畑の雑草に頭を悩ませている生産者さんも少なくないのではないでしょうか。
雑草をそのままにしておくとさまざまな悪影響が出てしまうため、何とかしたいと考えている生産者さんも多いはず。
そこで今回は畑の雑草対策についてご紹介します。
すでに手をつけられないほど雑草が生えている場合は、早急に除去する必要があります。
お庭110番は最短で即日対応※も可能なので、お気軽にお電話ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
畑に生える雑草の種類と特徴
一口で雑草といっても、種類や生育時期もバラバラとなります。
ここでは、見つけたら駆除したい、畑の雑草の代表的なものをいくつかご紹介していきます。
イネ科
・スズメノカタビラ 生育期間:10月~7月
道端や畑など、さまざまなところに生育している。根は浅いが繁殖力が盛んで除去が難しい雑草。
・メヒシバ 生育期間:5月~10月
日当たりのいい場所に生育しやすい雑草で、繁殖力が強く、春雑草の代表的なもの。
・オヒシバ 生育期間:4月~10月
日当たりのいい場所に生育し、メヒシバとともに春雑草の代表的なもの。踏み付けにも強いため、道端などにもよく生育する。
カヤツリグサ科・トクサ科
・カヤツリグサ 生育期間:4月~10月
田畑や道端に多く見られる雑草。繁殖力が強く、雑草の中でも最強といわれている。
・ショウヨウガヤツリ 生育期間:4月~11月
別名キハマスゲといわれ、畑だけではなく水田などにも発生が見られる。
広葉
・セイヨウタンポポ 生育期間:通年
畑だけではなく空き地や庭などにも生育しているもので、通常は春に花が咲くが、10月~11月頃にもよく咲く。
・セイタカアワダチソウ 生育期間:4月~11月
背を高く生長し、大きな群落をつくるもの。地下茎を横に広げ、年々茎の数を増やしていくもの。
・クローバー 生育期間:3月~11月
田畑の回りや芝生に多く生育するもの。本来葉は3枚だが、4枚のものは幸福の象徴として喜ばれる。
・ホトケノザ 生育期間:12月~6月
水田のあぜ、土手等にも多く生育する。秋に発芽して冬を越し、翌春にかけて生育する越年草。
畑の雑草対策・駆除は早めにおこなった方がいいワケ
畑の雑草は、作物に必要な土壌の栄養分を取ってしまいます。また、さまざまな害虫の巣となり、それらによって病虫害を受けるなどすれば、収穫に大きな影響を及ぼす危険性があります。そのため畑の雑草対策ができているかどうかは、畑のよし悪しを決める上で重要なポイントとなります。
そもそもなぜ畑に雑草が生えるの?
ではなぜ、畑の雑草は生えてしまうのでしょうか。雑草が生えやすい畑の特徴は大きく分けて2つあります。
・酸性土壌になっているから
一般的に作物の生育に適しているのはph値6.5(弱酸性)といわれており、土壌のph値が5以下になると、雑草は出やすくなります。これは、大気環境汚染の影響が出やすい地域にいくほど、その傾向が強いといわれています。特に日本は雨が多く、雨水が土壌に浸透した際、土壌に含まれる成分が反応をおこし、土壌に水素イオンが蓄積してしまうことが原因で土壌が酸性に傾いてしまうため、ph値を上げる必要があります。
ph値を上げるには、草木を燃やしてつくられた草木灰や石灰を入れるなどが効果的です。
・家畜糞を大量に入れるから。
家畜糞は、植物にとっては大事な栄養素となります。しかし、入れすぎてしまうと、雑草を生えやすくする原因となってしまします。特に鳥の糞は雑草の種を撒いているようなものなので注意が必要です。入れるのであれば完熟した高品質のものだけに限定しましょう。
畑に雑草が生えるとどうなる……?
そもそも畑に雑草が生えるとどうなるのでしょうか。
雑草は、作物に必要な土壌の栄養分や水分を奪ってしまいます。そして大きく成長し続けると作物に必要な太陽光まで遮る可能性もあります。また、雑草はさまざまな害虫の巣となり、それらによって病虫害を受けるなどすれば、収穫に大きな影響を及ぼす危険性が出てしまうのです。
畑の雑草に悩まされやすい人の特徴
こういった畑の雑草に悩まされている人も多くいますが、中でも悩まされやすい人の特徴はどういったところでしょうか。
それは、収穫量だけに目がいってしまい、雑草まで気が回らない、手が回らないといった方です。手が回らないからと後回しにしてしまうと、雑草を巣とする害虫からの病虫害に悩まされ、収穫量も減ってしまいます。
害虫被害が出てから農薬を使うなど対策をしても品質が悪くなり、収穫にもつながらなくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
マルチタスクが苦手な方は、雑草駆除だけでも業者に依頼して、畑作業に集中できるようにしておきましょう。お庭110番では、畑の作物に影響が出ない丁寧な雑草駆除を請け負います。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
雑草が生える時期を把握しておこう!
ひとくくりに雑草といっても、雑草には時期を基準に大きく分けて「一年草」と「多年草」の2種類があります。畑の雑草対策は、成長期前におこなうことがポイントとなるため、雑草の生える時期を把握しておくことが重要となります。ここでは、雑草を種類ごとにご紹介していきます。
・一年草の場合
一年草とは、撒いた種が発芽し、花を咲かせ、枯れるまでを一年でおこなう植物のことをいいます。春に芽が出始めて秋に枯れるものを春雑草、秋に芽が出始めて春や夏に枯れるものを秋雑草といい、一年で枯れてしまうため、その季節になると大量の種子を残します。次の年は残された種からまた新しく発芽していきます。
・多年草の場合
多年草とは、一度植えれば、毎年咲いてくれる植物のことをいいます。葉が枯れた後も地下茎や根は生き続け、翌年もまた芽が出ます。そのため、雑草としては駆除困難なタイプといえるでしょう。
畑に雑草が生えたら!駆除~対策までの流れ
畑の雑草駆除といっても、さまざまなものがあります。3つのステップに分けてご紹介いたします。
【ステップ1】畑に生えた雑草を除去
雑草を除去するときに一番最初に思い浮かぶのは、草刈り、草むしりではないでしょうか。
労力はかかりますが、専門知識は必要ないため、雑草除去の第一歩といえるでしょう。成長期よりも前にすることがポイントとなります。
ただし、雑草を抜くたびに土が硬く締まってしまう可能性があり、土が硬くなると固い土でも繁殖できる雑草が増えてしまいます。このような雑草は根の張りがとても強く、草刈りが困難になってしまうため、注意が必要です。
【ステップ2】除草剤で徹底的に駆除
除草剤は種類や使用方法を適切に選ぶことで、効果的に畑の雑草を駆除することができます。除草剤にはすべての植物に効果のある除草剤と、対象の種類の植物を枯らす除草剤があります。そのため、駆除したい雑草に合わせて選ぶ必要があります。
ただし、除草剤の中でも農作物の栽培・管理のために使用すると法律違反となる非農耕地用除草剤があり、それらを使用すると法律違反で罰せられてしまいます。畑で育てる作物に適している除草剤を使いましょう。
【ステップ3】マルチングをする
マルチングとは、地面をビニールなどで覆うことで、雑草の発生を抑えることができるものです。雑草除去に咲かれる時間の削減も期待できるため、広い範囲で作物を育てている場合などにも効果が大きいでしょう。
マルチングには黒色マルチとシルバーマルチがあります。雑草対策には黒色マルチが効果的ですが、夏場は気温が上昇してしまうため注意しましょう。また、隙間から出てくる雑草は除草する必要があります。
まとめ
畑の雑草は農作を育てる上での大敵となります。放っておくと、せっかく育てている農作物に悪影響が出るため、対策が必要となります。畑に合うものを選んだり、さまざまな方法を併用しておこなうことが雑草対策に望ましいかと思います。
ただし、さまざまな対策をしても尚、畑の雑草に頭を悩まさせるのであれば、プロの力を借りるのも1つの方法ではないでしょうか。費用はかかってしまいますが、確実に除草してくれるため、さまざまな負担が軽減されることでしょう。
お庭110番にご相談いただければ、事前の現地調査や見積り作成を無料※でおこなえる場合もあります。予算などに合わせた作業のご提案もできますので、少しでも費用を抑えたい方はご利用ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。