ひこばえは木の根元から生えてくる枝で、不要な枝の一種なので切り落としていきます。ひこばえはほかの枝よりも優先的に木の栄養分を使ってしまうため、残しておくと木全体の生長が妨げられるのです。また、根元から枝が飛び出すこと樹形が乱れることにもつながります。
当記事ではひこばえを剪定するときのポイントやひこばえが生えてくる理由について解説していきます。
ひこばえを剪定で取り除く方法と時期
ひこばえは、不要な枝なので切り落とす必要がありますが、切り方にはポイントがあります。この章では、ひこばえの切り方について解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。
準備するもの
まず、樹木の剪定をするときには以下のものを準備しましょう。
- 剪定ばさみ
- のこぎり
- ビニール袋
- 長袖の服
- 手袋
- 癒合剤
直径約2cm程度までの細いひこばえは、剪定ばさみを使って切ることができます。それ以上太い枝の場合は、のこぎりを使って切るのがよいでしょう。切れ味の悪い剪定ばさみやのこぎりで切ると、傷口の治りが悪くなるので、切れ味のよい道具を用意してください。
また太い枝を切ったときには、切り口から雑菌が入って病気になるおそれがあります。それを防ぐため、切り口には癒合剤を塗っておきましょう。
枝を切るときのポイント
剪定で枝を取り除くときは、枝の付け根から切るのがポイントになります。枝の途中から切ると枝の先端から芽が出て、新しい枝が増えて樹形が乱れてしまうからです。
また、半端に残った枝の部分に栄養分が行き届かず、枯れこんでしまうこともあります。その部分から木全体に悪影響が及ぶこともありますので、枝を切る際には切った部分ができるだけ平らになるようにきれいに切ることを心がけましょう。
剪定に適した時期
不要とはいえ、枝を切られることは木に取って負担になります。負担を少しでも抑えるためには木に体力のある時期に剪定をおこなうことが大切です。体力のある時期とない時期は、木の種類によって違います。大まかな分類は、以下の通りです。
- 常緑樹…春・秋ごろ
- 落葉樹…冬ごろ
常緑樹は寒さに弱いので、冬場の剪定は避けます。逆に落葉樹は冬場に落葉して休眠期になるため、剪定をしてもダメージが少なく済むのです。また、どちらの場合も生長期で体力の消耗が激しい夏場は剪定に適しません。
細かな時期は樹種やその木の生育環境によっても異なります。それぞれの剪定時期をあらかじめ確認して、ふさわしいタイミングでひこばえの剪定をおこないましょう。
「ひこばえが生えてきて樹形が崩れてしまった、でも自分で剪定するのは難しそう」といった場合は、業者に相談するのがおすすめです。木の種類や特徴に詳しい業者であれば、適切な方法とタイミングを判断して剪定をすることができます。
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ひこばえはどうして生えてくるのか?
ひこばえは基本的には剪定で取り除く枝ですが、残しておく場合もあります。ひこばえは木がエネルギーが足りなくなったとき、急いで多くの葉をつけて光合成をするために生えてくることもあるからです。もしも光合成が足りないままひこばえを切ると、木が弱ってしまう場合もあるのです。
また、株立ちといって1つの株から数本の幹が立ち上がった樹形にするときにはひこばえを残します。カツラやヤマボウシなどは、ひこばえを残して株立ちに仕立てることが多い樹種です。
また株を若返らせたいときや、主幹を大きくしたくない場合はひこばえを残して、生長させてから主幹を剪定するという方法もあります。
剪定する枝の見極めが難しい場合は、剪定の知識や技術をもった業者におまかせするのがよいでしょう。弊社では、剪定業者のご紹介をしております。剪定のことでお困りの際はお気軽にご相談ください。ご相談は電話またはメールで受け付けております。
剪定でお困りの際は業者に依頼しよう!
木の種類によって剪定方法や時期は変わってきます。剪定方法や時期を間違えると、実つきに影響したり、木が枯れてしまったりするおそれがあります。
「自分でひこばえを切ろうと思ったが、どうやって剪定したらいいのかわからない」といった場合も業者に相談するのがよいでしょう。業者は木の状態を確認し、ひこばえを切るべきかどうか適切に判断してくれます。
弊社では、剪定に関するご相談を受け付けております。ご相談いただきましたら、お客様のご希望に応じた業者の手配が可能となっております。24時間365日お電話またはメールで相談を受け付けしておりますので、お気軽にご相談ください。