オシャレな部屋に合うようにこだわって選んだ観葉植物が、いつの間にかモサっとした印象になってしまった!そんなときは、剪定で見栄えの悪い部分を取り除きましょう。
観葉植物は、日頃きちんと栄養を与えるお手入れがされていれば健康に育ちますし、育ち過ぎてしまっても少し剪定するだけでオシャレな姿を取り戻せます。
本記事では、観葉植物における剪定の必要性とその方法、剪定後のお手入れの仕方をご紹介します。また、「自分ではできない」「面倒だ」と思っている方のために、観葉植物のお手入れを依頼できる業者についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
オシャレな観葉植物を維持するカギは剪定
手軽に家に緑を取り入れられる観葉植物ですが、美しい姿を維持するためには剪定が必要です。具体的には以下の4つを実現するためにおこないます。
- 大きさを調整する
- 樹形を整える
- 傷んだ部分を取り除く
- 風通しをよくする
逆に、剪定をせず放置した場合、「大きくなりすぎて置き場に困る」「傷んだ部分から枯れていく」「混み合った枝に害虫が繁殖する」などのトラブルを招くことになります。
見栄えが悪くなるだけでなく、最悪の場合せっかく購入した観葉植物を処分しなければならない事態に陥るおそれもあるので、早めに剪定して観葉植物の美しさと健康を取り戻しましょう。
剪定時期は春~夏の晴れた日がおすすめ
剪定は、観葉植物の美しい姿を取り戻すと同時に生長を促すことにもつながるため、観葉植物が生長期で元気な状態の春~夏にかけておこなうのがベストです。多くの観葉植物は5~7月が剪定に適した時期なので、タイミングを逃さないようにしましょう。
また、雨の日など湿気が多くジメジメした日は、剪定した切り口がなかなか乾かず菌が繁殖してしまうおそれがあります。なるべく湿度の低い晴れた日を選んで剪定してください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
剪定に必要なおすすめの専用道具
観葉植物の剪定をする際は、園芸用のハサミや剪定バサミが必要です。「紙を切るハサミではだめなの?」と思うかもしれませんが、刃の長さや切れ味などが異なります。ケガや失敗のリスクを減らすためにも、専用のハサミを購入しましょう。
ここでは、特におすすめの園芸用のハサミと剪定バサミをご紹介します。細い枝や茎しかない小さな観葉植物を育てている方は園芸用のハサミ、サイズが大きく太めの枝がある観葉植物を育てている方は剪定バサミをチェックしてください。
・園芸用のハサミ【アルス クラフトチョキ(万能型)】
価格:1,720円(2021年10月29日時点の楽天市場参照)
値段もそこまで高くなく、誰でも手にしやすいシンプルなデザインをしています。プラスチックくらいの硬さであれば切断可能ですが、基本的には細めの枝を剪定するのに適したハサミです。キャップ付きで販売されているので、使用後も安全に保管できます。
・剪定バサミ【岡恒 剪定ばさみ 200mm】
価格:3,400円(2021年10月29日時点の楽天市場参照)
切れ味抜群でとても使いやすい剪定バサミです。強い力をかけなくても切りやすく、持ち手の部分には滑りにくい素材が使われているので、女性でも簡単に使えます。少し硬めの枝や1.5センチメートルくらいまでの太めの枝を剪定するのに最適です。
剪定道具は消毒必須
剪定道具についている汚れやサビは、植物にとって毒となります。切り口から菌が繁殖し、観葉植物が枯れる原因になるおそれもあるので、必ず事前に消毒してから剪定してください。
消毒は、アルコールスプレーを吹き付けた布などで拭き取るのが手っ取り早いです。アルコールスプレーは100円均一や薬局などでも購入できるので、使用前に刃を拭いて清潔にしてから剪定を始めましょう。
アルコールスプレーがない場合は、火であぶるという方法もあります。刃の部分を火であぶって菌を除去してから剪定してください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
美しい姿を取り戻す剪定方法
剪定するときは、生長点を残して切ることが大切です。植物の根や芽の先端には、活発に細胞分裂してよく生長する生長点というものがあります。これを切ってしまうと剪定後の植物の生長を妨げてしまうため、生長点を残しましょう。
生長点は枝や茎の節のような部分の近くにあるのですが、複数ある場合は一部剪定してもかまいません。事前に決めたサイズを超える位置にある生長点は取り除いてしまいましょう。
また、観葉植物で剪定が必要な部分はおもに4点です。理想の大きさや見せたい部分を決めて、邪魔になっている以下のような枝葉を取り除きましょう。
- 葉が枯れている部分
- 枝葉が密集した部分
- 特徴的な樹形を隠してしまう部分
- 大きくなりすぎてしまった部分
剪定後のお手入れ方法
観葉植物の剪定後は、切り口が早くふさがるように植物の生長を促すお手入れが必要です。お手入れ内容は大きく分けて3つあります。それぞれ詳しくご紹介しますので、参考にしてください。
- 切り口の保護
- 栽培環境を整える
- 栄養を与える
切り口を保護して栄養をキープする
まずおこなうのが切り口の保護です。剪定後の切り口を放置すると、植物内部の栄養は逃げやすく、外部からの菌は侵入しやすくなります。切り口の表面を素早く保護して、植物の栄養を内部にキープした健康な状態を保ちましょう。
なお、観葉植物の剪定でみられる切り口は2種類あります。場合によっては自分で切り口を保護する作業をしなくてもいい場合があるので、以下のどちらに当てはまるのか確認してください。
切り口から白い液体が出ている | 何も出ていないまっさらな切り口 |
---|---|
切り口を保護する薬剤が塗布されているのと同じ状態です。液体に触れると肌がかぶれることもあるので、触れずにそのままにしておきましょう。 | 人間で例えると、傷口が開いているのと同じ状態です。なるべく早く癒合剤(ゆごうざい)という切り口を保護する薬剤を塗布しましょう。 |
観葉植物に適した環境を整える
次に観葉植物を育てる場所の確認です。日当たりや温度、風通しなどを観葉植物の栽培に適した環境に整えましょう。
・日当たり
レースのカーテン越しに日が差し込むような場所が理想的です。完全に照明や日の当たらない暗い場所は生長の妨げとなり、直射日光の当たる場所は葉が枯れる原因となるので避けましょう。
・温度
観葉植物は寒さに弱い種類が多いです。暖かい時期は窓の近くに置いてもかまいませんが、冷気の入り込む冬場は少し窓から離れた場所に移動させましょう。
・風通し
ジメジメとした場所は害虫を呼びます。窓を開ければ空気が通るような風通しのいい場所に設置してください。また、エアコンの風が直接あたる場所も不適切なので避けてください。
水や肥料を正しく与えて成長を促す
観葉植物の生長を促すためには、栄養が必要です。水と肥料を与えるタイミングと頻度にも注意してください。
・水やり
観葉植物の水やりは土の状態を見ながらおこないます。土の表面が乾ききって白っぽい薄い色になっていたら、受け皿に水が流れるくらいたっぷり水を与えましょう。
土の表面が黒っぽい濃い色になっているときや、一部だけが白っぽくなっているときは、土がまだ水を多く含んでいる状態です。過剰に水を与えると根が腐って枯れる原因になるので、土の表面全体が乾くまで水を与えないようにしてください。
・肥料
観葉植物に与える肥料は、固形のものと液体のものがあります。固形のものは2か月に1回、液体のものは10日に1回程度与えるのが基本です。ただし、選ぶ種類によって肥料を与える頻度は変わります。栄養過多にならないよう、もっと間隔をあけて与えなくてはならない肥料もあるので、肥料購入時に取扱説明書を確認して調整してください。
肥料を与える時期は3~10月ですが、7~8月は春や秋ほど植物が生長しません。栄養過多でかえって生長を妨げるおそれがあるので、夏場だけは肥料を与えるのを中止してください。
お手入れが面倒なら業者依頼がおすすめ
小さな観葉植物なら、まだ剪定する範囲も狭くお手入れも楽かもしれませんが、大きな観葉植物は剪定するだけでひと苦労ということもあります。「自分でお手入れするのは面倒」「ゆっくり剪定している暇がない」という場合は、業者にまかせましょう。
観葉植物は、剪定だけなら鉢1つにつき1,000~2,000円で依頼できる業者があります。しかし、剪定だけでなく、生長に合わせた植え替えや害虫予防の消毒などもおこなう場合は、1万円前後費用がかかる場合があります。
また、業者によって対応できる作業内容はさまざまです。剪定や害虫の駆除と予防のための消毒まで対応できる業者もあれば、植え替えのみ対応可能という業者もあります。
多くの業者のなかから、必要な作業に対応できる業者を探し出すのは大変です。依頼したい作業が決まったら、当サイト【お庭110番】にご相談ください。全国に加盟店がありますので、ご希望の内容に沿う業者を厳選してご紹介します。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
切った枝で観葉植物を増やせる
剪定で取り除いた枝は、不要な場合はゴミとして処分してもかまいませんが、挿し木をして家に緑を増やすために使えます。手順とポイントをご紹介しますので、興味のある方は挑戦してみましょう。
挿し木の手順 | ポイント | |
---|---|---|
1 | 切り口を1時間程度水につけて水揚げさせる | 枝が水を吸い上げやすいよう、水に入れた状態で切り口の先端を斜めに切る |
2 | 土に挿してして日当たりと風通しのいい場所に置く | 清潔で無菌な土を使うのが理想的なので、病気や害虫に強いバーミキュライトという土がおすすめ |
3 | 水をたっぷり与える | 最初は水をたっぷり与えるが、その後は土が乾くまで水やりをしない |
4 | 観葉植物用の土に植え替える | 約1ヶ月でしっかりと根が生長するので、さまざまな土がミックスされた観葉植物用の土に植え替えることができる |
一般的には上記の手順で挿し木をおこないますが、バーミキュライトを用意するのが面倒という場合は、根が生長するまで水につけておくという方法もあります。
こちらも約1ヶ月で根がしっかりと生長するので、2~3日に1回水を交換しながら水につけっぱなしにしてから、観葉植物用の土に植えましょう。
観葉植物用の土に植えてからは、【剪定後のお手入れ方法】でご紹介しているお手入れをおこないます。観葉植物の葉や土の状態を見ながら育ててあげましょう。
参考サイト(最終閲覧日:2021年11月1日)
サイト名 | URL |
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GARDENSTORY | https://gardenstory.jp/gardening/7185 |
HinoHanaNote | https://hitohana.tokyo/note/1649 |
観葉植物レンタル.com | https://kanyo-shokubutsu-rental.com/4611 |
HanaPrime | https://hanaprime.jp/magazine/archives/2691 |
HanaSaku | https://hanasaku-gift.com/houseplant/a_2503 |
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