シャクナゲの剪定は、4~7月におこないましょう。花が終わったあとに早めに剪定をすると来年も花がつきやすいからです。
当記事では、シャクナゲの剪定方法をわかりやすく解説しています。また、病害虫の対策などお手入れ方法についても紹介しますので、参考にしてみてください。
シャクナゲの剪定時期|花を咲かせたいなら4~7月に!
シャクナゲは、カラフルで幾重にも折り重なった花がとても美しいですよね。そんなシャクナゲを育てていて花がきれいに咲かなかったら、とても残念に思うでしょう。そうならないためには、花が終わった直後に剪定をする必要があります。
シャクナゲの花が開花するのは4~5月です。開花して数日から数か月で花が咲き終わると、そこに果実ができます。果実ができるとそのために体力を使ってしまい、新しい枝が伸びるのが遅れます。すると夏までに枝が充実しないため花芽がつきにくく、翌年の花の数が少なくなってしまうのです。
そうならないために、果実が実る前に花がらをつみ取ってしまう「花がらつみ」という剪定をするのです。
ひとつひとつ花をつむ場合は、4月から咲き終わったものをその都度つんでいきます。一房の花がすべて終わってからつむ場合でも、7月までにはつむようにしましょう。くわしい方法は次の章でご紹介します。
花がらつみ以外の剪定も同じ時期に!
シャクナゲに必要な剪定は、花がらつみ以外にもあります。それぞれみていきましょう。
・芽かき
芽かきは、枝から出てきた新芽をかき取ってしまう作業です。これをすることでかき取った部分から複数の芽が出て、枝の数を増やすことができます。枝が増えると花の数も増えるため、花をたくさん咲かせることができるのです。芽が柔らかいうちがかき取りやすいので、新芽が出る4~7月ごろにおこないます。
芽かきの方法も次の章でご紹介します。
・大きさを整える程度の剪定
大きさを整えるために少し枝を切りたいという場合も、同じように4~7月におこなってください。この時期なら気候も暖かく、剪定によるダメージを受けにくいためです。
シャクナゲの剪定方法
シャクナゲの剪定方法には、花を咲かせるためのものと見た目を整えるためのものがあります。それぞれの方法は次のとおりです。
花を咲かせるための剪定のコツ
花を咲かせることを目的とした剪定方法は次の2つになります。
・花がらつみ
花が咲き終わったらなるべく早めに、しぼんだ花がらをつみとります。花をひとつひとつつむ場合は子房の上からつみましょう。一房すべてをつむ場合は、子房ごとその根元からつみとります。
・花芽つみ
一度に大量の花を咲かせることはエネルギー効率が悪いため、花の数を調整する必要があります。花芽つみは花が咲く前の花芽をつみ取っておくことで、1本の枝につく花の数を減らす剪定です。
1本の枝先にいくつかついた花芽のうち、ひとつの花芽だけを残してほかをつみ取りましょう。これをすることで、残ったひとつの花に栄養を集中させることができます。
見た目を整えたいときは
見た目を整えることを目的とした剪定方法は、次の2つです。
・こんもりさせたいときは芽かき
花が咲いた枝は自然に複数のわき芽が出ますが、花が咲かなかった枝にはひとつしか出てこないことがあります。芽の数を増やすために、花が咲かなかった枝には芽かきをおこないましょう。新芽が5cm程度のときに芽をつむと、葉のつけ根から芽が数本出てきます。
・大きさを整えたいときは間引き剪定
大きさを整えたいときには、密集して伸びている枝や細い枝、生育の悪い枝、枯れた枝などを切り落とす間引き剪定をします。切るところは、枝が分岐した部分のつけ根です。
強く刈り込みすぎると花が咲かないこともあるので注意が必要です。シャクナゲは基本的には自然樹形を保つと考えておいてください。
自分でうまく剪定できるか自信がない方、確実に花を咲かせたい方は、業者に相談するという方法もあります。プロの業者なら、シャクナゲの状態をみて適切な剪定をしてもらうことができます。
弊社では、剪定業者についてのご相談を24時間受け付けています。お客様のご希望に合った業者をご紹介することができますので、お気軽にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
シャクナゲを健康に育てる方法
シャクナゲを健康に育てるためには、植える時期や場所を考えましょう。水や肥料のやり方も紹介します。
また、シャクナゲを枯らしてしまう原因として病害虫があります。シャクナゲにつきやすい病害虫と対処法を解説していきますので、参考にしてシャクナゲを病害虫から守ってください。
シャクナゲの植え方
シャクナゲの苗を植えるによい時期は、3~4月または9~10月ごろです。種まきで育てることもできますが、花が咲くまで10年ほどかかるため、苗を植えることをおすすめします。
シャクナゲを植える場所は、水はけがよく有機質を多く含んだ土が適しています。風通しがよく半日陰となるところに置くとよいでしょう。シャクナゲはとくに根元に直射日光が当たると生育が悪くなるので気を付けてください。
水やりと肥料
土が乾いたらたっぷり水をやりましょう。シャクナゲは乾燥しやすいですが、湿度が高すぎても根腐れを起こしてしまうのです。
雨水のみで土が乾いていないようであれば、水やりは必要ありません。逆に夏の暑い時期は朝夕の2回水やりをするなど、天候に合わせて土の状態をみて水やりをしてください。
4~6月ごろの花後に肥料をあたえます。固形の油かすなどの有機肥料や、緩効性化成肥料を置くとよいでしょう。また、9~10月にも同じように肥料をあたえてください。
シャクナゲがかかりやすい病気
シャクナゲがかかりやすい病気に、うどんこ病があります。乾燥を好むカビが枝や葉につき、うどん粉のような白い粉がついたようになるものです。
これが花のほうまで及んでしまうと花が咲かないということにもなりかねません。予防するためには、夏に直射日光が当たらないようにすることが大切です。
ほかにも小さな淡褐色の斑点ができる褐斑病や葉斑病、さび病、ぺスタロチア病などの病気もあります。異変に気がついたら薬剤を散布する、枝を切り取るなど早めに対処しましょう。また、多湿にならないように注意してください。
シャクナゲにつきやすい害虫
シャクナゲには害虫がつくこともあります。ベニモンアオリンガやハマキムシは、つぼみや新芽を食害します。また、アブラムシやグンバイムシは葉の液汁を吸います。ほかにはカイガラムシやケムシなどの害虫がつきやすいです。
どれも4~6月や9~10月ごろに発生します。霧吹きで葉に水をかけて予防し、もし害虫を発見したら殺虫剤で駆除するなど適切な対処をしましょう。
病気も害虫も、枝が密集して風通しが悪いと発生しやすくなります。そのような環境を作らないために、適切な剪定をして日当たりや風通しをよくしておくことが大切です。
病害虫でお困りの方や、剪定などシャクナゲのお手入れについて相談したいという方は、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。専門的なアドバイスを聞いてお手入れすれば、健康なシャクナゲを育てることができるでしょう。
弊社では、ご相談に対応できるお近くの業者をご紹介します。365日いつでもご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。