コブシの剪定は、花が咲いて散ったあとの4月~5月ごろにおこなうとよいでしょう。
コブシは7月ごろに次の年の花芽をつけます。そのため、まだ花芽がつく前の4月~5月に剪定することで、間違って花芽を切ってしまうリスクを減らすことができるのです。
もし花芽を切ってしまうと次の年に花が咲かなくなってしまうので、時期や手順に注意して正しく剪定しましょう。当記事では、コブシの剪定時期や手順、注意点などをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
コブシの剪定時期と剪定方法
すでにご紹介したように、コブシの剪定時期は花が咲いて散ったあとの4月~5月ごろが最適です。この時期はまだ新しい花芽がついていないので、間違えて花芽を切ってしまうリスクがありません。
ただし、あまり開花を意識しないのであれば、11月~3月の葉が落ちたタイミングでおこなうのもよいでしょう。この時期は葉が落ちて枝だけが残るので剪定しやすくなります。
では、以下で剪定に必要なものと手順を確認していきましょう。
コブシ剪定での注意点
コブシは生命力が強いため、太い枝を切る強剪定をするとたくさんの枝が生えて、むしろ樹形が乱れてしまうおそれがあります。そのため、コブシの剪定は一気にではなく、少しずつ時間をかけておこなうようにしましょう。
また、コブシは上方向に育ちやすく最大15mほどまで生長します。もし、手入れのために樹高を抑えたいという場合は、下向きの枝を適度に残しておくとよいでしょう。こうすることで重心が外側に向くので、コブシが横方向に生長しやすくなり、樹高を抑えることができます。
コブシの剪定方法・道具
ここからは実際のコブシ剪定の手順を見ていきましょう。先述した、コブシの剪定をするときの注意点と合わせてご覧ください。
〇剪定道具
- 柄の長い剪定ばさみ
(汚れた剪定ばさみを使うと切り口から細菌が入って木が弱ってしまうことがあるので、事前に火であぶって熱消毒をしておきましょう)
- 軍手
- 脚立
- ゴミ袋
〇剪定方法
コブシの剪定では、形の悪い枝や長く伸びた枝などをつけ根から切ります。こうすることで栄養をコブシ全体に行き渡らせるだけでなく、風通しをよくして病気や害虫を予防することができるのです。さらに、剪定後は切り口に癒合剤を塗って保護してあげましょう。切り口から細菌が入ると病気にかかって枯れてしまうおそれがあるからです。
弊社は剪定業者探しをお手伝いします!
背の高いコブシの剪定作業をひとりでおこなうのは少し大変かもしれません。そんなときは無理せず業者に依頼することも考えてみましょう。弊社ではさまざまな剪定業者をご紹介しておりますので、お電話いただければ、加盟店の中からお客様に最適な業者をご紹介いたします。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
基本的なコブシの育て方
コブシを健康的に育てるためには、剪定方法だけでなく育て方についても知っておくことが大切です。以下のポイントを確認し、コブシの健康維持に役立ててください。
〇栽培環境
コブシは本来日当たりのよい場所に自生しています。そのため、栽培する場合も日のよくあたる場所で育ててあげましょう。
〇水やり
ある程度生長してしっかりと根を張ったら、水やりはほとんど必要ありません。基本的には自然に降る雨だけで十分です。
〇肥料
木が若いうちは、1月~2月ごろと5月ごろに肥料を与えましょう。ある程度大きくなったら、肥料は与えなくても大丈夫です。
〇気をつけたい病気と害虫
コブシを好むのはカミキリムシです。根本におがくずのようなものが落ちていたら、幹の中にカミキリムシがいるかもしれませんので、早めに駆除しましょう。幹に開いた穴から殺虫剤を噴射して駆除してください。
生長したコブシは隔年開花になることも
隔年開花とは、1年おきに開花する性質のことです。その年にたくさん開花した木は、開花のためのエネルギーを使い果たしてしまうため、翌年の開花が悪くなることがあるのです。コブシはこの性質をもっているので、ある年まったく花が咲かないということもあるかもしれません。
しかし、隔年開花の性質をもっていても、エネルギーが残っていればきちんと開花します。毎年開花させたい場合は、花芽が出る前にコブシを剪定して、蕾の数を減らしましょう。これを摘蕾(てきらい)といいます。
業者に庭木の剪定を依頼したときの費用相場
最後に、業者による庭木の剪定費用の相場を確認しておきましょう。詳しくは以下をご覧ください。
- 低木(0~3m未満):約600円~800円
- 中木(3~5m未満):約2,000円~6,000円
- 高木(5~7m未満):約6,000円~1万8千円
- 7m以上:応相談(個別見積りが多い)
7m以上の高木は実際の木を確認して個別に費用を計算する業者が多いようです。とくにコブシは最大で15mほどまで生長するため、費用が応相談になることも頭に入れておくとよいでしょう。
さらに上記以外にも、出張費やゴミの処分費用、そのほか諸経費などがかかってくるため、正確な金額を知りたい方は業者から見積りをとって確認するようにしてください。剪定業者をご紹介している弊社では、24時間365日ご相談を承っております。現地調査、お見積りは無料※ですので。お気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。