いちごの剪定(脇芽取り)はいちごを甘くするためにとても大切な工程です。
余分な芽を取る脇芽取りをおこなうことで、必要な養分をいちごの苗全体に行き渡らせることができます。そのため、いちごが甘く美味しくなるのです。
当記事ではいちごの剪定方法やいちご栽培のコツをご紹介します。また、実をならせるための人工授粉の方法から収穫の流れについても解説しますので、甘くて美味しいいちごを収穫するための参考書としてお役立てください。
いちごを甘くするには剪定(脇芽取り)が重要!
いちごは冬の間と実をつけ始めるころに、根本からランナーとよばれる細いひものような茎をたくさん伸ばします。このランナーといっしょに伸びるのが脇芽です。ランナーも脇芽も放置していると株が茂りすぎてしまい、風通しが悪くなってしまうので、一緒に摘み取りましょう。
ランナーや脇芽を摘み取るときは根本をつまんで引っ張るように引き抜いてください。手で引っ張っても摘み取れないときは、消毒した剪定用ばさみで切り落としましょう。
剪定以外にも!美味しいいちごを作る栽培のコツ
甘くて美味しいいちごは、剪定と毎日のお手入れをしっかりとおこなうことで作ることができます。ここではいちご栽培のコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【1】日当たり
いちごは日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。日光にたくさん当たることで生育がよくなり甘くて美味しい実ができます。ただし暑さには弱いので、鉢植えで育てている場合は、真夏は涼しい場所に移動させたほうがよいでしょう。
【2】水と肥料
水は地植えも鉢植えも、土が乾いていたら与える程度で構いません。肥料は苗を植え付けてから約1か月後と、2月中旬ころに緩効性肥料を与えてください。また、葉の変色が見られたら肥料不足のサインなので、その場合は液体肥料も一緒に与えましょう。
【3】葉かき作業
葉かきは古くなった葉や傷んだ葉を間引いて整理することです。古い葉を取り除くことで元気な葉に栄養が回り、生育が良くなっていちごが甘くなります。葉かきをするときは葉の茎部分を株から剥がすように横にスライドさせるときれいに取れます。
【4】病害虫対策
いちごにつきやすい害虫はハダニやアブラムシ、アザミウマなどです。とくに葉の裏に発生するハダニは水に弱い性質があるので、こまめに葉の裏に水をかけて予防しましょう。
またこれらの害虫はうどんこ病や灰色かび病などを引き起こすことがあります。ひと株が病気にかかるとあっという間に広がってしまうので、定期的な予防薬の散布とともに毎日のチェックも忘れずにおこないましょう。早期発見と対処が何よりも大切です。
【5】摘花
いちごは順調に育つとたくさん花をつけます。しかし花がありすぎると栄養の取り合いになってしまい、せっかく実がなっても小さな実にしかならないことがあります。そのため、小さい花や生育の悪い花を摘み取って、元気な花に栄養を回しましょう。これを摘花といいます。
いちごに限らず、お庭の植物を育てていて困ったことがあったら、気軽に業者に相談してみましょう。アドバイスをもらうことで早い解決につながるかもしれません。弊社では庭木やお庭に関する業者をご紹介しておりますので、お困りのさいはぜひご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
いちごの受粉~収穫までの流れ
4月ごろになるといちごの花が咲き始めます。通常はミツバチなどが受粉をおこなってくれますが、ご家庭のお庭で育てている場合はそれが難しいため、人工授粉が必要です。花粉は開花の2日後くらいに出て来るのでタイミングを逃さないようにしましょう。
いちごの花はそれひとつに雄しべと雌しべの両方をもっています。綿棒などで雄しべの花粉をぬぐい取って雌しべにくっつけて、人工授粉をおこないましょう。
収穫時期は5~6月
受粉がうまくいくと約30~50日で実が完熟して、だいたい5~6月ころに収穫時期を迎えます。この時期は次々といちごが熟していくので、こまめに確認して食べごろのうちに摘み取りましょう。熟しすぎたいちごを放置していると病気の原因になってしまいます。いちごを摘むときはへたの少し上で切るのがコツです。
栽培のお悩みはプロに相談!
「自分で剪定してみたけどうまくいかない」「ちゃんと育てているはずなのに実がならない」など、植物を栽培していてつまずいたときは、プロの力を借りてみるのもよいのではないでしょうか。弊社にご相談いただければ、加盟店の中からお客様に最適な業者をご紹介いたします。ぜひいちどご相談ください。