レモンの木は果実の印象が強いですが、他の果樹よりも長く花を楽しめる魅力もあります。
レモンの花は四季咲き性で、1年間で何回も咲く特性があるからです。
当記事では、知られざるレモンの木の魅力を徹底解説します。
シンボルツリーにレモンの木を植えてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの品種もご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
- レモンの木の魅力
- レモンの地植え/鉢植え栽培のメリットデメリット
- レモンのおすすめ品種
レモンの木の基礎知識
レモンの果実はスーパーでも売られているため、見たことがある方は多いですよね。
一方で、レモンの木を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。
まずはレモンの木がどのような木なのかを確認しましょう。
分類 | ミカン科の常緑性低木樹 |
原産地 | インドのヒマラヤ山麗 |
樹高 | 2~4メートル |
開花時期 | 5~6月、8~9月、10~11月 温暖な地域では年中咲く |
収穫時期 | 10~1月 |
特性 | マイナス3度以下になると枯れるおそれがあるため、冬の間は寒さ対策をする必要がある |
レモンの木の枝には鋭いトゲがあります。
しかし、トゲは切り落としても生育に影響しないため、小さなお子さんがいる場合や、果実に傷が付くのを防ぎたい方は、先に切り落としてしまっても問題ありません。
最初からトゲのない品種を選ぶのもよいですね。
植え付けから実がなるまでは約2~3年
桃栗3年柿8年といわれるように、果樹は植えてから実がなるまで時間がかかる樹木です。
レモンの苗木を植えてから果実が実るまでは、少なくとも2~3年かかります。
「そんなにかかるの?」と思う方もいるかもしれませんが、大切に育てた果樹に実がなったときの達成感はひとしおです。
日々の栽培を楽しみながら、根気強く育てていきましょう。
「自分ひとりでちゃんと育てられるか不安……」
そんな方は、お庭のプロに依頼してみましょう。
弊社が運営するお庭110番では、植栽や剪定などをおこなう業者をご紹介しています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
レモンの木をシンボルツリーにする魅力4つ
シンボルツリーにレモンの木を植える最大の魅力は、爽やかな香りを放つ果実を収穫できることです。
しかし、レモンの木の魅力は果実だけではなく他にもたくさんあります。
温暖な地域では1年中花が咲く
レモンの花は、1年間に何回も開花する四季咲き性の特性があります。
基本的には以下のように年3回開花しますが、温暖な地域では1年中花が咲きます。
- 5月中旬~6月上旬
- 8月中旬~9月中旬
- 10月中旬~11月上旬
花は白くて可愛らしく、甘く爽やかな香りを放つのが特徴です。
果実を実らせたい場合は、5月中旬~6月上旬に咲く花を大事に育てましょう。
夏以降に開花する花は、受粉がうまくいって実がついたとしても、実が成長する途中で冬になってしまうため、寒さに影響されてうまく育たたないおそれがあります。
ちなみに、レモンの果実1個をならすのに必要な葉は25枚といわれています。
<苗木を購入する前に栽培環境をチェック!>の内容を参考に、健康的に木を育てて葉をたくさん付けさせましょう。
1本だけで受粉できて実がなる
レモンは1本だけで受粉・実をつけることができる自家結実性の強い樹木です。
庭で育てていれば、蜂やチョウなどの昆虫が自然に受粉してくれるため、基本的に人間が手を加える必要はありません。
しかし、確実に受粉できるわけではないですし、育てている環境によってはそもそも自然受粉が難しいこともあります
特に以下でご紹介するケースに当てはまる場合は、人工受粉が必要です。
自然受粉が難しいケース
例えば、高層階での栽培や屋内での鉢植え栽培、防虫ネットで囲っている場合などは、昆虫が飛来しづらくなるため、自然受粉が難しくなります。
以下の手順で人工受粉をおこなってみましょう。
地植えで、花が咲いたあとなかなか実がつかない場合にもぜひお試しください。
必要なもの
- やわらかい筆
やり方
- 雌しべと雄しべが隣り合っているので、花の真ん中を筆でくるくるとなぞるだけでOK
低木だから狭い庭でも育てやすい
生長したレモンの木の樹高はおよそ2~4メートル、横幅(葉張り)はおよそ2~3メートルです。
剪定をして管理すれば、樹高2~3メートルほどの低木の状態で育てることができるので、狭い庭でも十分育てることは可能です。
庭に植えるスペースがない場合は、鉢植えで育てることもできますよ。
地植えと鉢植えそれぞれのメリットデメリットは<レモンは地植えと鉢植えどちらでも育てられる>を参考にしてください。
レモンの黄色は風水では金運アップの色
風水では、黄色は金運アップの色とされており、金運を司る西の方角に黄色のものを置くと運気があがると考えられています。
このことから、家の西側にシンボルツリーとしてレモンの木を植えると金運があがる説が広まりました。
しかし、風水にはさまざまな考え方があるため、あくまでも説のひとつと考えておくほうがよいかもしれません。
まずはレモンの木に合った環境を第一に考えましょう。
レモンは地植えと鉢植えどちらでも育てられる
先ほどさらっと触れましたが、レモンの木は地植え鉢植えどちらでも育てられます。
庭が狭くて植えるスペースがない場合は、鉢植えで育てて収穫を目指すのも選択肢のひとつです。
それぞれのメリットデメリットを知り、自分に合った育て方を見つけてください。
地植えのメリットデメリット
地植えのメリットデメリットは以下のとおりです。
・果実の収穫量が増える
地植えにしたほうが木は大きく育ちます。
木が大きく成長すれば果実の実付きも安定するため、収穫量も増えます。
・植え替え不要
地植えは鉢植えのように根詰まりする心配がないため、植え替え不要です。
・寒さ対策が必要
レモンの木はマイナス3度を下回ると枯れるリスクが高まるため、地植えも鉢植えも寒さ対策が必要です。
特に地植えの木は寒風にさらされても移動できないため、鉢植えよりもしっかりと防寒対策をしなければなりません。
地植えの寒さ対策には、木全体にビニールや不織布をかける方法があります。
・剪定しないと大きくなりすぎる
地植えのレモンの木は手入れせず放置していると大きくなりすぎてしまうため、植え付けから2~3年目以降は毎年剪定が必要です。
剪定をして樹形を整えることで、病害虫を防ぐ効果もあります。
鉢植えのメリットデメリット
鉢植えのメリットデメリットは以下のとおりです。
・地植えよりコンパクトに育てられる
鉢植えに植えると、地植えよりも樹高が抑えられてコンパクトに育てることができます。
お手入れや収穫もしやすくなりますよ。
・温度管理がしやすい
鉢植えなら、気候に合わせて場所を移動させることができます。
特に冬の間の寒さ対策は、室内に移動させることができる鉢植えのほうが簡単です。
・植え替えが必要
鉢植えのレモンは、生長すると鉢底で根詰まりを起こしてしまうため、2~3年にいちど植え替えが必要です。
・収穫量が減る
鉢植えのレモンはコンパクトなぶん、地植えに比べると果実の収穫量が少なくなります。
たくさん収穫したい方は地植えをするか、実付きのよい品種を選ぶのがおすすめです。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
苗木を購入する前に栽培環境をチェック!
レモンの苗木を購入する前に、もうひとつ確認しておくことがあります。
それは栽培環境です。
栽培環境が合わないと、何年経っても実がつかないことがあります。
レモンは日当たりのよい場所を好みます。
鉢植えの場合は暖かい窓際や日当たりのよいベランダなどで育てるのがおすすめです。
庭植えの場合は、日当たりと土の水はけがよい場所を選びましょう。
自分にぴったりなレモンの品種を見つけよう
レモンにはたくさんの品種があります。
代表的なのはリスボン種とユーレカ種です。
それぞれの特徴を表にまとめました。
品種名 | リスボン種 | ユーレカ種 |
原産地 | ポルトガル | カリフォルニアの太平洋沿岸地域 |
日本での生産地域 | 広島県・瀬戸内地域 | 広島県・瀬戸内地域 |
見た目 | 先がすぼんだ楕円形 | 卵を逆さまにした形 |
味 | 果汁が多く酸味が強い | 果汁が多く酸味が強い |
特性 | トゲがやや多い | トゲが少ない |
他にも、ビアフランカレモンやマイヤーレモンなど多様な品種が登場しています。
品種名 | ビアフランカレモン | マイヤーレモン (オレンジとレモンの交雑種) |
原産地 | シチリア島 | 中国 |
日本での生産地域 | 広島県 | 三重県や和歌山県など |
見た目 | 卵を逆さまにした形 | 楕円形でレモンよりも皮がつるつるしている |
味 | 酸味が少なく甘みがある | 酸味が少なくまろやか |
特性 | トゲが少ない | トゲが少ない |
ご紹介した以外にもたくさんの品種があるので、ぜひいろいろな品種を比較して自分にぴったりな品種を見つけてくださいね。
お庭110番ではレモンの木の植え付け、剪定、施肥、害虫駆除などさまざまなご依頼に対応しています。
ご相談だけでも構いませんので、まずは弊社までお気軽にお問い合わせください。
プロの力を上手に借りながら、美味しい果実の収穫を目指しましょう。