ベンジャミンは切ると白いネバついた樹液を出すため、新聞などを敷き、手袋やエプロンを装着して剪定をおこなうことをおすすめします。
ベンジャミンから出た樹液に触れると、かぶれるおそれがあるからです。
とくに肌が弱い方は、樹液に触れないよう露出が少ない服装で剪定するようにしてください。
床や衣類に樹液が付着すると取れにくくシミになるため、剪定前の下準備は怠らないようにしましょう。
当コラムでは、ベンジャミンの剪定時期や方法について解説していきます。
またベンジャミンの育て方についてもご紹介していきます。すでに育てている方は再確認として、育てることを検討中または育てる予定の方は、ぜひ参考にしてください。
ベンジャミンの剪定やお手入れを業者に任せたい方は、お庭110番にお電話ください。
お庭110番では、植え付けや植え替えのご相談にも対応しています。
ベンジャミンの剪定時期と方法
ベンジャミンは育てやすい観葉植物として人気があります。しかし、生命力があるため手入れを怠ると、葉が生い茂ったり、枝が混み合ってきたりして風通しが悪くなります。また病害虫が発生する原因にもなってしまうのです。
そうなってしまわないように、適切な時期に剪定をおこなっていきましょう。ここではベンジャミンの剪定時期や方法、剪定時の注意点をご紹介していきます。
剪定時期
ベンジャミンの剪定時期は、剪定する目的によって異なります。樹形を整えるために枝を大きくたくさん切る強い剪定は、4月下旬~5月ごろにおこなうのが最適です。新芽が出始めるころに形を整えることで、生長した際にきれいな樹形になるからです。
またこまめに葉や枝などを取り除いておかないと、風通しが悪くなって病害虫が発生してしまいます。不要な葉や混み合った枝などを取り除く軽い剪定は、生長が活発になっている5月~9月ごろが適期です。
剪定方法
剪定をおこなう前に、まずは以下のものを準備しましょう。
◇準備するもの
- 剪定バサミ
- 手袋
- エプロン
- 新聞紙またはビニールシート
上記のものが準備できたら、以下の手順で剪定を始めましょう。
◇手順
- ベンジャミンの枝を切った際に樹液がつかないように、床に新聞紙やビニールシートを敷く
- 手袋とエプロンを装着する
- 剪定バサミで枯れた枝や混み合う枝を根元から切り、枯れた葉は手で取り除く
- ベンジャミン全体を見て樹形を決める
- シルエットからはみ出す枝を節のすぐ上で切り、全体を整えていく
白い樹液には注意
剪定をおこなう際、ベンジャミンの枝の切断部分から出る白くネバネバした樹液には注意する必要があります。樹液が肌に触れるとかぶれたり、床や衣類などにつくと落ちにくくシミになったりしてしまうからです。
またベンジャミンはゴムの木の仲間なので、ゴムのアレルギーをもっている人が樹液に触ってしまうと、アレルギー症状を起こすおそれがあります。もし肌に触れてしまった場合は、水で洗い流すなどをして対処しましょう。症状がひどい場合は、病院を受診して対応してもらいましょう。
安全にベンジャミンの剪定をおこないたいなら、業者依頼がおすすめです。
樹液でかぶれてしまう前に、樹木の剪定やお手入れはお庭110番にお任せください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ベンジャミンの植え替え方法と増やし方
ベンジャミンは2年おきぐらいに植え替えをおこなうようにしましょう。なぜなら、鉢の中で根詰まりを起こすことで生長が弱まってしまい、葉の色などが悪くなってしまうからです。
植え替える時期としては、生長旺盛な5月~8月ごろがよいとされています。この時期におこなうと、根を傷つけても回復するからです。では、以下から植え替えに必要な道具や方法についてご紹介していきます。
植え替えに使う道具
まずは植え替えに必要となる道具を準備しましょう。
◇準備するもの
- ひと回り大きい鉢
- 土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ハサミ
- 新聞紙またはビニールシート
- 割りばし
どれもホームセンターやネット通販などでそろえることができますので、事前に購入しておきましょう。
植え替えの手順
植え替えの準備ができたら、以下の手順に従って始めてみましょう。
◇手順
- 植え替え作業をする場所に新聞紙またはビニールシートを敷く
- 準備した鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れる
- 鉢の3分の1くらいのところまで土を入れる
- 古い鉢からベンジャミンを抜いて根についている土を落とし、腐っていたる根や、枯れている根はハサミで切っておく
- 新しい土を入れた鉢の中央にベンジャミンを入れ、土を入れて隙間ができないよう割りばしなどで土をつつく
- 最後に鉢底から水が出るくらいたっぷり水を与える
植え替え後は半日陰になる場所で管理し、土が乾いたら水を与えます。また植え替えたすぐあとに肥料を与えると、肥料焼けといって枯れる可能性があります。植え替え後2週間程度は、肥料を与えないようにしましょう。
お庭110番では、植え替えのご依頼にも対応しています。
植え替え後に枯れてしまうなどのトラブルを避けるためにも、まずは一度ご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
増やし方
ベンジャミンは挿し木をおこなうことで増やすことができます。まずは以下のものを準備しましょう。
◇準備するもの
- 鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 挿し木用の土(赤玉土やバーミキュライトなど)
- 剪定バサミ
- ベンジャミンの枝(剪定で切ったものでOK)
- 水の入ったコップまたはボウル
- 発根剤
- 作業用手袋(樹液がつくのを防ぐため)
- エプロン(樹液がつくのを防ぐため)
必要なものが準備できたら、以下の手順を参考にして挿し木をおこなっていきます。
◇手順
- 作業用手袋とエプロンを装着する
- 剪定時に挿し木用の枝を約10cmの長さに切る
- 枝の先端にある葉を3~4枚残し、ほかの葉は取り除く
- 枝の切り口がV字の形になるように切る(ベンジャミンの樹液に注意する)
- 水が入ったコップまたはボウルなどに切り口を1時間ほどつけておく
- 鉢に土を準備しておく(鉢底ネット→鉢底石→挿し木用の土の順番に入れる)
- 1時間ほどたったら枝の切り口に発根剤を塗り、指で土に穴を開けて枝を挿す
- 最後に鉢底から水が出るくらいたっぷり与える
ベンジャミンを育てるコツ
剪定で樹形を整えたり、風通しを悪くする枝や葉を取り除いたりするだけが育てる方法ではありません。ほかにも育てるうえで大切なことがあるのです。ここでは、剪定以外の育て方についてご紹介していきます。
育てる場所
春と秋のベンジャミンは、日当たりがよく風通しのある場所で育てるのが最適です。そうすることで、病害虫が発生するのを防ぐことができます。日光をたくさん浴びることで生育がよくなり、花もつきやすくなります。
真夏は強い直射日光が当たると葉焼けしてしまうおそれがあるため、日差しを避けられる日陰に移動するのがよいです。
また、ベンジャミンは寒さにも弱いので、ベランダなどに置いている場合は冬場は室内に入れるのがよいでしょう。
このようにベンジャミンは季節ごとに育てる場所に注意が必要です。ただし、ベンジャミンが新しい環境に慣れるには3週間ほどかかり、頻繁に移動すると葉が落ちてしまうことがあります。場所の移動は季節ごとに1回程度にとどめておくのがよいでしょう。
室内に置けるなら、南側の窓にレースカーテンをつけ、そのそばに置いておくのがおすすめです。そうすれば夏はカーテンで直射日光を防ぎ、冬は十分に日に当てることができるので、1年を通して環境の変化を最小限にできます。
水やりの頻度
夏は土が乾きやすいので、毎日水を与えるとよいでしょう。春~秋にかけてはベンジャミンが生長する時期のため、基本的には土の表面が乾燥したら鉢底から水が出るくらいたっぷり与えます。
そのとき、鉢の下にある受け皿に溜まった水は放置すると根が腐ってしまうおそれがありますので、こまめに捨てるようにしておきましょう。
冬の間は2日~3日おきに水やりをします。この時期は生長が停滞するため、土が乾いたらすぐに水を与える必要がありません。
肥料
春~秋の生長が活発になっているときに、緩効性肥料を与えます。そうすると、ベンジャミンの生長が早くなります。また夏場は2週間に1回ぐらいの頻度で、薄めた液体肥料を水の代わりに与えるのもよいでしょう。
病害虫
枝が混み合っていたり葉が茂っていたりすると、カイガラムシやハダニが発生してしまうことがあります。以下からそれぞれの特徴や被害、対処法などをご紹介していきますので、参考にしてください。
害虫 | 特徴 | 被害 | 対処法 |
カイガラムシ |
・体長1mm~10mmほど。 ・5月~8月にかけて葉や茎などに発生する。 |
・カイガラムシの排泄物などにより「すす病」が発症し、植物の枝葉が黒ずんでしまう。 ・カイガラムシの排泄物には糖分が含まれているため、アリやアブラムシが寄ってきてしまう。 |
・卵の場合は、ティッシュなどで拭き取る。 ・幼虫の場合は、殺虫剤を散布する。無農薬で駆除したい場合は、 ・成虫になると殺虫剤が効かないため、ヘラを使ってこすり落とす。また剪定できる場合は剪定してしまう。 |
ハダニ |
・体長0.3mm~0.8mmほど。 ・3月~10月ごろに葉の裏に発生する |
・ハダニは植物の栄養分を吸うため、生育を阻害されて花が咲きにくくなる。 ・葉に白い斑点ができる。放置すると全体に広がり、枯れてしまうおそれがある。 |
・ハダニの数が少ない場合は、粘着力が強くないテープで取り除く。 ・大量に発生している場合は、農薬をスプレーする。もし無農薬でおこないたい場合は、2倍に薄めた牛乳をスプレーしても効果がある。ただし、スプレー後は水で洗い流す。 |
どちらの害虫も発生しないようにするには、植物を剪定して日当たりと風通しをよくしておくことが予防につながります。もし自分で病害虫を対処するのが無理という場合は、剪定業者に相談しましょう。
もしどの業者に相談したらいいかわからないという場合は、お庭110番にご連絡していただければ、お庭110番加盟店の業者をご紹介させていただきます。
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