レースラベンダーは空気の流れが悪くならないように、増えたり伸びたりした茎や葉をこまめに剪定する必要があります。なぜなら、レースラベンダーは蒸れや過湿に弱いからです。そのため、風通しをよくしておかないと枯れてしまう原因につながります。
この記事では、レースラベンダーの剪定方法についてご紹介していきます。また、育て方やドライフラワーなどにして楽しむ方法についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
レースラベンダーを剪定しよう
レースラベンダーを健康的に育てるためには、剪定を怠らないことが大切です。風通しを悪くしている茎を取り除き、また見栄えをよくするために形も整えておきましょう。
この章では、レースラベンダーの剪定方法について解説していきます。また、剪定した茎でレースラベンダーを増やす方法もご紹介していますので、あわせてご覧ください。
剪定時期
レースラベンダーの剪定は3月・5月下旬~7月上旬・9月・12月の年に4回と、こまめにおこなう必要があります。レースラベンダーは湿気に弱いため、剪定をせずにいると茎や葉が混み合うことで過湿状態が続き、枯れてしまう原因になるのです。
レースラベンダーを長く楽しむためにも、上記の剪定時期に茂った茎や葉を取り除くようにしましょう。剪定方法については、以下でご紹介しますのでそちらをご覧ください。
必要な道具と剪定方法
レースラベンダーの剪定は、増えた茎を減らす「間引き」、目立つように伸びた茎を短くする「切り戻し」といった方法があります。手順をご紹介する前に、まずは以下のものを準備しましょう。
【準備するもの】
- 剪定バサミ
- 手袋
- 掃除道具
- ゴミ袋
次に、手順をみていきましょう。
【剪定の手順】
- 長く伸びすぎてしまった茎をつけ根から切り取り、風通しをよくする(間引き)
- 全体の樹形を見て、理想のシルエットからはみ出している部分があれば途中で切って、均一な長さに整えていく(切り戻し)
- 剪定し終えたら切った茎や葉をゴミ袋に入れて処分する
梅雨の時期はとくに湿度が高くなりやすいため、大胆に剪定し空気の流れをよくする必要があります。茎の本数を2分の1~3分の1程度にまで減らすようなイメージで剪定していきましょう。
切った茎で挿し木しよう
レースラベンダーを剪定したあと、切った茎を「挿し木」として増やすことができます。挿し木する場合は、4月~6月 ごろにおこないましょう。この時期は発根しやすい気温(20度前後)となります。
また9月ごろも挿し木の適期ですので、ご自身のご都合に合わせておこなってみてください。では、挿し木方法についてご紹介していきます。
〇準備するもの
- 鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ハサミ
- 挿し木用の土(赤玉土など)
- 水を入れたコップ
- 発根促進剤
〇手順
- レースラベンダーの茎を5cm~10cmの長さに、切り口が斜めになるように切る
- 茎の下部に葉がある場合は取り除き、その後水が入ったコップに切り取った茎を1時間ほどつける
- 用意した鉢に鉢底ネット→鉢底石の順番で敷いていく
- 挿し木用の土を入れる
- 1時間ほどたったら茎を取り出し、切り口に発根促進剤を塗る
- 土に茎を挿す
- 土が乾かないように水を与える(管理場所は午前中のみ日が当たる半日陰になる場所)
レースラベンダーが枯れないためには、頻繁に剪定をおこなう必要があります。しかし、なかには剪定する時間が取れないなどで、放置状態になってしまうという場合があることでしょう。
自分で剪定するのが無理な場合は、業者に剪定を依頼するようにしましょう。弊社では、お客様のご要望に沿った弊社加盟店をご紹介するサービスをおこなっております。お電話受け付けは24時間年中無休となっていますので、ご都合のよいときにお問合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
レースラベンダーの栽培方法
レースラベンダーを育てるには、温度や湿度に注意しなければいけません。剪定でレースラベンダーの風通しをよくしても、育て方を間違えると枯れることにつながってしますのです。
ここでは、レースラベンダーの栽培について解説していきます。すでに育てている方も、これから育てるという方も参考にしてみてくださいね。
育てる環境
空気の通りがよい日なたで育てましょう。ただし、梅雨の時期や夏場、冬場は移動させて育てる必要があります。以下に移動させる理由を簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。
〇移動させる理由
- 梅雨の時期……長い時間雨に濡れるとレースラベンダーが痛んでしまうため、軒下に移動させる
- 夏場……強い日差しを避けるために、午前中は日が当たり、西日は当たらない半日陰になる場所に移動させる
- 冬場……軒下に移動させ、霜を避ける
水やり
水やりの頻度は、地植えの場合と鉢植えの場合で異なります。
地植えの場合
雨水で十分育つため、水を与える必要はありません。レースラベンダーは乾燥気味に育てるため、梅雨の時期は雨によって過湿にならないように、株全体をカバーすることができるビニール温室などを使用するとよいでしょう。また夏で雨が降ることがない場合は、土の乾き具合を確認して、乾燥している場合は水を与えましょう。
鉢植えの場合
鉢植えの場合、春~秋の間は土が完全に乾いてから水を与えてください。冬に水を与える際は、土が乾燥してから数日経ってから与えるようにしましょう。
肥料
肥料は、地植え鉢植えともに3月と9月に緩効性肥料(固形)を根元から離れた位置に与えましょう。ただし、肥料を与える量は多すぎにならないように注意してください。与え過ぎると、花付きが悪くなるおそれがあります。
植え付け・植え替え
レースラベンダーの植え付けと植え替えの時期は、3月~4月におこないます。この時期から花芽をつけるために生育を始めます。そのときに植え付けや植え替えをおこなっても、レースラベンダーにストレスを与えることはないでしょう。
では、植え付け方法と植え替え方法についてご紹介していきます。
植え付け
鉢植えする場合は、まず以下のものを準備します。
《準備するもの》
- 鉢
- 土(花用の培養土)
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 手袋
上記のものが用意できたら、以下の手順で植え付けしていきましょう。
《手順》
- 鉢の底に鉢底ネットと鉢底石を敷き、土を鉢の3分の1のところまで入れる
- レースラベンダーの苗の根についている土を、根が傷つかないように落とす
- 鉢の中心に苗を入れて土を被せる
- 鉢の底から水が出るまでたっぷり与える
- 風がよく通る日なたで管理する
地植えの場合は、まずはスコップで植え付ける場所の土を深く耕し、水はけのよい土にします。そのあと、苗を植え付けられるサイズの穴を掘って植えましょう。
植え替え
鉢でレースラベンダーを育てている場合、根詰まりを起こさないように植え替える必要があります。植え替えるタイミングは、鉢の底から根が飛び出ていたときです。準備するものは植え付けのときと変わりません。ただ、鉢はひと回り大きいものとハサミを用意しましょう。
《手順》
- ひと回り大きい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、土を鉢の3分の1のところまで入れる
- 古い鉢からレースラベンダーを取り出す
- 根を傷つけないようにしながら、古い土を落とす
- 黒ずんでいる根や長い根をハサミで切る
- レースラベンダーを新しい鉢に入れて土を被せる
- 水を与える
注意すべき病害虫
レースラベンダーの茎や葉が茂ると、風の通りが悪くなりアブラムシやハダニなどが発生してしまいます。これらが発生するとレースラベンダーを枯らすことにつながってしまいますので、見つけたら早めに駆除しましょう。
ここでは、アブラムシとハダニによる被害や対処方法をご紹介していきます。もし発生したときは、参考にしていただき駆除してください。
〇アブラムシ
- 大きさ……2mm~4mmほど
- 発生場所……おもに植物の茎
- 被害……植物の栄養分を吸ってしまい枯らしてしまう。また、アブラムシから出た排泄物により、黒っぽいカビに覆われてしまう「すす病」などを引き起こしてしまう
- 対処法……粘着力が弱いテープを貼って取り除いたり、古い歯ブラシで擦り落としたりする。また、賞味期限切れの牛乳を散布して駆除する方法もある
〇ハダニ
- 大きさ……0.3mm~0.8mmほど
- 発生場所……植物の葉の両面
- 被害……植物の栄養分を吸うことにより、開花期間を縮めてしまったり葉を枯らしてしまったりする
- 対処法……ハダニの数が少ない場合は粘着力が弱いテープで取り除く。また薬剤や水で2倍に薄めた牛乳など散布する方法もある
どちらの害虫も、ここまでご紹介してきた育て方をおこなえば予防することは可能です。ただし、絶対に発生しないとは限りませんので、こまめにレースラベンダーの茎や葉を確認しておくようにしましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
切り花やドライフラワーとしても楽しめる
レースラベンダーの花は、咲いたらできるだけ早く切り取ってしまいましょう。そのままにしていると、すでに咲いている花と次に咲く花の両方に栄養を与えなくてはいけなくなり、根に負担をかけてしまいます。そのため、少しでも根に負担がかからないように花を切り取る必要があるのです。
少しもったいない気もしますが、切り取った花は、切り花として玄関やリビングなどに飾ると、レースラベンダーの花を無駄なく楽しむことができます。また、ドライフラワーにして、花瓶やバケットに挿して飾ったりリースを作ったりするのもおすすめです。
ドライフラワーの作り方は簡単なので、以下でご紹介する手順を参考にしていただき、ぜひ作ってみてください。
ドライフラワーの作り方
ここでは、定番の吊るす方法を使ったドライフラワーの作り方をご紹介します。まずは、以下のものを準備しましょう。
【準備するもの】
- 切り取ったレースラベンダー
- ビニール紐または麻ひも
- ハサミ
【ドライフラワーを作る手順】
- 茎に生えている葉を取り除いていく
- 手で持てるくらいの本数(5本くらいを束にするのがおすすめ)を、茎の真ん中でひもを使い束ねる
- 束ねた茎を風がよく通り、直射日光に当たらない場所に3日間ほど吊るしておく
- 密封できるビニール袋か容器に、ドライフラワー用のシリカゲルなどの乾燥剤と吊るしておいたレースラベンダーを入れて、さらに乾かす
- 茎と花がカサカサになったら完成
レースラベンダーはこまめに手入れすることが大切です。しかし、忙しくてなかなか時間が取れず手入れを怠ってしまったり、うまく手入れできる自信がなかったりしますよね。そのようなときは、一度業者に相談しましょう。
弊社にご相談いただければ、全国にある弊社加盟店からお近くの業者をご紹介させていただきます。もちろん、ご相談だけでも構いません。お気軽にご利用ください。