キンモクセイをコンパクトにしたいなら、切り戻し剪定または刈り込み剪定をおこないましょう。切り戻し剪定とは剪定ばさみを使用して樹形を小さくする剪定方法のことをいい、刈り込み剪定とは刈り込みバサミを使用して樹形を小さくする剪定方法のことをいいます。
どちらもキンモクセイの大きさを抑えることができますので、道具が用意できそうな方で剪定をおこなうとよいでしょう。キンモクセイの切り戻し剪定・刈り込み剪定の方法についてそれぞれご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
金木犀の剪定方法を簡単にまとめましたので、まずはこちらをご覧ください。
キンモクセイを剪定する目的・時期
キンモクセイ(金木犀)はオレンジ色の小さくも華やかな花とその香りが魅力的な植物です。生長が早く、10メートル弱の大きさになることもあるキンモクセイは定期的に剪定をおこなわなければいけません。
キンモクセイを剪定する前に、剪定する目的と剪定時期についてみておきましょう。
キンモクセイを剪定する目的
キンモクセイを剪定する目的には以下のようなものがあります。
- 樹形を整え小さくする
- 風通しがよくし、病害虫の発生を予防する
- 花や実をつきやすくする
- 不要な枝に栄養が回らないようにする
- 病気になった枝を取り除く
キンモクセイの剪定時期は、希望に合わせて2つから選択
どんな庭木でも適切な時期に剪定することが大切ですが、キンモクセイの剪定時期には2つの決め方があります。開花を楽しむのにぴったりなタイミングと、樹形をしっかりと整えるための時期をそれぞれご紹介します。
- キンモクセイの花を楽しみたい場合の剪定時期
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開花を楽しみたい!という方は、花が咲き終わった11月もしくはキンモクセイの生長が遅くなる3~4月上旬に剪定をおこないましょう。ただし、花後すぐはまだ光合成を活発におこなっていますので、強い剪定は避けるようにしてください。
また、7月以降の時期は避けましょう。春から夏にかけて、とくに7月・8月は花芽がつきはじめるタイミングです。もし夏から開花までの時期に花芽がついている枝を切ってしまうと、それ以降に花芽がつくことはなく、花が咲かなくなってしまいます。
- 花付きは関係ない!樹形重視の場合の剪定時期
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とにかく木の形が第一!と考えている方は、極寒の時期を避けてそのほかの時期に適切な分だけ剪定をおこないます。
キンモクセイは成長力があり、1年放っておくだけで15センチメートル程度枝を伸ばしてしまいます。枝が伸びてきた、樹形が崩れてきた、と感じたら適宜整えるとよいでしょう。しかし、寒い時期に剪定することと、切りすぎることには注意が必要です。寒い冬にはキンモクセイは葉がなく弱りやすいですし、切りすぎて葉がない状態にすると枯れやすくなってしまいます。
キンモクセイをコンパクトにする剪定方法
キンモクセイを剪定する方法は2つあります。それぞれ必要な道具と方法をご紹介しますので、自分でできそうな方を選んで挑戦してみてください。
キンモクセイの樹形には、丸い形だけでなく円錐、四角形などが存在します。お家のイメージにあう樹形に整えてみましょう。
切るべき枝の種類
キンモクセイを剪定していると、以下のような枝を見かけることがあるかもしれません。これらの枝は樹形を乱す原因になるため、見つけたら枝元から切るようにしましょう。
- 真上に伸びている枝
- 他の枝と交差している枝
- 下に垂れている枝
- 幹に向かって生えている枝
- 枯れている枝
切り戻し剪定の方法
切り戻し剪定とは、剪定ばさみを使用して樹形を整える剪定方法のことをいいます。大きくなりすぎたキンモクセイを剪定するときは、深い位置で切ると小さくコンパクトにすることができます。
- 剪定ばさみ
- 軍手
- 脚立(木が高い場合)
- 伸びすぎている枝を深い位置にある小さな脇枝との分かれ目で切る
- 混み合っている枝・太い枝・不要な枝も分かれ目で切り、風通しをよくする
- 細い枝は葉を残しながら先端を切り詰め、樹形を整える
刈り込み剪定の方法
刈り込み剪定とは、刈り込みばさみで一気に樹形を整える剪定方法のことをいいます。刈り込みをおこなう際も、不要な枝を見つけたら剪定ばさみで取り除くようにしましょう。
- 刈り込みばさみ
- 剪定ばさみ
- 軍手
- 脚立(木が高い場合)
- 剪定ばさみで不要な枝を枝の分かれ目で切る
- 刈り込みばさみで理想の樹形になるように枝先を切っていく
刈り込みばさみを使用するときは、両手を動かすのではなく片側を固定しながらもう片側を振り子のように動かし切るようにしましょう。
キンモクセイの剪定は初めて、自信がないというときは剪定のプロにお任せ!
キンモクセイの剪定を自分でしたいけどきちんとできるか不安という場合はプロに任せるのもよいかもしれません。剪定業者はキンモクセイという樹木の習性や切り方を熟知しているので、安心してお任せすることができるでしょう。
弊社では、全国の加盟店から剪定のプロをご紹介させていただいております。剪定を依頼する場合はぜひお電話にてご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
キンモクセイの花が咲かない原因は?
キンモクセイの花が咲かない場合、以下のような原因が考えられます。美しい花を咲かせるためにも、正しくお手入れをおこなうようにしましょう。
- 剪定時期や方法を間違えている
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剪定の時期を間違えていたり、切るべきでない枝を切っていたりすることが原因になることがあります。花芽ができる春から夏の時期の剪定は避け、剪定時には花芽ができる枝とそうでない枝を見極めながら切っていく必要があります。
- 植えている環境が悪い
-
植える場所が悪いと思うように育ってくれません。花が咲かないだけでなく、病気になり最悪枯れてしまうことも考えられます。日当たりや水はけを意識して植える場所を決めましょう。
キンモクセイを上手に育てるコツ
キンモクセイを健康的に育てるためには、キンモクセイのことをよく知っておく必要があります。正しい育て方についておさらいしてみましょう。
キンモクセイが好む環境
キンモクセイは丈夫な部類に入る植物です。8メートルくらいの大きさになるほど成長力があり、1年で15センチメートルも枝が伸びます。キンモクセイが好むのは、こんな場所です。
- 日当たりがよく、暖かい
- 空気がきれい
- 土の水はけがよい
寒さに弱いキンモクセイには、暖かい気候と日光がかかせません。また、大気汚染が進んでいる地域では花が減ってしまうことがあります。水分が多すぎる土は得意ではないので、水はけがよい土壌を選ぶか、川砂を混ぜ込むなどして土壌改良します。
植え付けと肥料
お庭に植える場合は、春や秋に植えるのが理想です。土に肥料や川砂を混ぜて土づくりし、大きめに掘った穴に苗を埋めます。鉢植えに植える場合は、大きめの鉢植えを用意し、土の下に3分の1程度の鉢底石を入れます。
化成肥料や窒素が含まれている肥料がキンモクセイには適していますが、肥料のあげすぎはよくありません。健康を損なう原因になるので、適切な量をあげるように心がけましょう。
病気を防ぐためのお手入れ
斑点ができるうどん粉病や褐斑(かっぱん)病、カビを発生させる炭疽(たんそ)病・先葉枯病などが、キンモクセイがかかりやすい病気です。
これらの病気にかからないようにするには、
- 水は与えすぎない、水が足りず乾燥させないことにも気をつける
- 定期的な剪定で風通しをよくする
というようにお手入れします。もし病気にかかってしまった枝を発見したら、すぐにその枝を切りましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
キンモクセイの剪定を依頼したときの料金は?
「剪定のプロに任せたい。でも費用が気になる……。」キンモクセイは大きな庭木なので、よけいに剪定費用が高くなるのではないかと心配される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、お金が理由で戸惑っている方も、依頼する前に費用相場がわかれば少しは安心できるのではないでしょうか?料金設定のカラクリを、業者の信頼性を計る方法とあわせてご紹介します。
キンモクセイの剪定でかかる費用の計算方法
キンモクセイの剪定にかかる料金は、1本単位で計算する単価制と、職人1日の作業で計算する日当制があります。
単価制の場合、キンモクセイ1本あたりいくら、というように業者によってあらかじめ料金を設定する計算方法であり、木の高さによって料金が変動することが多いです。
日当制の場合、職人1人あたりに一定の料金が発生する料金設定の仕方です。この場合、必要な日数と人数によって金額に差が出ます。
それぞれの費用相場をみていきましょう。
単価制
木の高さ | 料金相場 |
---|---|
~3m | 2,988円 |
3~5m | 6,860円 |
5~7m | 15,624円 |
※上表の平均価格は、剪定業者9社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。(2020年10月時点)
日当制
料金相場 | |
---|---|
職人1人あたり | 22,583円 |
※上表の平均価格は、剪定業者6社のホームページに記載されている料金の平均値を算出したものです。(2020年10月時点)
費用の設定方法によって、同じキンモクセイの剪定でも金額が大きく左右することになるので、複数の業者で比較することが大事です。その他、切り落した枝を処分してもらうなど剪定以外にかかるオプション作業などで追加料金が発生することもあります。見積もり書をよく確認するようにしましょう。
キンモクセイ剪定はどこに依頼?信頼できる業者を見つけるポイント
費用は気になるところですが、費用が安いからといってすぐに業者を決めてしまうのはよくありません。大切に育てているキンモクセイは、できるだけ安心できる業者にお任せしたいものです。次のようなポイントを確認して、信頼性の高い業者を選びましょう。
- 適切な価格を明確に示してくれる
-
価格の設定がしっかりしているかどうかは、見積りをとると明確になります。何にいくらの費用がかかるのかを隅々までチェックしましょう。悲しいことですが、費用の安さを謳う業者のなかには、後で追加料金を請求してくる業者もいます。不安な場合は、見積り確定後は追加費用がかからないような業者を選ぶとよいでしょう。
- 過去に数々の実績がある
-
実績があるということは、その分の経験を今までに積んできたということになります。剪定方法は庭木の種類によっても変わってくるので、キンモクセイの剪定を考えているのであれば、今までにどれくらい剪定の経験があるのかも注目するとよいでしょう。
キンモクセイの剪定、できるだけ安くしたい!
剪定費用をできるだけ安く抑えたい場合、オプションを除いたり、切った枝の処分を自分でしたりすることで費用を抑えることができます。しかし、「すべてお任せしたい、でも安くすませたい。」とのことでしたら、複数の業者に見積りを依頼し、料金を比較してみるのもおすすめです。
弊社がご紹介する剪定業者は、剪定を依頼したときに無料でお見積り※をさせていただいております。まずは見積りを依頼したいという方はぜひお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。