ドウダンツツジは春に咲く白い花が美しく、秋には真っ赤に紅葉するため四季を通して楽しむことができます。このようなことから庭木として、とても人気です。
このコラムでは、ドウダンツツジの基本情報や育て方、お手入れの方法を解説していきます。病気に強く、日ごろのお手入れが簡単なドウダンツツジですが、植え付けと剪定はコツがいるため花が咲かなくなるなど失敗も少なくありません。
ドウダンツツジの知識を身につけ、正しいお手入れ方法で元気な木に育てましょう。
ドウダンツツジってどんな木?
寒さに強く、暑さにも強いことから全国的にどこでも育てることが可能です。四季折々で可憐な花を咲かすことで人気なドウダンツツジ。この章ではそんなドウダンツツジの特徴や植え付けの方法についてご紹介していきます。
ドウダンツツジの特徴
ドウダンツツジはツツジの仲間で日本原産です。しかし野生で生えているものは少なく、四国や九州、本州でも温暖な岩場でみられることがあります。ドウダンツツジは病気になりにくいですが、乾燥に弱いことが特徴です。
乾燥を避ければ暑さにも基本的には強いのが特徴ですが、夏の暑さに弱い「サラサドウダンツツジ」という種類もあります。この種類は北海道や東北などあまり気温の上がらない場所で育ち、ピンクがかった花をつけます。
木の大きさは成長しても3メートルほどの低木です。この程度のサイズであれば剪定など日ごろのお手入れもしやすく、庭など限られたスペースでも育てやすいです。
ドウダンツツジの「ドウダン」とは、宮中で使われていた結び灯台に似ているということから、「トウダイ」と呼ばれたのが語源ではないかといわれています。
ドウダンツツジの楽しみ方
ドウダンツツジは一年中楽しむことができます。まず春の開花時期は4月~5月ごろで、白いふっくらとしたかわいらしい花をつけます。ツツジの仲間といっても花は似ておらず、ドウダンツツジの花はつぼみのような形で下向きに垂れています。1センチメートルにも満たない花はとてもかわいらしい見た目をしています。
夏には緑が生い茂りますが、伸びすぎてしまった木を切れば、家の中でも楽しむことができます。切り枝にしても花瓶にいれておけば、一ヶ月ほどもちます。家の中に少し緑がほしいというときにおすすめです。
ドウダンツツジは秋には真っ赤に紅葉します。紅葉時期は10月~11月ごろで、ドウダンツツジの美しい紅葉が有名な観光地となっているお寺もあるほどです。
落葉樹なので冬にはすっかりと裸木となりますが、1月から3月ごろには赤い冬芽をつけるため、冬でも楽しむことができます。
ドウダンツツジはプロもおすすめの庭木
あまり大きくなりすぎることもなく、花や紅葉など四季によって変化を見せるため、庭木として植えるとドウダンツツジと共に季節を感じながら生活することができます。このことから一年を通して楽しめるドウダンツツジはプロもおすすめする庭木です。
その美しい彩(いろどり)を味わうため、ご自宅の象徴となるシンボルツリーとして植えられることが多くあります。また、シンボルツリーとしてだけでなく、ドウダンツツジは細かい木枝を密生させる特徴があることから、生垣として植えることもできます。
ドウダンツツジは植え付けがポイント
ドウダンツツジを育てるにあたって欠かせないポイントが植え付けです。2月~4月、10月~1月ごろが植え付けの時期になります。
鉢植えの場合には2年ほどの周期で少しずつ大きな鉢に植え替えます。植え替えをおこなわないと成長して根が広がるスペースがなくなってしまい、うまく育たなくなってしまいます。また、土が古くなると栄養が減るため、健康に育てるにはきちんと植え替えをおこないましょう。植え替えに適切な時期は3~4月か10月~1月ごろです。
・日当たり
1日に少しだけしか日があたらない半日陰の場所でも育ちますが、花付きが悪くなり紅葉もまだらになるなどドウダンツツジを100パーセント楽しむことができません。できる限り日当たりのよい場所に植えましょう。
・酸性の土壌
ドウダンツツジは酸性の土壌を好みます。日本国内の土壌は弱酸性であることが多いため庭に直接植えることができます。植え付けをおこなうときには、腐葉土や有機物肥料を混ぜましょう。畑などアルカリ性の土の場所に植えるときには酸性肥料をよく混ぜ込み、土を酸性に傾けましょう。
・深く植えない
ドウダンツツジは酸素を求め浅く根を張るため、浅めに植えましょう。根鉢といわれる根と土の塊が出てしまっているときには軽く土をかけておきます。植え付けたばかりのときは根が安定していないため、倒れないよう支柱を使うと安心です。
困りごとや疑問は専門家を活用!
「ドウダンツツジをキレイに育てたい!」「理想通りのお庭にしたい」と思ったらお庭のことに詳しいプロに相談するとよいでしょう。自宅の土壌にあった肥料や、お手入れの方法などアドバイスをもらうことができ、ガーデニングやお庭の手入れをより楽しむことができます。
「お庭をきれいにしたいけどどうしたらいいのかわからない……」というときにはぜひとも弊社のサービスをご利用ください。お庭の手入れのことでわからないことや、植木について困ったことがありましたら、いつでも弊社にご相談ください。
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ドウダンツツジ|基本の育て方
ドウダンツツジの特徴についてはおわかりいただけたでしょうか?それでは、ここからは水やりや増やし方など普段の育て方についてご説明します。
普段のお手入れ
毎日お手入れすることはありませんが、乾燥に弱く酸性の土壌を好みます。育ちやすい環境を保つために様子をみながらお手入れをすることが大切です。
・水やり
ドウダンツツジは、地植えの場合には水やりの必要はありません。しかし、雨が降らない日が続くなど土が乾燥しているのなら水をあげましょう。ワラや木材を砕いたウッドチップを敷いて乾燥を防ぐのも効果的です。
鉢植えの場合には土の表面が乾燥しているようでしたら朝と夕方にたっぷり水やりをします。冬の間は休眠の時期であるため、水やりは控えめにします。
・肥料
植え付け・植え替えの際と花の時期が終わった5月~6月ごろと芽の出る2月~3月頃には腐葉土や有機質肥料を与えます。ドウダンツツジと窒素は相性が悪く、花付きが悪くなるので使用する肥料に気をつけましょう。
ドウダンツツジの増やし方
ドウダンツツジは挿し木によって増やすことができます。挿し木とは枝を切りとって発根させることにより増やす方法で、適切な時期は6月~8月ごろです。具体的な方法は以下の通りです。
- 春に伸びた新しい枝を10~15センチメートルに切る
- 先端の葉だけのこし、他の葉は取り除く
- 斜めにカットし水につける
- 鹿沼土をいれた鉢に植えて、水をやる
あとは、一ヶ月ほどすると根が出てくるため、地植えの場合には植え付けをして完了です。
気をつけたい病害虫
ドウダンツツジは病害虫に強く、とくに気をつけたほうがいい病気はありませんが、夏場にはカミキリムシやハダニが発生することがあります。
カミキリムシは幹に穴をあけて幼虫が内部を食べるため、気付くと枯れてしまうことがあります。根元に木くずがあった場合には注意が必要です。
ハダニは枯らすなど大きな被害をもたらしませんが、葉の変色や落葉させるため美観を損ないます。見つけたらティッシュなどで取り除いておきましょう。
不安点や悩みは早めに解決しよう
病気には強いドウダンツツジですが、カミキリムシの被害にあってしまうと幹の中にいる幼虫は見つけにくいため駆除が大変です。害虫は時間との勝負となってくるので、気になったことがあればプロに駆除を依頼しましょう。
また、プロに虫が寄ってこないように薬剤を用いたり剪定したりするなど予防してもらうこともできるので、相談してみましょう。
弊社ではお客様の相談にあう業者を派遣しています。年中無休で電話受付をしていますので、気になったときにはご連絡ください。
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ドウダンツツジは剪定が命
ドウダンツツジは日当たりのよい場所を好みますが、枝を内側に隙間なく生やす特徴があるため均等に日を当てることが難しいです。しかし、剪定によって不要な枝をなくせば、満遍なく日光を当てることが可能になります。
そこでこの章では、ドウダンツツジの剪定時期や剪定方法について解説します。
剪定時期
ドウダンツツジの剪定に適した時期は、5月~6月頃と11月~12月頃です。
5月~6月は花が終わったあとの剪定になり、新しい枝が生えてくる時期です。夏になると新しく伸びた枝の先に翌年の花芽をつけるため、剪定をしておくことで新しく伸びる枝を増やし、花付きをよくすることができます。
11月から12月の剪定では、夏に伸びすぎてしまった枝を整えます。この時期に剪定をしすぎてしまうと花芽も切り落としてしまうことになり、翌年の花付きが悪くなります。枝を選んで剪定しましょう。
剪定目的
剪定の役割は大きくわけて2つです。「樹形を整えること」と「刈り込みすること」を目的とします。
木の形を整えながら木の健康のために無駄な木を落とすことを「樹形を整える」といいます。枝分かれしている細い枝や、ほかと比べて明らかに伸びすぎてしまっている枝や古い枝、重なるように生えて互いの成長を妨げている枝を剪定することで木の健康を保つのです。
「刈り込み」は生垣など理想とする木の形に整えることをいい、枝を選ぶことなく形に合わせて剪定していきます。この刈り込み剪定では時期によっては花芽を多く落としてしまうことになるため、花を咲かせたい場合には時期を見て剪定する必要があるため注意が必要です。
剪定で気をつけること
剪定で気をつけるのは、時期です。花を楽しみたい場合には花芽は落としてはいけません。春には夏に花芽をつけさせるために強剪定をおこないます。強剪定とは、通常の剪定と比べてバッサリと大胆に剪定することをいい、たくさんの枝を切り込みます。
この強剪定をおこなうことで弱っている枝や古い枝など、余分なところに養分がいくことを防ぎ、新しい枝が生えやすくなります。新しい枝には花芽がつくため、きれいに花を咲かすためには必要な行程です。
花芽のついたあとの冬の剪定では、花芽を落とさないために飛び出た枝を簡単に整える程度にするなど時期によって剪定の方法を変えることをおすすめします。
剪定だけプロに任せるという手もある
ドウダンツツジは一年を通して楽しめる庭木です。そのため、剪定に失敗してしまうと花を咲かせないなど楽しみが減ってしまうことになりかねません。剪定に自信がないというときにはプロの技術に頼ってみるのもひとつの手です。
プロに依頼することで自分の手間を減らすことができます。また、プロは剪定になれているため依頼をしたら丁寧にキレイな剪定をしてくれるでしょう。
弊社には全国各地に剪定に対応した業者が加盟しています。弊社の加盟店では無料で現地見積り※をおこなっているため、業者を依頼するのは初めてで不安という場合にも、電話窓口で相談を受けお客様の目的にあった業者を派遣します。お気軽にご連絡ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。