「庭がドクダミだらけになってしまった」
「ドクダミ駆除してもすぐに生えてくる!」
刈ってもむしってもすぐに再生するドクダミ。しぶとい生命力にウンザリしちゃいますよね。
そんなたくましいドクダミに対抗するには、こちらも抜かりのない三弾戦法でいきましょう!
●第一弾
除草剤を塗布
●第二弾
根を掘り起こす
●第三弾
苦土石灰で土壌改良
ちょっと手間はかかりますが、本気でドクダミ駆除をしたい方には満足いく結果になるはずです。
当記事では、駆除方法や駆除がうまくいくコツ、おすすめの除草剤、お湯や重曹、塩での駆除効果についてお話しています。今年こそドクダミを一掃させたい方はぜひご参考ください。
ドクダミ駆除の成功のカギ「地下茎」
ドクダミ駆除に大切なのは「地下茎」を取り除くことです。地下茎があるとドクダミは再生され、繁殖が止まらないからです。
地下茎とは、根と別物でドクダミにとって生命維持装置のようなもの。そのため花や葉、茎をいくら刈っても栄養を貯蓄している地下茎さえあればドクダミにとって何も問題ありません。新たに根を伸ばして生育できる雑草界のモンスターです。
根と地下茎の違い
根・・・土の中の水分や栄養を吸い取っている
地下茎・・・栄養を蓄えている
- わずか5センチメートルでも残っていれば再生できる
- 手でむしるだけでは取り除けない
- 深さ40センチメートル、横幅1メートル以上と深く広くクモ巣のように地中を張り巡らせている
ドクダミを引っ張るとブチブチと千切れて引っこ抜けますが、それは根ばかりで地下茎まで抜けていないことがほとんどです。
これまでドクダミ駆除がうまくいかなかった方は、根は駆除してるけど地下茎の駆除まではできていなかったのかもしれません。
ではこのことを頭に入れて、次からご紹介する地下茎ごと駆除する方法を見ていきましょう。
ドクダミ駆除法1:除草剤なら効果バツグン!
地下茎まで薬剤が届く、グリホサート系の除草剤がドクダミ駆除にはとても効果があります。
葉1枚ずつに除草剤を塗布することで、確実に地下茎まで薬剤が届き枯れさせるので、試す価値は大いにあります。
※除草剤を使うときは、体内に薬剤が入らないようマスク、ゴーグル、ゴム手袋で保護してくださいね。
除草剤でドクダミを駆除する方法
- マスク
- ゴーグル
- ゴム手袋
- ハケ
- 空き容器(手のひらサイズのボウルや小型バケツなど)
- グリホサート系の除草剤
- 容器に除草剤を入れる(希釈タイプなら裏面の用法どおりに希釈する)
- ハケを使って、除草剤を葉1枚ずつ塗布
ハケがないときは、ゴム手袋をした手に除草剤を付着させ、葉をギュッと握ってもOK
注意
ドクダミの近くに花壇など枯らしたく植物があるときは、それらに除草剤がつかないよう注意してください。すべて枯らしてしまいます。
人気の除草剤「ラウンドアップ」「サンフーロン」
地下茎までしっかり届いてドクダミ駆除に効果のある除草剤を2点ご紹介します。
ラウンドアップ
除草剤といえばコレ!というくらいかなり有名な商品です。グリホサート系の除草剤で、効果があると好評です。
商品名 | 日産化学 除草剤 ラウンドアップマックスロードAL2 |
価格 | 1,813円 |
商品説明 |
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サンフーロン
ラウンドアップと同じ成分で作られているジェネリック農薬なので、効果もラウンドアップと同等です。
ラウンドアップよりも価格が安いので、メーカーにこだわりがない方はこちらでも問題ありません。
商品名 | 大成農剤 除草剤 サンフーロン |
価格 | 968円 |
商品説明 |
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(最終閲覧日 2022年6月14日)
詳しくは除草剤の使い方をまとめた記事をご覧ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ドクダミ駆除法2:苦土石灰で土壌改良
苦土石灰(くどせっかい)とは、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムが主成分の強いアルカリ性の肥料です。
基本的に土壌は何もしないと酸性で、ドクダミは酸性の土壌を好みます。それを苦土石灰によってアルカリ性土壌に改良すると、ドクダミにとって悪環境となります。
結果、ドクダミは生育できずに枯れてしまうのです。
苦土石灰でドクダミを駆除する方法
こちら単独でも駆除として効果はありますが、前章の除草剤とダブルで使用すると駆除効果があがります。
- 苦土石灰
- 鎌やスコップなど
- 鎌やスコップで、ドクダミを掘り起こす
- 地下茎を取り除く
- 苦土石灰をまき、その場の土壌と混ぜ合わせる
目安は1平方メートルに苦土石灰100グラムくらいの分量です。
地下茎を取り除いたあと、もとからある土壌に苦土石灰を混ぜ合わせることでアルカリ性土壌へと変化します。
手間がかかる方法ですが、地下茎を取り除き、そのうえドクダミが生育しにくい環境へと変えるので、ドクダミ駆除としての効果は大きいです。
●除草剤とあわせて活用する場合は、除草剤使用のあと14日後(※)根が枯れてくるので上記の手順で苦土石灰での土壌改良がおすすめです。 ※日産化学 除草剤 ラウンドアップ メーカーホームページより
注意
苦土石灰による土壌改良によってアルカリ性の土壌になるため、ツツジ・スズラン・ガーベラ・ナス・エンドウなどの酸性土壌を好む植物は育ちにくくなります。
ドクダミ駆除法3:熱湯・重曹・塩なら低価格
小さなお子さまやペットのいるご家庭で除草剤を使うには抵抗がある方へ、口に入っても安心な天然成分の駆除アイテム、お湯と重曹をご紹介します。
ただ、残念なことに駆除としての効果はそれほど期待できません。表面のドクダミは枯れますが、地下茎まで壊死させるほどの威力はないので、何度も繰り返して作業をおこなう必要があります。
また、詳細は後述しますが塩は当サイトではおすすめしていません。
熱湯
- ヤカン
費用:500円
- ヤカンで湯を沸かす
- ドクダミの葉に直接ぶっかける
ゆであがったドクダミの葉は、数日後には枯れて茶色くシワシワになります。
駆除が成功したように見えますが、熱湯では根や地下茎までは壊死できません。1ヵ月もすると新しいドクダミが生えるため、再駆除が必要です。
注意
ヤケドにはじゅうぶんご注意ください。またドクダミの勢力範囲によっては大量の湯が必要となります。
重曹
- ジョウロもしくは噴射機
- 重曹
- 水
費用:200~500円
- ドクダミを刈り取る(根まで引っこ抜かないで、傷をつけることが目的)
- 水1リットルに対し、重曹80~100グラムを溶かす
- ジョウロや噴射機に入れた重曹水液をドクダミの傷口にかける
ドクダミを刈る作業があるので手間がかかります。
刈る理由は、傷をつけることで重曹の成分を内部に浸透しやすくするためです。重曹は植物の細胞を破壊する特性があるので、ドクダミへの影響はでます。
しかし、根や地下茎まで壊死させるほどの強さはありません。背丈を小さくする効果はあるので、以前よりはモッサリ感は減るもののドクダミ全滅とまではないでしょう。
塩はおすすめしない
塩による除草は、デメリットが多すぎるのでおすすめしません!
塩は土壌にかけるだけなのでお手軽な方法で、根や地下茎も枯れさせることができます。
しかしそれ以上にまわりへの迷惑、そして自分自身にも被害がでるため止めておきましょう。
塩を土壌に撒くと起こる悪影響
塩は土壌分解できないので半永久的に残ります。雑草だけではなく今後花なども一切育てることができません。
雨が降れば土壌にしみ込んだ塩が流出します。ご近所の花壇や畑、田んぼに影響がでれば責任問題です。
また、配管など地中にある設備の腐食、家屋のサビ発生など被害は甚大です。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
防草シート・ミントでドクダミ予防
ドクダミの駆除をおこなったら、次は再発しにくくする防草対策をしておきましょう。
よく使われる雑草予防として、防草シートがあります。
その他、ドクダミより繁殖力が強い植物のミントを植えることで、ドクダミ発生を抑える効果があります。
駆除もできる苦土石灰を使えば、駆除と予防の両方ができて一石二鳥です。
防草シート
一度敷いてしまえば数年はもつため、こまめな雑草駆除から解放されます。
ただし、防草シートだけでは見栄えがよくないため、その上から砂利やタイルチップなど敷いたほうがよいでしょう。
ミント
ミントもドクダミと同じ地下茎植物です。地中に地下茎を張り、どんどん増殖していきます。その勢いはドクダミと変わらないほどです。ドクダミが生えるスペースを失くすほどミントで覆うことで、ドクダミ予防となります。
注意
ミントはドクダミに勝つかというと、そうでもないようです。どちらかといえば共存してしまうため、ドクダミとミントが混ざって繁殖する危険性もあります。
ミントだけにしたいときは、ドクダミをしっかり駆除してからにしてください。
苦土石灰
駆除方法の章で軽くふれましたが、土壌を変えてしまうことでドクダミが生育しにくくなります。
そのため、今後再生させないために除草剤で駆除のあとに、苦土石灰で土壌改良をするとドクダミ駆除の成功率は格段に上がります。
ドクダミの生態と特徴
ドクダミ科ドクダミ族の多年草で、冬でも枯れない雑草です。
大きく成長すると30センチメートルほどの背丈にもなります。
ハート型の葉が特徴で、5~7月に白い総苞(そうほう)を咲かせます。中央には黄色い密集した小花が印象的です。
(※ 総苞…つぼみを包むように葉が変形した部分)
ドクダミが嫌われる原因のひとつが、臭いです。葉や茎を傷つけると、魚の腐ったような強烈な臭いが発生します。
けれどこの臭いのもとは殺菌物質でもあります。昔は薬草として漢方薬に用いられていました。
諸説ありますが、ドクダミは「毒溜め」といわれていました。まるで毒があるような名前ですが、むしろ毒をおさえる効能がありヤケドなどの傷の治療に使われていたようです。
いまでもドクダミ茶や化粧水など自家製で楽しむ方もいるほど、わたしたちにとって身近な雑草です。
まとめ
ドクダミ駆除の方法をいくつかご紹介しましたが、おすすめ順に並べるとこのようになります。
- 除草剤
- 苦土石灰
- 重曹
- 熱湯
効果が1番出るのは除草剤です。そのあと、苦土石灰や防草シートで予防をするとドクダミは生えにくくなります。
そして忘れていけないのが、ドクダミ駆除のコツは地下茎を駆除することです。
もし、ドクダミ駆除で困ったときは弊社サイト「お庭110番」へご相談ください。連絡いただければ雑草駆除に精通している業者の紹介をいたします。
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