ピラカンサは強めに刈り込んでもよく芽吹くため、剪定作業自体は簡単です。しっかり花を咲かせたいのであれば、”剪定する時期”にも気をつけましょう。ピラカンサの剪定は花後におこなうことで、短い枝が増えて来年の花付きがよくなります。
当記事では、ピラカンサの剪定方法やピラカンサを育てるのに適した環境について解説していきます。
ピラカンサの剪定時期と剪定方法について
ピラカンサは、バラ科の常緑低木です。常緑樹なので、一年中ツヤのある葉っぱを見ることができます。また、春には小さい白い花を咲かせ、秋から冬にかけて赤い実を付けるのが特徴です。高さはだいたい2~3mですが、5mほどまで大きくなる場合もあります。
ピラカンサは成長するスピードが早く、樹形が崩れやすいのでこまめに剪定をおこなっていきましょう。この章ではピラカンサの剪定時期や剪定方法について解説していきます。
剪定時期
剪定は花が咲いたあとの、6月~9月ごろにおこなうのがよいといわれています。なぜなら10月ごろには翌年に咲く花芽が作られるため、そのあとに剪定すると枝と一緒に花芽を切り落としてしまい、翌年に咲く花がなくなるおそれがあるからです。
剪定方法
剪定をするときに必要な道具について解説していきます。
◇道具
- ゴム手袋
- のこぎり
- 剪定ばさみ
- 刈り込みばさみ
- 脚立
- 長袖、長ズボン
ピラカンサの枝先にはとげがあるので、必ず手袋をはめてからおこないましょう。手袋は軍手ではなく、革手袋やゴム手袋を使うととげが貫通しにくくなります。
◇剪定のポイント
ピラカンサの剪定は時期に注意して自分でおこなうことも可能です。しかし、剪定する枝をあらかじめ確認しておかないと花や実付きにも影響が出てきてしまいます。ここでは、剪定するときのポイントについて見ていきましょう。
・刈り込みに強い
ピラカンサは刈り込みにも強いので生け垣として利用されることも多くあります。刈り込みは、表面の枝葉を切って形を整えていく剪定方法のことです。ピラカンサの枝にはトゲがあるため、奥まった部分の枝を根元から切るのは難しい場合があります。そこで、刈り込みだけで剪定を済ませるのもひとつの方法でしょう。
・徒長枝は切り落とす
徒長枝といって、ほかの枝よりも極端に長く伸びている枝は樹形を乱してしまうので、剪定していきましょう。9月以降に伸びた徒長枝には花芽が付かないので根本から切り落としてきます。
・短い枝は切らないようにする
ピラカンサは、枝先がとげのようになっている短い枝に花芽が付きます。そのため、短くて若い枝を残しておいたほうが花実が付きやすくなるのです。
・樹形をきれいにしたいとき
冬に剪定をおこなうと花付きが悪くなってしまうおそれがあります。しかしピラカンサは徒長枝が出やすいため、きれいな樹形を保つことを優先するなら冬でも徒長枝の剪定をおこなったほうがよいといえます。
ピラカンサの枝はとげのようになっているので、剪定し終わったあとの枝の処理をするときには枝が刺さらないように注意しましょう。自分でピラカンサの剪定をするのが難しいと感じたときには、業者に依頼することをおすすめします。
弊社では、ピラカンサの剪定に対応が可能な業者をご紹介しております。ピラカンサの剪定でお困りの際はお気軽に電話またはメールでご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ピラカンサを育てるのに適した環境
ピラカンサは管理するのが簡単ともいわれていますが、元気に育てるためには適した環境についても知っておきましょう。
日当たり・置き場所
日当たりがよく風通しのよい場所で育てましょう。日陰で育てると、花の付きが悪くなり実も付きにくくなってしまいます。ピラカンサは、暑さや寒さには耐性があるので、気温は
さほど気にしなくても大丈夫です。また、水はけのよい土で育てましょう。
水やり
庭植えの場合は雨水でも十分ですが、雨がなかなか降らなくて土が乾いている場合には水やりをおこないましょう。また鉢植えの場合は、土が乾いたら水を与えます。とくに春~秋は成長期なので、水やりは十分におこなうのが大切です。
肥料
庭植えの場合は、とくに与えなくても大丈夫です。鉢植えの場合は、3月~4月と6月~7月、8月~9月の年3回、有機肥料または緩効性化成肥料を与えてください。しかし肥料の与えすぎは実付きに悪影響を及ぼすので注意しましょう。
ピラカンサを元気に育てるためには害虫や病気に気を付けよう!
ピラカンサは病気にかかる心配も少ないですが、害虫には気を付けなければならないです。この章では、ピラカンサが被害にあいやすい害虫について解説していきます。
アブラムシ
アブラムシは春に発生します。葉っぱが白くなっていたら、アブラムシがピラカンサの栄養成分を吸い取った可能性が高いです。アブラムシを見つけたら殺虫剤で駆除するようにしましょう。
ハマキムシ
ハマキムシは春~秋にかけて発生する害虫です。葉っぱを丸めてその中に住み着き、葉っぱを食べてしまいます。葉を食害されてしまった場合は、幼虫と一緒に食べられた葉っぱごと取り除きましょう。
ピラカンサを元気に育てるためには、日当たりや風通しをよくしておき害虫が発生するのを防ぎましょう。自分で剪定をおこなうこともできますが、大きくなりすぎて自分の手には負えないという場合もあるでしょう。そういった場合は弊社までご相談ください。
弊社にご相談していただきますと、お客様のお近くの剪定業者をすばやく手配することが可能です。また、お見積りは無料※となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。