処することが重要です。しかし、発見が遅れて被害が拡大してしまうと、自力ではどうにもできなくなる状況におちいることも……。
病害虫の発生に困ったときは、業者の力を借りてみませんか?業者なら、適切な方法で病害虫の駆除や消毒作業をおこなってくれます。
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