白い花から甘い香りを放つクチナシ。
病害虫に強く育てやすいことから、初心者向けの庭木としても人気があります。
しかし、クチナシは剪定時期を間違えると花が咲かなくなってしまうことも……。
「いつどれくらい剪定したらいいの?」
「前に自分で剪定したら花が咲かなくなってしまった……」
こんな不安や疑問がある場合は、いちどクチナシの剪定時期や方法を確認してみましょう。
クチナシの剪定は花が咲き終わる7月半ば~下旬頃までに終わらせましょう。
8月から秋にかけて翌年咲く花芽が育ち始めるためです。
うっかり新しい花芽を切ってしまうと「せっかく育てたのに花が咲かない……」という悲しい事態になりかねないので、当記事を参考に正しく剪定してくださいね。
クチナシの剪定は、不要な枝を切り落とす間引き剪定が基本です。
内側に向いた枝や細い枝などを間引いて内部をすっきりさせましょう。
ただし、クチナシの剪定時期は真夏にあたるため、熱中症や脱水症状には十分注意しなければなりません。
「自分で剪定して失敗したらどうしよう」
「暑いなかで作業したくない」
という方はプロに依頼してみてはいかがでしょうか。
お庭110番では、クチナシの剪定から施肥、消毒などの健康管理まで幅広いご依頼に受付対応しています。
無料の相談窓口を設けていますので、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
クチナシの特徴
クチナシが花を咲かせる時期は5月の終わりごろから7月半ばです。
花は大型の真っ白なもので、品種によって一重咲のものや八重咲のものがあります。基本的には一重が6花弁でできています。
また、三大香木のひとつと言われるように、甘いよい香りが特徴です。
そして秋になると「山梔子(さんしし)」と呼ばれる実をつけます。
この山梔子は料理の着色や漢方にも使われています。
クチナシは常緑広葉樹です。
常緑樹とは、一年を通して常に葉がついているものです。
なかでも常緑広葉樹は葉が平らで広いという特徴があります。葉が枯れて落ちることが少なく、生長が早いことが多いといわれています。
クチナシはたまに剪定が必要!
結論からいうと、クチナシにはこまめな剪定は必要ありません。
クチナシは湿り気のある土壌を好みます。
そのため、あまり日当たりがよくなくても育つ、丈夫で育てやすい庭木です。
樹形についても、周りにしっかりと空間があれば自然に整うといわれています。
土壌には黒土に腐葉土などを混ぜたものを使いましょう。
丈夫である一方で、常緑広葉樹であるクチナシは葉が落ちません。
そのため、葉が多い状態で新しい葉ができて茂りすぎてしまうと、中心部に日が当たらなくなったり通気性が悪くなったりします。
そうなると虫や病気に侵されやすくなるため、頻度は少なくてもよいですが、大切なクチナシを守るためにも剪定はおこなったほうがよいです。
クチナシの剪定時期
クチナシの剪定は、必ず7月までにおこないましょう。
クチナシは、7月半ばまでに花が咲き、その後すぐと秋の2回、新しい花芽が育ちます。
そこで、花が終わった直後の7月までが剪定に適切な時期になります。
8月になると育った花芽を切り落としてしまうおそれがあります。
また、6月から7月は若い新芽が茂り始める時期でもあるため、それをエサとする虫が繁殖します。
それを防ぐためにも、この時期の剪定をおすすめします。
クチナシの剪定方法
クチナシの剪定方法は、その目的によって次の2種類があります。
どんな目的で剪定するのか確認してからおこないましょう。
枝を整える「間引き剪定」
花を咲かせたいときには、枝を整える「間引き剪定」をおこないます。
枯れた枝や混み合った枝を切り落とすことで木の形を整え、日当たりや風通しを改善できます。
混み合った枝の中で切るべき枝としては、内側に伸びている枝や絡み合っている枝、細い枝などです。
切るときには葉を4~5枚残して先端を切るようにしましょう。
ただし、枯れてしまった枝は枝分かれしているところで切ってよいです。
徒長枝(とちょうし)とよばれる、幹や太い枝から伸びている長く太い枝の場合は、枝の基部から切ります。
いずれにしても、日当たりや風通しをよくして花を咲かせることが目的ですので、クチナシの間引き剪定ではたくさん切りすぎないようにしましょう。
剪定すべき枝の種類はこちらもご覧ください。
花の数を気にしないなら「強剪定」
花の数を気にしない場合は、樹形を変えるような「強剪定」をすることも可能です。
クチナシの強剪定では時期も選びません。
中心となる太い枝を切り落として全体の大きさを調整します。
好きな形に切り込み、緑の美しい葉をもつクチナシの樹形を楽しむこともできるのです。
剪定が難しいと感じたらプロに任せよう!
クチナシはお手入れが簡単な木ではありますが、「たくさん花をつけたい」「理想通りの樹形を楽しみたい」といった希望がある場合は、適切な剪定をおこなう必要があります。
しかし剪定をおこなう場合は、クチナシにとって適切な剪定時期が7月ごろであるため、夏の暑い中での作業になってしまいます。
熱中症や脱水症状といった危険も考えられるのです。
希望を実現することも、そのために必要な作業も、決して簡単ではありません。
「失敗しそうだし、自力でおこなうのは不安……」「暑いなかで作業したくない……」という方は、ぜひプロに依頼することをおすすめします。
「お庭110番」では、24時間365日いつでもご相談をお受けしています。
現地調査や見積りも無料※でおこないますので、まずはお電話にてお気軽にご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
クチナシの花を美しく咲かせる方法
クチナシの花は真っ白で香りもよいです。
せっかく育てるならできるだけ美しい花を咲かせたいですよね。
ここでは、クチナシの花を美しく咲かせるコツをご紹介します。
クチナシの基本的なお手入れ方法
クチナシは乾燥に弱いため、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
地植えの場合なら水やりは基本的には必要ありませんが、あまりに土壌が乾燥していたら株元に水をあげましょう。
肥料については、元肥(もとごえ)として緩効性肥料を土に混ぜ込みます。
鉢植えの場合は、毎年開花後の8月に化成肥料と油かす(菜種などの植物の種から油を抽出した後に残ったかすで、有機肥料)を同じ量で混ぜ合わせたものを株元に与えましょう。
地植えの場合は、同じ肥料を2月と8月に与えます。
鉢植えのクチナシの花が咲かない原因
鉢植えのクチナシで花が咲かずにつぼみが落ちてしまうとき、もっとも多い理由が「根詰まり」です。
根詰まりを起こすと根が張ってしまい水を吸収することができないため、つぼみが枯れてしまいます。
たっぷり水をあげているのにすぐに乾燥してしまう場合は、根詰まりしている可能性が高いです。
では、根詰まりを解消するにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、植え替えをすることです。
4月中旬から5月にかけて、または9月に植え替えをしましょう。
植え替えのやり方は簡単です。
まずは鉢から根を抜きましょう。
このとき、網目のような根やぐるぐる回った根をほぐしておきます。
根の内側に巻き込んでいる土は古いのでかき出すようにし、新しい土にも触れるようにしましょう。
太い根以外の根を半分以下まで切り落とし、少し大きめの鉢に植えます。
大きめのものを用意できないときは、根を3分の1ほど切って樹木のほうを小さくしましょう。
土壌は、元肥を入れた赤玉土と腐葉土を配合したものなら水もちがよく、おすすめです。
腐葉土は樹木の葉や枝が分解されたものなので、細かい葉や枝の形が残っていることで土の中に小さな隙間ができ、保水性や通気性がよくなります。
植え替えをしたら、適切な場所に置いてください。
日当たりが重要なので4~6月や9~10月は日なたに置きますが、日射しが強い7~8月は土が乾きすぎるのを防ぐため半日陰に置くとよいです。
半日陰とは、1日の中で数時間だけ日が当たるような場所のことをいいます。
また、葉で日が遮られることによって木漏れ日があたるような場所も半日蔭といえます。
クチナシを増やす方法
クチナシを増やしたいときには、「さし木」と「株分け」という2つの方法で増やすことができます。
さし木
さし木とは、植物の一部を土に植えて発根させ、増やすことです。
クチナシのさし木は5~7月におこないましょう。
このとき、土は赤玉土または鹿沼土の単葉か、ピートモス(コケ類を主原料とした園芸用土)を用意します。
これらは園芸用品店で買うことができます。
今年生えた枝を切って、先端2~3枚以外の葉を落とします。
枝を切るときは10~15cmで斜めに切ります。
切り口は小1時間ほど水につけましょう。
時間が経ったら、植物成長調整剤を少量塗ってください。
土を入れた鉢に処理した枝をさします。
さしかえが終わったら、水をたっぶりと与え、ビニール袋で覆って日陰に置きます。
土が乾かないように毎日水やりをしましょう。
1ヵ月ほどで根が出てきたらさし木が完了なので、一回り大きな鉢か地面に植え替え、育てます。
株分け
コクチナシなどの、地面を這うように横へ広がって伸びる枝から根を出す品種の場合は、株分けという方法で増やすことができます。
株分けは3~4月におこないます。
土から株を取り出したら根をほぐし、はさみで根元から2つに分けます。
それぞれの株を鉢に植えこめば、株分けが完了です。
病害虫に気をつけよう!
クチナシは手入れがあまり必要ない木ではありますが、病気や害虫には気をつけなければいけません。
花が変色したり枯れたりする原因になるからです。
褐色円星病
クチナシがかかる病気の1つが「褐色円星病」です。
7~9月に発生し、はじめは葉に褐色の斑点が出ますが、次第に黒い斑点も現れるようになります。
これが他の葉にも移り、葉は秋から冬にほとんど落ちてしまいます。
この病気は風通しが悪いと発生するため、剪定が効果的です。
もし発生後に気が付いたときは病斑が出ている葉をすべて摘み取り、落ちた葉もかき集めて焼却しましょう。
灰色カビ病
クチナシがかかるもう1つの病気が、「灰色カビ病」です。
花弁に水滴のような跡が見られたあとに赤い斑点ができ、あっという間に褐色になって腐ってしまいます。
やがて灰色のカビに覆われることになり、葉が落ちてしまいます。
この病気の予防にも風通しのよいことが重要になってくるため、適切な剪定が効果的です。
水をやりすぎないようにし、腐った部分や枯れてしまった部分は、カビが残っている可能性があるので取り除いておきましょう。
炭酸水素カリウムやテトラクロロエチレンなどの成分を含む数種類の薬剤を使って予防します。
オオスカシバの幼虫
病気のほかに、害虫にも注意が必要です。
クチナシを好む害虫に、オオスカシバの幼虫がいます。
鋭い尾をもつ、緑色や褐色の大きな芋虫です。
6~10月頃に発生しますので、見つけたらすぐに駆除しましょう。
薬剤に弱いため、殺虫剤を定期的にしておくと予防になります。
クチナシのお手入れが大変に感じたら業者に依頼を
以上、クチナシの剪定やお手入れについて紹介してきました。
お手入れが大変だと感じたら、業者に依頼するという方法もあります。
剪定だけでも業者に依頼してみると、快適にきれいな花を咲かせやすくなるのでおすすめです。
お庭110番では剪定はもちろん、鉢植えの植え替えもおこなっています。
24時間365日ご相談を受け付けています。
無料での現地調査やお見積り※もおこないますので、お気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
剪定にかかる費用相場と業者の選び方
クチナシの剪定についてご紹介してきましたが、参考にしていただけたでしょうか。
「剪定が必要だとわかったけれど自分では不安だ」というときは、業者に依頼することもできます。
そこで気になる費用の相場や、どのような業者を選んだらよいかについてお教えします。
剪定の費用相場
クチナシの剪定の料金は、2種類の料金体系によって決められます。
1つは「日当制」といわれるもので、職人さん1人あたりの1日の料金が決められています。
相場は地域などによって違いがありますが、一般的には15,000円~30,000円程度です。
日当制は時給で換算される場合もあり、時給の相場は1時間で2,000円~3,000円程度になっています。
もう1つの料金体系が「単価性」といわれるものです。
単価性では、木1本あたりで料金が決められます。
庭木の場合は高さで、植え込みの場合は面積で、生垣の場合は高さと幅で、それぞれ料金が決められます。
クチナシは高さ3m未満の低木であることが多いので、単価性の場合の費用相場は1本あたり3,000円前後になります。
3m以上5m未満になると6,000円~7,000円、5m以上7m未満は15,000円~17,000円が相場と、高さが高くなれば費用は高くなっていきます。
生垣の場合は、1m未満ものは500円前後、1~2m未満のものは1,000円前後、2~3m未満のもには2,000円前後になっています。
また、植え込みの場合は、1㎡あたり500~1,000円前後となっています。
日当制の場合は、職人さんの働き方次第で料金が増えていく可能性もありますので、信頼できる業者にお願いすることをおすすめします。
単価性の場合は料金がわかりやすいですが、こちらも業者によって料金に違いはあります。
なお、クチナシの剪定を業者に依頼するときは、これらの料金以外に剪定で出たゴミの処理料金や、作業車の駐車料金、出張料金などがかかってしまう場合があります。
業者に電話相談をしてみたり、業者の公式サイトを閲覧したりして、実際にかかる費用を確認しましょう。
庭木の剪定料金の詳細はこちらもご覧ください。
満足できる業者の選び方
クチナシの剪定を業者に依頼するとき、せっかく依頼するなら満足のいく業者を選びたいですよね。
そのためには、まず施工実績が豊富な業者を選びましょう。
実績が豊富ということは、これまでに多くの人からの信頼があるからです。
実績に関しては業者の公式サイトやクチコミなどを見れば、調べることができます。
また、現地調査や見積りを無料でおこなっている業者を選ぶことも大切です。
広告に掲載されている料金と、実際に作業にかかった費用が異なる場合もあるからです。
ただし、見積りは無料でも、見積書が不明瞭な業者は避けましょう。
どのような作業にいくら費用がかかるのか、内訳がはっきりしている業者が信頼できるといえます。
剪定のイメージを一緒に共有できるかどうかも、満足のいく業者選びには欠かせません。
せっかく依頼したけれど、作業が完了してみたら大切なクチナシが理想通りの樹形ではなかった、という問題が発生してはすべて台無しです。
電話での無料相談のときや現地調査のときに、自分が希望する剪定作業についてなるべく詳しく説明しましょう。
それに対して丁寧に対応してくれる業者であれば、信頼がおけるといえます。
依頼~作業完了までの流れ
クチナシの剪定を業者に依頼するとき、依頼をしてから実際の作業が完了するまで、どんな流れになるのか気になりますね。
その流れは業者によっても違ってきます。
「お庭110番」では、ご相談をいただいたらまずは現地で無料の見積り※をさせていただきます。
その後、お客様にご検討していただき、依頼を受けたら相談のうえ、作業日を決定いたします。
そして作業日当日、剪定作業を開始。
完了したら費用をお支払いしていただいて、全工程の終了です。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
まずは見積りをとってみよう!
クチナシの剪定について、業者に依頼するか迷っている場合は、まず見積りをとってみましょう。
そのとき、いくつかの業者に連絡して、相見積りをとることをおすすめします。
相見積りでは、費用だけでなく業者のいろいろな特徴を比較することもできます。
比較検討した上で、自分に合った信頼できる業者を見つけましょう。
クチナシの剪定からお手入れまでお庭110番にお任せください
お庭110番は全国の剪定業者をご紹介。
庭木の剪定・害虫駆除・消毒・施肥などの幅広いサービスに対応しています。
「いざ依頼しようとしても、どこに依頼したらいいかわからない」
「クチナシの剪定、いくらかかるかだけでも相談できる?」
こんなお悩みやご相談はお庭110番までお問い合わせください。
全国に加盟店を設けているので、お客様のご希望にぴったり合う業者をご紹介可能です。
現地調査とお見積りは無料※でおこなっていますので、業者に依頼するか決めかねている方もぜひ一度ご利用いただき、ご検討ください。
お見積り後にキャンセルされる場合でも料金は発生しませんので、安心してご利用いただけます。
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