エニシダの剪定は、花が終わってすぐの6月~7月上旬の時期におこないましょう。
花が終わって日数がたった後に剪定をすると、翌年の花数が減ってしまうかもしれないためです。
今回はエニシダの剪定方法などをくわしく解説します。
エニシダは正しい方法で大切に育てれば10年は楽しめる植物です。
本記事を参考いただいて、できるだけ長くエニシダを観賞しましょう。
また、エニシダの花が減る心配がないよう対策したい場合は業者に剪定を依頼するのもおすすめです。
お庭110番がご希望に沿う業者をご紹介しますので、ぜひご利用ください。
エニシダの剪定に適した時期や方法を解説
エニシダは木が若いうちは形が自然にまとまるので、剪定の必要はありません。しかし、3年たつと株が多くなり枝が絡んでくるため剪定が必要になります。枝が絡むと風通しが悪くなり、湿気がたまりやすくなります。ジメジメとした場所には害虫が発生しやすいため、エニシダが枯れる原因になるのです。
風通しをよくするためにも、3年以上育てたエニシダは「間引き剪定」をします。間引き剪定とは、混み入っている枝のうち不要な枝を付け根から切り落とす剪定です。
ここでは、エニシダの剪定に適した時期や、間引き剪定の方法をご紹介します。きれいな樹形にできるように、ぜひお役立てください。
エニシダの剪定時期は6月~7月に
エニシダは5月ごろに花が咲きます。6月~7月上旬ころには満開になりますので、そのころには剪定をしましょう。7月も下旬になってしまうと、翌年咲く花が枝の中に形成されつつあるため、剪定をすると花数が減るおそれがあるためです。ただし古い枝・枯れた枝なら花が付きにくいので、秋に剪定をしてもかまいません。
間引き剪定の方法
剪定に使う道具は次のものを用意してください。どれもホームセンターなどの量販店で購入が可能です。
- 剪定ばさみ:まだ新しく細めの枝を切るときに使います。
- 太枝切りばさみ:古くて太くなった枝を剪定するときに使います。
- 癒合材:雑菌が入って病気にならないように塗る薬剤です。
エニシダの間引き剪定をおこなう手順は次の通りです。
- 混み入っている細い枝を、根元から切り落とします。
- 花の付きが悪い古い枝や枯れた枝も、根元から切ってください。
- 太い枝を切ったあとの切り口には癒合材を塗ります。
コンパクトに育てたいときは古い枝をバッサリ剪定
庭が小さい場合は、エニシダをあまり大きく育てずにコンパクトな大きさにすることをおすすめします。これはスペースがせまくしっかりと根を張れないエニシダが、風にあおられて倒れてしまうのを防ぐためです。
剪定方法は間引き剪定と同様です。古い枝を中心に半分ほどの量の枝に減らすと、スッキリとコンパクトな形になりますし、風に倒されにくくなります。
古い枝や弱っている枝、不要な枝の見極めが難しい場合は業者に相談しましょう。
必要な枝を適切に見極めて剪定をおこなってくれます。
庭全体のバランスも考えた剪定をおこなうため、景観も美しい状態を保てます。
まずは相談からでもかまいません。
自分での作業に不安がある方は一度お庭110番にお電話ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
エニシダが枯れてしまう原因と対処法
エニシダは成長力があり丈夫な植物ですが、枝が枯れてしまうこともあるようです。ここではエニシダによくみられる症状の対処法を説明します。
害虫は枯れてしまう原因に
アブラムシやコガネムシなどの害虫がエニシダにつくと、枯れてしまう原因になります。アブラムシが枝葉につくと、エニシダの養分を吸い取ってしまうためです。また、コガネムシは葉や根を食べてしまうためです。見つけたらすぐに、つかまえて駆除をしましょう。
水をやりすぎない
エニシダは湿気が多いと根が腐ってしまいます。鉢植えの場合は、水のやりすぎに注意しましょう。夏でも鉢の表土が乾いたタイミングで、水やりをすれば十分です。地植えは基本的に水やりの必要はありません。
日当たりのよい場所に
エニシダは日当たりが悪いと成長が弱くなるため、花が減る原因になります。日当たりのよい場所に鉢植えを置く、または地植えをしてください。
豆鞘は取り除く
花が終わったあとについた豆鞘(黒い実)をそのままにしておくと木の養分が取られて成長が弱くなります。花が多いため手間がかかりますが、できるかぎり長くエニシダを観賞するためにも、こまめに鞘に入った黒い実を取り除きましょう。
花を長く楽しむためにエニシダを剪定する以外のコツ
エニシダの寿命は10年といわれています。樹木としては長いほうではありませんが、毎年黄色い元気な花をみせてくれるのには十分な期間です。つぎにご紹介するエニシダ栽培のコツを参考に、できるだけ長く鑑賞できるエニシダ栽培をおこなってください。
2年に1回は植え替えを
鉢の中で根が混み入っていると、エニシダは湿気が増えて根腐れしやすくなります。鉢植えの場合は、成長期を除いた3月~4月ごろまたは10~11月ごろに大きな鉢に植え替えましょう。
タイミングは2年に1回が目安です。湿気がたまりにくいように、水はけのよい赤玉土2と培養土1の割合で土を作ってください。
挿し木でエニシダを増やそう
もっとエニシダを庭に植えたいと思ったら、挿し木という方法がおすすめです。挿し木とは、切り取った茎や枝を発根させて増やす方法です。挿し木でエニシダを増せば、庭がはなやかになります。
エニシダの挿し木は成長期に入る前の3月~4月ごろや、梅雨の時期におこなうと発根しやすくなります。剪定で切り落とした新しい枝を水につけて発根させたら、土に植えてください。
挿し木を土に植え付けるとき、もとになった木と同じ土に植えると養分が不足したり病原菌が増えたりする「連作障害」が発生することがあります。エニシダは連作障害が起こりやすい植物なので、別の新しい土を使って植え付けましょう。
定期的に肥料をあげよう
成長期の前に肥料を与えると、エニシダの成長が活発になります。ただし丈夫ですので、肥料は少量で十分です。地植えは油かすなどの有機質肥料を株元にスプーン1杯程度、鉢植えは花後と冬に暖効性化成肥料を施肥します。
一方で、植え替えをしたり肥料を与えたりしているのにもかかわらず「エニシダの花が毎年減ってきた」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときは業者に相談してみてはいかがでしょうか。
お庭110番はエニシダの知識をもつ優良な業者をご紹介することが可能です。
エニシダが上手く育てられないといったお悩みのほか、エニシダを活かしたお庭づくりのアドバイスができる業者をお探しでしたら、ぜひお庭110番にお手伝いをさせてください。