コナラを庭木として育てるのであれば、風通しをよくするための「剪定」をおこなうようにしましょう。
なぜなら、コナラはやや乾燥ぎみの環境を好むため、剪定により健康的に栽培することができるからです。
さらに、剪定は病気・病害虫対策にもなります。
この記事では、コナラの剪定時期や方法について解説。
また、健康的に育てるために大切な普段のお手入れ方法や病害虫対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ただし、すべてのお手入れを自分でおこなう必要はありません。
業者に依頼したい作業がある場合はお庭110番にご相談ください。
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コナラの剪定で庭木を整えるコツ
コナラの剪定は、最適な時期や切るべき枝を考えておこなうことが大切です。ここから、剪定時期や手順について解説します。
コナラの剪定時期
落葉後から2月までの間がコナラの剪定時期に適しています。この時期は、コナラにとって休眠期とよばれるタイミングであり、剪定がしやすいのです。また、落下したどんぐりの処理が面倒と感じるのであれば、秋の開花時期に花を剪定しておくとよいでしょう。
コナラの剪定手順
コナラでは「透かし剪定」とよばれる、風通しの悪い枝を間引く作業が基本となります。以下を参考にしつつ、風通しを邪魔する不要な枝を探してコナラを剪定してみてください。
【コナラで剪定する枝】
- 真上へ伸びた枝
- ほかの枝に絡んできた枝
- 突出して伸びている枝
- 枝同士が交差している枝
- 下向きに伸びている枝
これらの枝はほかの枝を邪魔したり、生長に期待できなかったりする枝なので、出来るだけ切り取っておきましょう。ほかにも、古い枝や病気・病害虫被害に遭った枝も切り取るようにしてください。なお、コナラの枝を剪定するときは、切り口を傷つけないように切れ味がよくて清潔な状態の剪定バサミを用意しましょう。
また、コナラの剪定が難しい、面倒だと感じたら業者に依頼するのもよいかもしれません。
プロの業者に依頼すれば、自身の手間をかけずにコナラを剪定できます。
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コナラを健康的に育てよう!気をつけたい手入れ方法
コナラを庭木としてキレイに育てるなら、コナラの剪定以外にも日ごろの栽培管理に気をつけて、健康的に育てることが重要になります。ここから、栽培管理方法について詳しく解説していきますので、普段の栽培管理に間違いがないか見直してみましょう。
コナラの特徴に合った日当たり・用土
コナラは日当たりのよい環境を好むといった特徴を持っています。一応1日の半分日が当たる「半日陰」で育てることが可能ですが、なるべく日当たりのよい場所で育てるのがよいでしょう。
また、コナラは比較的丈夫な植物なので、用土を選ばず育てることは可能です。ただ、水はけがよいほうが根腐れをおこしにくくなるため、用土としておすすめします。赤玉土をベースとして腐葉土を混ぜたものが水はけがよくなるため最適です。
水やり・肥料のポイント
コナラは乾燥に強く、土にしっかりと根付いていれば基本的に水やりの必要がありません。ただし、夏場は乾燥しやすい時期のため、1日2~3回程度を目安として、土の表面が乾いてきたタイミングで水やりをおこないましょう。
また、コナラの栽培において基本的に肥料は必要ありません。もし樹木の生長をうながしたいなら、2月ごろに緩効性肥料を与えるのも選択肢としてはありです。
落ちたどんぐりは発芽前に回収しよう
コナラのどんぐりが成る時期は9月下旬~10月ごろであり、地面に落ちてしまいます。このどんぐりを放っておくと、発芽して土の養分や水分を奪うことがあるので注意が必要です。コナラを増やしたいわけでなければ、落ちたどんぐりは取り除くようにしましょう。コナラのどんぐりの発芽率は比較的高いといわれているため、できるだけ回収しておくことが大切です。
また、回収したコナラのどんぐりは、手作りアクセサリーなどの工作に使うことが可能です。なお、虫食いが無ければ一応食用とすることもできますが、「タンニン」とよばれる成分 が含まれるため、取り扱いには注意しなければなりません。
コナラで気をつけたい「ナラ枯れ」とは
コナラの栽培で必ず気をつけておきたいのが「ナラ枯れ」とよばれる病気です。この病気は、コナラの木を枯れさせるほど深刻なものになります。そのため、原因や対策方法を把握して、なるべく対策しておくことが大切なのです。ここでは、ナラ枯れについて詳しく解説していきましょう。
ナラ枯れの原因は病害虫による感染
ナラ枯れという病気は、カシノナガキクイムシという昆虫が持つ「ナラ菌」とよばれる菌にコナラの木が感染することによって起こるケースが多いです。ナラ菌に感染したコナラは、感染した部分からどんどんと枯れていき、夏の時期でも紅葉をしたように葉が赤くなります。ナラ枯れはほかの部位まで被害が広がってしまうため、発見や対策が遅れるとやがてコナラがボロボロになってしまうでしょう。
また、カシノナガキクイムシの幼虫は、木の幹に穴を開けて木くずをまき散らすのでとても厄介です。幼虫のいるコナラの木は、周りに粉のような木くずが飛び散っているので、見かけたら早急に駆除をするようにしてください。
ナラ枯れの対策方法
もしカシノナガキクイムシを発見した場合は、ナラ枯れが発生してしまうまえに駆除や予防をしておくことが大切。駆除をするのであれば、専用の燻煙剤や殺虫剤を使用しておきましょう。
また、カシノナガキクイムシを予防するためには、木の幹に侵入させないような工夫が必要です。たとえば、コナラの幹に粘着剤というものを塗ったり、ビニールで覆ったりするなどが挙げられます。とくに7~10月 はナラ枯れ被害が見られやすい時期なので、十分に注意しておかなければなりません。
もし、カシノナガキクイムシを発見して駆除に困っている、予防策をしておきたいという場合は、プロの業者に駆除や予防作業を代行してもらうのもおすすめです。
お庭110番では、庭木の剪定だけでなく病害虫対策に関するご相談も受け付けております。
庭木が自分で対処できない状態になっている場合は、すぐにご相談ください。