カクレミノの剪定をするときは、思い切ってバッサリと枝を切ってしまっても問題ありません。
カクレミノは芽吹く力が強い植物です。枝を強く切っても、切った場所からすぐにまた生えてくるので、カクレミノが弱ってしまう心配はありません。
ただしカクレミノを剪定するときは、切り口から出る樹液に触れないように注意しましょう。当記事ではカクレミノの剪定時期と剪定方法、育て方や増やし方などをご紹介します。カクレミノの栽培にぜひお役立てください。
カクレミノの剪定時期と方法
カクレミノの剪定は4~7月におこなうのがよいです。これ以外の時期(真夏・晩秋・真冬)は、カクレミノが弱ってしまうおそれがあるため、できるだけ避けましょう。それではカクレミノの剪定方法をご紹介していきます。
剪定に必要なもの
カクレミノの剪定をするときは、以下のものを準備しましょう。
〇剪定に必要なもの
- 剪定ばさみ(事前に刃を消毒する)
- ゴム手袋
- ゴミ袋
- 新聞紙
- 脚立(必要に応じて)
もし背の高いカクレミノを剪定するなら、園芸用の3脚タイプの脚立を用意しましょう。園芸用脚立はホームセンターや通販などで購入することができます。さらに切り口から出る樹液に触れないようにゴム手袋も用意しましょう。室内でおこなうときは床が汚れないように新聞紙を敷いておこなうと安心です。
剪定時は樹液に注意!
先述したように、カクレミノの剪定をするときは、切り口から出る樹液に触れないようにゴム手袋を着用してください。カクレミノの樹液には漆に入っているウルシオールという成分が含まれていて、これに触れてしまうと体質によってはかぶれてしまうことがあるからです。
カクレミノの樹液が肌についてしまったら、しっかりと水で洗い流してください。心配な方は長袖長ズボンで作業することをおすすめします。
基本は切り戻し剪定
カクレミノの剪定は「切り戻し剪定」が基本となります。切り戻し剪定は、伸びた枝を途中で切って高さを調節したり、切った場所から新しい枝を出させて樹形を横に広げたりするためにおこなう剪定です。
カクレミノは放置していると最大5mほどまで育つので、伸びた枝を切って高さを調節しましょう。芽吹く力が強く、切り戻したところからどんどん新しい芽が出るので、繰り返し剪定をして枝分かれさせていけば、きれいな樹形をつくることができますよ。
また枯れた枝や混み合った枝は風通しを悪くするので、付け根から切ってすっきりさせましょう。
業者に剪定を依頼してみよう!
カクレミノは樹形が乱れることがあまりなく、比較的剪定しやすい樹木といわれています。しかし初めて剪定に挑戦する場合や、背の高いカクレミノを剪定する場合は、剪定作業が大変だと感じることもあるかもしれません。
そのような場合は剪定業者に依頼してみてはいかがでしょうか。剪定業者であれば、依頼者の希望をしっかりと聞いたうえで早く美しく仕上げてくれます。弊社ではさまざまな剪定業者をご紹介しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
初心者にもおすすめ!カクレミノの育て方
カクレミノは成長速度がゆっくりで樹形も乱れにくいことから、園芸初心者の方にもおすすめの樹木です。とはいってもカクレミノを健やかに育てるためには正しい育て方を知っておく必要があります。ここではカクレミノの育て方をご紹介しますので、ぜひお役立てください。
育てる環境
カクレミノは直射日光が苦手なので、地植え鉢植えともに半日陰の場所で育ててください。また乾燥した環境も苦手なので、冬場に寒風が直に当たるような場所は避けましょう。
水と肥料を与える頻度
地植えの場合は雨水だけで十分なので、とくに水やりする必要はありません。しかし夏場など乾燥しやすい時期は様子を見ながら適度に水をあげます。鉢植えの場合は土が乾いていたらたっぷり水をあげましょう。肥料については、基本的に与えなくても問題ありません。もし葉に少し元気がないなと感じたら、土に堆肥を混ぜてあげるとよいでしょう。
植え替えの時期と頻度
鉢植えのカクレミノは、1~2年に1回、ひと回り大きな鉢植えに植え替えてあげましょう。植え替えの時期は4~5月または9~10月が適しています。植え替えたあとはたっぷりと水をあげましょう。
病害虫予防と対策
カクレミノは病害虫に強い樹木ですが、乾燥した状態が続くとカイガラムシがつくことがあります。予防法としては、乾燥しないように適度に水を与えることです。もしカイガラムシを見つけたら、割りばしなどでこすり落とすか薬剤を散布して駆除しましょう。
また背の高いカクレミノにはカミキリムシやその幼虫がつくことがあります。カミキリムシは生長しすぎて樹勢が弱っている木や老木を好み、そのような樹木の根本に卵を産むからです。カミキリムシがつくと幹を食べられてカクレミノ自体が折れてしまうこともあります。
まずは剪定をして適度な高さに調節し、カクレミノの樹勢が落ちないように管理しましょう。さらに専用薬剤を散布したり、根元にネットを張ったりするのも効果的です。
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カクレミノを挿し木で増やす方法
カクレミノのミノ(蓑)はかつて、笠とともに雨風を防いでくれるものとして重宝されていました。このことから、ミノは「災いから身を隠して守ってくれる縁起のよいもの」といわれています。そして、そのミノが名前についたカクレミノも、縁起のよい樹木といわれるようになったのです。
現在では、開店祝いの贈り物や神事にカクレミノが使われることもあります。ここではそんなカクレミノの増やし方として、挿し木の手順を解説します。ぜひ参考にしてください。
挿し木に必要なもの
カクレミノを挿し木で増やすには、以下のものが必要です。
- 剪定した枝(挿し穂)
- 水を入れたグラス
- 土を入れた鉢植え
挿し木の手順
では、カクレミノを挿し木で増やす手順を見ていきましょう。
- 挿し穂を水につける(約2時間)
- 挿し穂を土に挿す
- 土に挿した挿し穂にたっぷり水をやる
- 日陰で管理する(約1か月)
挿し木をおこなってから約1ヶ月で新しい根が出てきます。このタイミングでひとまわり大きな鉢植えに植え替えて育てましょう。
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