みずみずしい実をつけるブドウの木は、日本全国で育てることができ、観賞用にも食用にも適した果樹です。
せっかく庭で育てるなら、家でブドウ狩りができるくらい上手に育てましょう。
樹形のいいブドウを育てて実を楽しむためには、適切なお手入れが必要です。
生長具合に合わせたお手入れができれば、ただブドウの実が付くだけでなく、栄養のつまったおいしい実をつくることができます。
本記事で基本の育て方や剪定の時期や細かいポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ただし、日頃のお手入れはともかく、ブドウの剪定は簡単な作業ではありません。
自分で手を付けるのが不安な方は業者に依頼しましょう。
お庭110番では、最短即日※に庭木の剪定を請け負えます。
お急ぎの方やまずは簡単に相談だけでもしたい方は一度お電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
おいしいブドウの育て方
ブドウの魅力であるおいしい実を楽しむためには、まずブドウの木を健康に育てるのが大前提です。
これからブドウを育てる方も参考にできるよう、苗の購入から生長に必要なお手入れまでご紹介します。
育ちの悪いブドウを育てるのは大変です。
細い根がたくさんあり、芽がしっかり付いているものを選びましょう。
水はけのいい土壌を用意して、日当たりのいい場所に根を広げるようにして植え付けましょう。
時期はブドウの休眠期あたりの11~3月が適しています。
ただし、極端な寒さにはあまり耐性がないため、寒冷地では比較的暖かい3月頃がおすすめです。
植え付けの際に、生長を促す元肥として化成肥料を与えます。
あとは、緩効性の肥料を6月に果実の生長を促すため、9月に果実収穫後も樹勢を弱めないために与えましょう。
水は与えすぎても不足して乾燥しても健康状態に影響します。
土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。
夏場などの暑い時期はこまめに様子を見て乾燥に注意してください。
ブドウは、基本的に発芽するよりも枝を伸ばすことに栄養を使います。
しかし、枝ばかり伸びても実は楽しめないため、人為的に芽のすぐ上に傷を付けて、発芽を抑制する物質が働かないようにしましょう。
時期は発芽の1ヵ月前にあたる2月中旬を目安におこなうのが適しています。
ブドウの剪定に適した時期
ブドウが大きくなってくると、剪定作業が必要になります。
ブドウの負担にならない適切な剪定時期を覚えておきましょう。
ブドウの剪定は1月中におこなうのが望ましいです。
理由は2つあり、剪定をおこなう人とブドウ両方にメリットがあります。
- 落葉時期のため、枝の状態が見やすい
- 冬場はあまりブドウが生長せず、樹液が流れ出るリスクが低い
なお、春はブドウがよく生長する樹勢のある時期です。
誤って剪定をおこなうと、傷口がなかなかふさがらず樹液が流れ出ることになります。
結果的に樹勢を弱めて生長を妨げる原因になるため、剪定時期を逃さないよう注意しましょう。
ブドウの剪定は品種や樹形に合わせる
ブドウの剪定をおこなうにあたって、覚えておくべきことは適切な時期だけではありません。
育てているブドウに適した剪定方法を知るのも大切です。
ブドウは品種によって剪定の方法が異なるため、代表的な5種類の品種をふたつに分類してご紹介します。
- 巨峰
- ピオーネ
- シャインマスカット
- デラウエア
- マスカットベリーA
巨峰やピオーネは樹勢の強い品種です。
あまり切りすぎると枝の生長ばかりに栄養が使われてしまうため、生長具合を見ながら切る枝を調整する長梢剪定をおこないます。
シャインマスカットやデラウエア、マスカットベリーAは比較的樹勢の弱い品種です。
短梢剪定で残す芽の数を少なくして、効率よく実に栄養がいくよう剪定します。
また、ブドウの剪定は樹形に合わせておこなうのも大切です。
ブドウは、枝を支柱やフェンスなどに結び付ける誘引をおこなって樹形を決めるのですが、さまざまな仕立て方があります。
屋根をつくるような棚仕立てや一直線に枝を伸ばす一文字仕立て、フェンスなどに這うような樹形の垣根仕立てなどです。
庭のつくりや広さを考慮して理想の樹形を決めて、仕立てやすいように残す枝などを調整して剪定しましょう。
もしもご自身が育てている品種に合う剪定方法や、樹形に合わせた剪定方法がわからないときは、業者に剪定を依頼しましょう。
業者探しはお庭110番におまかせください。
お問い合わせは24時間365日対応のため、お忙しい方でもお気軽にご相談いただけます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
植え付けからの年数で剪定方法は異なる
ブドウの剪定時に注目すべき点は、ブドウの品種や樹形以外にもあります。
ブドウが植え付けから何年目の株なのかです。
生長を促すため、ある程度生長して樹形を整えるため、おいしい実を付けるためなど、生長段階に合わせた方法で剪定しましょう。
1年目の剪定方法
1年目はまだ実も付かず、樹形も定まっていません。
丈夫な幹を育てるために、植え付けの段階から剪定をおこないましょう。
まずは伸びてきた枝のなかから太くて状態のいい枝を選んで主枝とし、主枝以外の枝をすべて根元から剪定します。
そして、主枝も今後の生長を促すために地表から60センチメートルの高さで主幹をバッサリと切っておきましょう。
ただし、鉢植えで育てる場合は短めにする必要があります。
株元から30センチメートルくらいの高さまで切り戻しましょう。
また、少し生長すると主枝から脇芽が出てきますが、2~3個残して残りは根元から切り落としましょう。
2年目の剪定方法
2年目からは枝がさらに伸びて樹形を仕立て始めることができます。
誘引して樹形を整えつつ、樹形を乱す枝やすでに枯れてしまった枝などを剪定しましょう。
ただし、1年目で残した脇芽が生長した枝はある程度残すようにしてください。
ブドウは前年に出た目から伸びた枝に実がつく果樹です。
誤って剪定すると、将来的に実付きが悪くなるおそれがあります。
3年目以降の剪定方法
3年目以降は樹形が定まり、仕立て方に手を加える必要はほぼなくなります。
品種に合わせて長枝剪定もしくは短梢剪定をおこないましょう。
樹勢の強い品種に適した剪定方法です。
太くて丈夫な枝や前年に実を付けた枝を選び、枝の根元から5~10個の芽を残して先端部分を剪定しましょう。
樹勢の弱い品種に適した剪定方法です。
前年に伸びた長い枝の根元から2個だけ芽を残して先端部分を剪定しましょう。
また、ブドウの剪定は芽が付く節を切る犠牲芽剪定をおこなうのがポイントです。
残す芽が2個なら3個目の芽の節を切ります。
ブドウは芽の部分が寒さに強いため、あえて芽の節を切ることで枯れるのを防ぎます。
摘果して膨らんだ健康な実だけを残そう
ブドウの実は、ひと房にたくさん付きます。
しかし、すべての実をそのまま育てると、実のひとつひとつにいきわたる栄養が少なくなるため、実を間引く摘果作業が必要です。
花穂が落ち着く6月頃に、膨らんでいない実や実と実の間が狭くて生長する隙間のない部分を取り除きましょう。
そして、1番上の部分は上向きの実、真ん中の部分は水平になっている実、1番下の部分は下向きの実を残しましょう。
摘果が終わったら実に袋をかけておくと害虫予防になります。
せっかくのおいしいブドウを虫に食べられてしまわないよう、対策をして収穫の時期を待ちましょう。
収穫した実の楽しみ方
収穫したブドウは、そのまま食べてもおいしいですが加工して食べることもできます。
収穫量が多い場合はジュースやジャムなどにして楽しみましょう。
・ジュース
- ブドウを皮ごと鍋に入れて中火にかける
- 皮がむけてしんなりするまでヘラで混ぜながら煮る
- 火からおろしてザルにあけ、裏ごしをする
- 粗熱が取れたらグラスやボトルに入れて完成
・ジャム
- ブドウ、砂糖、レモン汁を鍋に入れて数分置く
- 水分が出てきたら中火にかける
- 砂糖が溶けてとろみがついたら火からおろして容器に入れる
ブドウの剪定を業者依頼するなら【お庭110番】におまかせ
品種や樹形、生長具合など、ブドウの剪定はさまざまなことを考えながらおこなう必要があります。
残すべき枝や芽の見極めも難しいため、業者に剪定を依頼するのがおすすめです。
しかし、剪定業者をどう選べばいいのかわからない方もいるかもしれません。
剪定費用が決まる要素や業者探しのポイントを解説しますので、参考にしてください。
ブドウの樹高や剪定する本数で費用を決めている業者は、樹高が高ければ高いほど、本数が多ければ多いほど高額になります。
1本の小さなブドウの剪定は樹高や本数で費用が決まる業者に、複数本の剪定が必要な場合は、業者の人数と作業時間で費用を決めている業者に剪定を依頼しましょう。
実績は必須ではありませんが、果樹は剪定が実付きのよしあしを左右する場合が多いです。
果樹を中心に取り扱っていたり、ホームページなどでブドウの剪定実績を提示していたりする業者に依頼するとより安心できます。
また、業者は作業の腕だけでなく信頼できると思えるかも重要です。
細かい注文がしやすかったり、質問に丁寧な返答をくれたりするコミュニケーションがとりやすい業者を選びましょう。
「自分で業者探しをするのは大変」と思う方は、お庭110番にご相談ください。
剪定の依頼はもちろん、庭のデザインなども相談にのってくれる業者をご紹介します。
また、お庭110番では見積り無料※の業者もご紹介できますし、見積り後に追加料金※は発生しません。
費用面が心配な方は見積りで目安の確認から始めましょう。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。