ボトルツリーは生育旺盛な植物であるため、部屋で育てていると天井まで届きそうになるほど幹が伸びてしまうこともあります。そんなときは、ボトルツリーの剪定をおこない樹形を整えることが必要です。
ボトルツリーが育ちすぎると、観葉植物としての見た目を大きく損ねてしまうだけでなく、栄養も十分に行きわたりにくくなり生育にも悪影響がでてしまうからです。
ここでは、ボトルツリーの剪定に必要な事柄について詳しく解説。さらに、ボトルツリーの基本的な栽培方法についても解説しているため、これからボトルツリーを栽培したい方も参考にできる記事となっています。
正しくボトルツリーを剪定する方法
もともとボトルツリーは大型の樹木になる種類であり、生長すると上に高く伸びてしまいます。そんなたくましいボトルツリーでも雑に剪定をすると弱ってしまうので、注意しながら剪定作業をしなければなりません。これからご紹介する、株への負担を増やしにくくするための、ボトルツリーの剪定方法について解説していきます。
剪定をおこなう時期
基本的には、ボトルツリーを剪定するべき時期はとくに決まっていないため、枝の伸びが気になったタイミングでおこなうことができます。しかし、ボトルツリーの株への負担を考えるなら、暖かくて日照時間が長い夏ごろにおこなうのがよいでしょう。
なぜなら、夏の季節はボトルツリーにとっては伸び盛りの時期。光合成がしやすくて枝も伸びやすいので、なるべく負担をかけずに剪定できるためです。
剪定に必要な道具
基本的には「剪定用のハサミ」さえあれば、ボトルツリーの剪定をすることが可能です。ただし、ハサミの刃が汚れているまま剪定をしないようにしてください。
樹液やサビで汚れた状態で枝を切ってしまうと、切り口の部分から雑菌が繁殖し、やがて枯れてしまう原因をつくってしまいます。ボトルツリーの剪定を始めるまえに、消毒液を使用してハサミを清潔にしておきましょう。
ボトルツリーを剪定する手順
ボトルツリーの剪定は比較的自由におこなうことができます。見た目を整えるために、伸びすぎてきた枝や交差して樹形を崩している枝を優先して切っておくのがよいでしょう。コツとしては、なるべく細い枝を残しながら剪定すること。そうすることで、スッキリとした印象になり、樹形が整いやすくなります。
ただしボトルツリーの剪定では、切りすぎないようにご注意ください。たとえば株の根元以外をバッサリと切るような極端な剪定をすると、新しい芽が生えてこなくなる可能性があります。やりすぎないように、剪定するより先に切る枝を決めておくとよいですね。また、切り落としたボトルツリーの枝を使って挿し木にするのもよいでしょう。
もし、ボトルツリーの剪定が難しい、切りすぎないか不安になるという方は、剪定のプロに依頼するのがよいでしょう。剪定業者にお任せすることで、きれいな樹形でボトルツリーを剪定してもらうことが可能です。弊社では、そんなボトルツリーの剪定が得意な業者をご紹介していますので、お悩みであればぜひご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ボトルツリー剪定後にも気をつけたい!基本的な育て方
ここでは、ボトルツリーの基本的な栽培方法について詳しく解説していきます。ボトルツリー剪定後は、株がいつもより弱っている状態です。そのため、間違った方法で育てていると枯れてしまうかもしれません。すでに栽培方法を知っている方も念のため確認してみてください。
ボトルツリー栽培に最適な温度と場所
ボトルツリーはオーストラリアが原産地であり、もともと開放的な地域で生息している植物です。そのため、寒くて湿気のある環境を苦手としています。ボトルツリーにとって快適な環境にするために、室内で日の当たる場所で栽培するようにしましょう。
また、ボトルツリーは一応庭でも栽培自体は可能ですが、最低気温が13度以下の日は室内へ避難させる必要があるため、地植えよりも鉢植えで栽培するのが最適です。ただし、室内の場合でも5度以下を下回らないように温度調節に気を使う必要があります。
水やりの量とタイミング
ボトルツリーはほかの植物よりも乾燥に強い傾向にあるため、頻繁に水やりをする必要はありません。生育期である春~秋の季節では、土の表面を指で触ってみて、乾いたと感じたタイミングでたっぷりと水やりをするようにしてください。
また、冬場は水が乾燥しにくいうえに株の生長も穏やかなので、水やり頻度を落とす必要があります。土の表面が乾いたのを確認してから2~3日後を目安として与えていきましょう。
肥料を与えるときは頻度や時期に気をつける
ボトルツリーの栽培では、無理に肥料を与える必要がありません。ただ、生長のスピードをよくしたいのであれば、与えすぎない程度に肥料を撒いておくとよいでしょう。基本的には春~秋のタイミングで、薄めた液体肥料を10日に1回程度のペースで与えます。なお、冬の場合はあまり生長をしないため、肥料を与えないようにしてください。
2年に1度は植え替えが必要
ボトルツリーが生長すると、枝や葉だけでなく根も広がっていきます。根がそのまま生長していくと、水はけが悪くなり根詰まりを起こすため枯れてしまう可能性があるのです。2年に1回のペースと5~9月の時期を目安に、以下の手順にしたがって植え替えをしていきましょう。
【ボトルツリーの植え替え手順】
- 新しい鉢に、鉢底ネットと鉢底石を敷く
- 水はけのよい土をある程度の高さまで入れる
- 元の鉢からボトルツリーを抜き、根についた土を落とす
- 新しい鉢にボトルツリーを入れ、残りの土を入れて整える
植え替えをする鉢は、かならず「一回り大きな鉢」を用意するようにしてください。ある程度根を張るスペースに余裕があれば、水はけを邪魔しないので健康的にボトルツリーを栽培することができます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ボトルツリーの栽培で対策すべき病害虫
ボトルツリーに寄ってくる可能性のある病害虫についても詳しく知っておきましょう。病害虫は、養分を奪ったり排泄物を出して汚したりすることで、ボトルツリーの生育に悪い影響を与える天敵です。ここでは、とくに気をつけたい病害虫3種の特徴や対策方法について解説していきます。
ハダニ
ハダニとは名前どおり葉に寄生するダニのことで、葉の裏側を好んで養分を吸汁しにくるやっかいな害虫です。小さな粉のように小さくて見にくいため、見逃さないように葉の裏面を定期的にチェックしておきましょう。
対策としては、水の入れた霧吹きを刃の裏側に吹きかけるのが有効です。ハダニにとって、霧吹きのような細かい水滴でも窒息させて駆除することができます。できれば、牛乳と水を半分ずつ混ぜてつくった霧吹きを使うとより効果的でしょう。ただし、枝や葉についた牛乳はあとで洗い落とす必要がある点に注意が必要です。
アブラムシ
アブラムシは葉や茎に集団で吸いついてくる体長2~4mmの虫です。一般的なイメージとして緑色の虫を想像しやすいですが、アブラムシには黒や赤色などさまざまな種類がいるため、葉の点検をする際は注意しましょう。
こちらも、ハダニのときに紹介した牛乳スプレーが有効です。また、粘着力が少し弱いテープを使ってアブラムシを取り除くのもよいでしょう。ほかにも植物用の殺虫剤を撒くことでも対策になるので、いろいろと試してみてください。
カイガラムシ
硬いカラにおおわれているような形をしているのがカイガラムシで、木の枝や葉にくっついて集中的に養分を吸汁してきます。さらに、カイガラムシが出した排泄物には糖分が含まれており、アリなどの虫をおびき寄せるエサとなるので早めの対処が重要です。
ただし、カイガラムシは硬いカラにより殺虫剤が効きにくいのがやっかいなところ。そのため、薬品での駆除ではなく物理的に取り除く方法を取るのがよいでしょう。具体的には、歯ブラシやヘラなどの道具を使って、カイガラムシを直接こすりつけて落としていきます。
ここまでご紹介したように、害虫の種類によって現れる場所や対策方法が違ってきます。定期的にボトルツリーの様子を確認し、見つけ次第駆除していくようにしてください。また、虫が苦手で駆除できない場合もプロにお任せすることができるので、無理をせず依頼してみるのがよいでしょう。
また、弊社はボトルツリーの剪定のほかに、植物に寄生した害虫の駆除や鉢の植え替えなど、庭木や観葉植物に関するあらゆるお悩みに対応することが可能です。小さなお悩みでもかまいませんので、お気軽にご相談ください。