青々とした美しい芝庭は、お庭をもつ方なら誰しも憧れますよね。
理想の芝庭のイメージがはっきりしているほど毎日のお手入れにも力が入るものです。
しかし、お手入れのしすぎは芝生にとって逆効果。
特にサッチングをやりすぎると芝生を枯らしてしまうこともあります。
サッチングは葉や茎の間にたまったサッチ(堆積物)をかき出す作業です。
芝生を健康的に保つために欠かせない作業ですが、作業中に茎や根を傷つけたり、サッチがなくなって直射日光が当たりやすくなったりするなどの注意点もあります。
そのためサッチングは年に1~2回おこなえば十分です。
「毎日きちんと手入れをしているのに芝生の生育が悪い」
とお悩みの方は、もしかしたら芝生のサッチングのやりすぎが原因かもしれません。
当記事で適切なサッチングの時期や頻度を確認して、正しいお手入れをおこないましょう。
芝生のサッチングは春と秋に1回ずつおこなうのが理想的です。
暑さで芝生が弱っている真夏の間は控えましょう。
ただし、芝生のお手入れはサッチングだけではありません。
芝刈りやエアレーションなど他にもやらなければいけない作業がたくさんあります。
ご自身だけで作業するのが大変な場合は、ぜひお庭110番の芝生のお手入れサービスをご利用ください。
現地調査とお見積りは無料※です。
年中無休の相談窓口を設けておりますので、お気軽にお電話くださいませ。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
サッチングは年に1~2回|春と秋がおすすめ
サッチングをおこなう時期と回数は、日本芝も西洋芝も春(4~6月)と秋(9~10月)にそれぞれ1回ずつが目安です。
時期ごとの目的を確認しましょう。
・春のサッチング
冬の間にたまった落ち葉や枯れ葉を取り除き、夏の間の暑さによる蒸れや害虫の発生を予防します。
・秋のサッチング
夏の芝刈りで出た刈りカスを取り除き、次の春に向けて準備します。
秋から冬の間にきちんと環境を整えておくと、翌春以降もまた芝生が元気に育ちます。
植えて1年未満の芝生はサッチング不要
サッチングは芝を植えてから2年目以降に始めます。
植えて1年未満の芝生には、芝刈りの刈りカスや枯れた葉などのサッチがほとんどないためです。
そもそも植えたばかりの芝生は根付きが浅いため、サッチングすると芝マットがはがれたり、しっかりと根付かず生育不良を起こしたりするおそれがあります。
植えてから1年間は芝生に負担のかかる作業を避け、水やりや施肥などの基本的なお手入れをしっかりとおこないましょう。
サッチングのやりすぎは芝生を傷めてしまい逆効果
冒頭で触れたように、サッチングのやりすぎは芝生にとって逆効果です。
サッチをかき出す際に少なからず土壌や根や茎を傷つけてしまうため、過剰におこなうと芝生にストレスがかかり、最悪の場合茶色く枯れてしまうこともあります。
かといって、サッチングをまったくやらないのもNGです。
たまった落ち葉や伸びた葉で芝生が蒸れて病害虫が発生しやすくなり、芝が枯れてしまう原因になります。
先ほどご紹介したサッチングに適した時期と頻度を守り、正しいやり方で作業するのが大切です。
ただし作業に適した時期であっても、以下のような状態の芝生はサッチングによる負担が大きくなるため、作業を控えましょう。
スカスカな部分や枯れた部分はサッチングNG
一部がスカスカだったり、茶色く枯れていたりする芝生は、病気や害虫、暑さなどさまざまなことが原因で弱っている状態です。
この場合サッチングは避けて、弱った芝生を回復させることを優先しましょう。
詳しくは「芝生が茶色くなる原因と対処法」をご覧ください。
ひとりで解決するのが難しい場合はプロに相談するのも方法のひとつです。
お庭110番では芝生の育て方や手入れに詳しいプロをご紹介しております。
お困りの際はお気軽に無料の相談窓口までお電話ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
サッチングのやり方は大きく3種類
サッチングは手でおこなうこともできますが、やはり作業効率は悪いです。
少しでも楽に効率的に作業したいなら、便利道具を活用しましょう。
今回はホームセンターやオンラインショップで購入できる3つの道具をご紹介します。
熊手(レーキ)を使う方法
熊手(レーキ)を使うと、先端についたかぎ爪で葉や茎の間にたまったサッチを効率的にかき出せます。
おすすめは金属製の熊手です。
竹製のものよりもかぎ爪が細くて丈夫なため、隙間にしっかりと入り込み、細かなサッチも残さずかき出せますよ。
熊手のなかには柄が伸縮可能で長さを調節できるタイプや、先端部分が丸く加工してあり芝生を傷めにくいものもあります。
いろいろな商品を比較しながら選んでみてくださいね。
分解剤を使う方法
サッチ分解剤は微生物が出す「分解酵素」の力を借りてサッチを分解する商品です。
分解剤によく使われる微生物はバチルス菌(別名ナットウ菌)といいます。
元々自然界に生息しているものを培養して増やしているため、人やペットにも安全です。
微生物は気温5~10℃くらいから活発になるといわれているため、分解剤を撒くなら春がおすすめです。
芝生全体にまんべんなく撒き、こまめに水を与えましょう。
水分を与えられると微生物がより活発になり、分解剤の効果もアップしますよ。
さらに土壌改善や病気の予防、肥料の効果を高める効果もあります。
サッチングマシンを使う方法
サッチを吸い込んで処理してくれる機械をサッチングマシンといいます。
サッチングマシンにはいろいろな種類がありますが、一般的なのはサッチング専用の手押し車タイプです。
芝生に掃除機をかけるようにマシンを動かして、サッチを回収します。
あまり力がいらず、自力での操作も簡単なため、広範囲の作業をする方や楽にサッチングしたい方におすすめです。
価格は3~5万円程度が相場になっています。
事前に芝刈りをしておくと効率アップ
サッチングの作業効率をよりアップさせたいなら、事前に芝刈りをしておくのがおすすめ。
芝刈りをして芝の長さをそろえておけば、サッチが見えやすくなって作業しやすくなります。
さらに短くした芝は通気性もよくなるため、サッチングの効果が長く持続しますよ。
お庭110番でも芝刈りのご依頼を承っております。
広い敷地の芝刈りも大歓迎です。
かかる費用は施工面積によって変動するため、まずは無料の現地調査・お見積り※をご利用ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
サッチングのあとは目土を入れて根元を保護
サッチングをしたあとの土壌は直射日光にあたりやすくなるため、目土を入れて芝の根元を乾燥から守りましょう。
根元に目土を広げたら、トンボなどの道具を使ってしっかりと擦り込んでならしてください。
目土を擦り込んだらたっぷりと水を撒いておきましょう。
サッチング直後のお手入れ3つ
サッチング直後にやっておくとよいお手入れを3つご紹介します。
芝生の健やかな生長のために忘れずにおこなってくださいね。
エアレーション
エアレーションは芝生の土壌に穴をあける作業です。
芝生の土壌は何も手を加えないと固まってしまい、根が伸びにくい状態になってしまいます。
そのままでは通気性や排水性も悪くなってしまうため、定期的に土をほぐす作業が大切です。
サッチングできれいになった土壌をエアレーションでほぐすことで、根の発育が促され、芝生が健康な状態を長く保つことができますよ。
エアレーションをするときはエアレーターを使うと便利です。
エアレーターには、根切りをしながら芝生の下の土をかき出す「ローンパンチ」と、根を切るのに特化した「ローンスパイク」があります。
土壌改良を目的とするエアレーションでは、ローンパンチがおすすめです。
水やり
サッチング直後は土や根などがダメージを受けているため、たっぷりと水やりをしましょう。
分解剤を使った場合もたっぷりと水やりをしてください。
普段のお手入れでは午前中の涼しい時間帯に水やりをします。
日中の水やりは、太陽の熱で残った水が蒸されて根元が高温多湿な状態になってしまうため、できるだけ避けましょう。
真夏に猛暑が続き、午前中の水やりだけでは足りない場合は、夕方から夜間にもう一度水やりしてください。
施肥
サッチングで負担のかかった土壌には、肥料を撒いて栄養を与えましょう。
撒く肥料は成分や量などが芝生用に調整してある芝生専用の肥料がおすすめです。
基本的にはそのまま撒くだけでOKですが、種類によっては希釈して使うものもあるため、必ずパッケージの記載を確認してから購入してくださいね。
また、パッケージには希釈の度合いも書かれているので、注意書きをよく読んでから使用しましょう。
ここでご紹介した3つ以外のお手入れは、「芝生のお手入れの基本」で詳しく解説しています。
当記事とあわせてぜひご覧ください。
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