甘酸っぱくておいしいパッションフルーツ。
果実を収穫するのを目標に、庭で育てている方も多いと思います。
しかし、
「いつどうやって剪定したらいいかわからない」
「剪定に失敗してしまったら果実がならないのでは?」
と不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
パッションフルーツの剪定を成功させる秘訣は、時期ごとの作業内容をきちんと確認することです。
いつ何をすればよいかがわかっていれば失敗を防げるのはもちろん、迷いや不安がなくなって作業もスムーズに進みます。
当記事でご紹介する剪定時期や方法を参考に、パッションフルーツの剪定に挑戦してみましょう!
パッションフルーツの剪定で重要なのが、果実を収穫したあとの冬越し剪定です。
寒さに弱いパッションフルーツを冬の間室内に入れて育てるためにばっさりと短く切ってしまうのですが、初めてだと「こんなに切って大丈夫?」と不安に思うかもしれません。
パッションフルーツの剪定で不安に思うことがあれば、いちどプロに相談してみましょう。
お庭110番には庭木のさまざまなお悩みに対応できる剪定のプロが多数加盟しています。
相談窓口は年中無休で稼働していますので、お気軽にご相談ください。
生長に合わせたパッションフルーツの剪定方法
剪定で使う基本的な道具と、時期ごとの剪定方法を確認しましょう。
剪定道具
- 剪定ばさみ
- 軍手
- ゴミ袋
つるを仕立てる剪定【4~6月頃】
パッションフルーツはつる性植物です。
何もしないとつるが予期しない方向に伸びてしまい、生長後の樹形が崩れてしまいます。
ある程度株が生長する6月頃までは、こまめにつるを引っ張ってフェンスや支柱などに固定し、樹形を仕立てる「誘引」をしてあげましょう。
始めは横方向につるを誘引します。
幹が長さ1~1.5メートルほどに伸びたら、つるの先端を切る摘芯をおこないましょう。
植物の生長点がある先端部分を切ることで脇芽の生長が促され、横に横に枝が伸びて広がっていきます。
脇芽が伸びているのを確認したらつるを上向きに誘引して固定しましょう。
その後は誘引しなくても自分でつるを伸ばして生長していきます。
誘引するフェンスを専用のネットに変えればグリーンカーテンを作ることもできます。
詳しい手順は<パッションフルーツのグリーンカーテンの作り方>を参考にしてください。
鉢植えでコンパクトに育てたい場合はあんどん仕立てがおすすめです。
土に支柱を3~4本挿し、20~30センチメートル間隔でリングを取り付ける方法です。
つるを支柱に巻き付けるように誘引しましょう。
つぼみに日が当たるように、できるだけ横か斜め上に誘引するのがコツです。
株が生長して誘引が不要になったら、収穫まで剪定は控えましょう。
間違えて枝を切ってしまうと果実がならなくなるおそれがあるためです。
収穫後の冬越し剪定【11月頃までに】
すべての果実を収穫したら、冬越しに向けて準備しましょう。
パッションフルーツの耐寒気温は5度といわれているので、収穫が終わったらできるだけ早めに剪定を始めて、本格的に寒くなる前に室内に取り込んでください。
地植えも鉢植えも、樹高が2~3メートルほどになるようにばっさりと切ります。
枝に付いた葉は数枚ほど残して切り落としましょう。
長いつるは2つに分かれたところの2節上を切ります。
つるは1メートルほど残しておくとよいです。
地植えの場合はスコップで根っこを掘り返し、そのままスポッと大きめの鉢植えに入れ替えましょう。
この作業を鉢上げといいます。
伸びたつるを支柱に巻き付けたら完了です。
その年実がついたつるには翌年実がつかないため、邪魔なら切ってしまっても問題ありません。
お庭110番でもパッションフルーツの剪定のご依頼を承ります。
普段お仕事で忙しくなかなかまとまった時間がとれない方、剪定が初めてで不安な方。
「プロに任せてみようかな」と思ったらぜひご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
パッションフルーツを元気に冬越しさせるポイント
パッションフルーツを室内で冬越しさせる際は、窓際など日当たりのよい場所に置きましょう。
室内でも5度を下回らないように管理するのが冬越しを成功させるポイントです。
夜間は気温が下がりやすいため、気泡緩衝材(プチプチ)やビニールシートなどで株全体を包んで保温しましょう。
ヒーターなども併用するとさらに効果的ですね。
パッションフルーツのグリーンカーテンの作り方
市販されている専用ネットにつるを誘引すれば、パッションフルーツのグリーンカーテンを作ることができます。
興味のある方は以下の手順を参考にお試しください。
1.グリーンカーテン用のネットを張る
ネットの上部と左右に竹竿を通して張ると、ネットがたるみにくくなります。
2.ネットにつるを誘引する
先ほどご紹介した手順で、ネットにつるを誘引します。
3.全体に葉が茂ったら完成
グリーンカーテンに果実をならせたい場合は人工授粉をおこないましょう。
次の章で詳しい手順を解説します。
果実を実らせるためには人工授粉が必要
自然に生えている果樹は蜂などの力を借りて授粉しますが、都会やベランダ栽培では難しいため、人の手で人工授粉するのが一般的です。
人工授粉はとても簡単にできるので、確実に果実をならせたい方はぜひ手順を参考にしてみてください。
人工授粉の手順
- 綿棒で雄しべについている花粉を採取する
- 花の中心にある雌しべの裏側に、採取した花粉を付ける
パッションフルーツの開花時期は6~7月と9~10月の年2回あります。
しかし、授粉から果実が収穫できるようになるまで3ヵ月ほどかかるため、2回目のタイミングで人工授粉をすると果実が実るのが真冬になってしまいます。
そのため、人工授粉は6~7月の間におこなうのがおすすめです。
人工授粉は雨の日を避けておこないましょう。
雨が降っている日におこなうと、雨水で綿棒や花粉が濡れてしまい授粉の成功率が低くなってしまいます。
授粉から2~3ヵ月で収穫可能になる!
6~7月に人工授粉をした場合、およそ2~3ヵ月後の9~10月頃には果実を収穫できるようになります。
ただし完熟すると実が自然に落ちてしまうので、収穫時期が近づいたら実にネットや袋をかけて落下対策をしましょう。
おいしい果実を見極めるためのポイントをまとめます。
- 傷や割れ目がないもの
- 色むらがないもの
- 表面にツヤ、ハリがあるもの
- 皮にシワがあるもの(実が熟している証拠)
まだ皮にシワがない果実も、収穫したあと20度~30度の常温で追熟させると酸味がやわらぎ、甘くなります。
生食はもちろん、果肉をソースにしてヨーグルトやアイスにかけたり、炭酸水で割ってジュースにしたりしてもおいしく食べられますよ。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
美味しいパッションフルーツを育てるお手入れ方法
美味しいパッションフルーツを育てるためには、毎日のお手入れも欠かせません。
ここではお手入れのポイントを確認しましょう。
日当たりと風当たりのよい場所で栽培する
パッションフルーツは南国生まれの果樹で、最適な生育温度は気温20度以上です。
ご自宅では日当たりと風当たりがよい場所で育てましょう。
日光不足だと木が弱ってしまい、果実が小さくなって収穫量も減ってしまいます。
地植えと鉢植えで水の量を変える
水やりの頻度は地植えと鉢植えで異なります。
育てている環境にあった水やりのタイミングを確認しましょう。
・地植え
植え付け時に水をたっぷり与えます。
以降は雨水だけで足りるので頻繁に水を与える必要はありません。
ただし真夏に長く日照りが続くときは、土の状態を確認して適宜水を与えましょう。
・鉢植え
土が乾いたら鉢の底からあふれるくらいたっぷり水を与えましょう。
乾燥しやすい真夏や果実がなっている時期は、朝と夕方の1日2回を目安に水やりしてください。
植え付け時に肥料をたっぷり与える
植え付け時に堆肥または緩効性肥料を与えましょう。
その後は4~10月の間に毎月1回程度、緩効性肥料や有機肥料を与えてください。
株がある程度生長したら、リン酸が多く含まれている肥料に切り替えるのがおすすめです。
アブラムシとカイガラムシに注意
パッションフルーツは病害虫に強い果樹ですが、風通しが悪いとアブラムシやカイガラムシが発生するおそれがあります。
それぞれの対処法をまとめたので参考にしてください。
アブラムシは体長2~4ミリメートルほどの害虫です。
新芽に発生し、植物の栄養素を吸って生長を妨げます。
集団で発生するため、発見したら早めに対処しないと植物が枯れてしまいます。
数が少なければ粘着力があまり強くないテープ(植物を傷つけないため)などを使って取り除きましょう。
使わなくなった歯ブラシで擦り落とす方法もあります。
牛乳を水で薄めたものをスプレーする方法でも駆除できます。
カイガラムシは、植物の枝や茎に寄生する害虫です。
大きさは1~10ミリメートルほどで、見た目は白い殻のようなものだったり、綿のようにふんわりしていたりと、さまざまな種類があります。
寄生した植物の樹液を吸って枯らしてしまうので、早めに対処する必要があります。
卵を発見した場合はティッシュで拭き取ります。
幼虫の場合は数が多くなっているおそれがあるため、殺虫剤を散布したり、牛乳をそのまま散布したりして駆除しましょう。
成虫になると、硬い殻に覆われてしまうため殺虫剤が効きにくいです。
成虫を発見したときは歯ブラシやヘラでこすり落とすか、カイガラムシが付着している枝ごと剪定してしまいましょう。
お庭110番は庭木の害虫駆除、消毒作業にも対応!
お客様の健康はもちろんご近所にも十分配慮しながら、徹底的に害虫を駆除・消毒します。
「害虫を見るのもいや!」
という方はぜひお庭110番にご依頼ください。
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パッションフルーツの増やし方は2通り
パッションフルーツの増やし方は2通りあります。
もっとたくさん育てたい!と思った方は以下の方法を試してみてください。
苗を植え付ける
ひとつめは苗を購入して植え付ける方法です。
植え付けは暖かくなる4月頃におこないましょう。
地植えと鉢植えそれぞれの植え付け方法をご紹介します。
- 植え付けの1~2週間前に、植え付け場所の土に腐葉土や堆肥などを混ぜ込んでおく
- 苗を植える穴を掘る
- 根鉢(苗ポットから出したときに根と土が固まった状態)の表面が地面より少し高くなるくらいで植え付ける
- 苗と支柱をビニール紐などで固定する
必要な道具
- 鉢、鉢底ネット、鉢底石、スコップ、支柱、果樹用の培養土
- 鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
- 果樹用の培養土を鉢の縁から下2~3センチメートル下まで入れる
- 苗よりもひとまわり大きい穴を掘る
- 根鉢の表面が1センチメートルほど隠れる深さに苗を植える
- 苗と支柱をビニール紐などで固定する
挿し木をする
ふたつめは剪定枝を使って挿し木する方法です。
必要な道具
- 水を入れたコップ
- 新しい土を入れた鉢
- 脇芽が出ていない枝を選び、30センチメートルほどに切る
- 1の枝を水が入ったコップに挿し1~2時間ほど放置する
- 新しい土が入った鉢に挿す
挿し木したあとは半日陰に置いて管理しましょう。
土が乾かないようにこまめに水やりしてくださいね。
室温25度くらいの環境であれば、およそ1ヵ月で発根します。
パッションフルーツの剪定はお庭110番にお任せください
お庭110番は庭木の剪定から害虫駆除、消毒、施肥などのお手入れまで幅広く対応しています。
「パッションフルーツの剪定ってなんだか難しそう……」
「剪定を依頼したいけどどこに依頼したらいいかわからない」
こんな方はぜひお庭110番にご相談ください。
お庭110番は全国の剪定業者と提携しています。
お電話にてご希望する作業をお伝えいただければ、お庭110番がぴったりな業者をお探しし、ご紹介します。
まずは無料の相談窓口までお気軽にお問い合わせください。