アラカシは年に2回剪定をおこないましょう。アラカシは成長速度が比較的早いため、放っておくと大きく育ちすぎたり、樹形が崩れてしまったりするからです。また、日当たりや風通しが悪くなると病気にかかってしまうおそれもあります。
このコラムでは、アラカシの剪定方法についてご紹介しています。生垣の場合の剪定手順についてもご紹介していますので、実践してみてください。
また、よく間違われる『シラカシ』との違いについても解説しています。アラカシがかかりやすい病気に関しても事前に予防して健康的に育てていきましょう。
アラカシ剪定の基本知識
アラカシは年に2回剪定をおこないましょう。適期は新芽の生長が落ちつく6月下旬~7月ごろと成育スピードが遅くなる11月~12月ごろです。
アラカシには『刈り込み』と『枝抜き』という剪定方法が用いられます。以下でそれぞれどういった方法なのか解説していきましょう。また、アラカシは目隠しのために生垣として仕立てられていることも多いので、生垣の剪定手順についても紹介します。
剪定の方法その1【刈り込み】
刈り込みとは、樹形を崩しているような枝をバサバサと切り落としていく剪定方法のことです。樹形を整えることを目的としているため、基本的に芽の方向などは気にせず剪定しても問題ありません。
刈り込みは強めの剪定になるため、「アラカシが弱ってしまうのでは……?」と気になる方もいるかもしれません。しかし、アラカシは芽吹く力が強いため、刈り込みをしたからといってすぐに枯れないので、心配無用です。
剪定方法その2【枝抜き】
枝抜きとは、日当たりをよくするために、密集して混み合っている枝や内部の枯れている枝を切り落とす剪定方法のことです。枝抜きをおこなうことで同時に風通しもよくなるため、病害虫予防にもなります。
枝抜きする際は、枝のつけ根から切り落とすようにしましょう。途中で切るとそこからまた新しい枝が伸びてきてしまい、さらに混み合ってしまう原因になるからです。
生垣の剪定手順
生垣の剪定には、おもに刈り込みバサミを使用します。細かい作業がしやすい木バサミや太めの枝を切るためのノコギリもあれば、さらに便利でしょう。剪定の手順は以下のとおりです。
【手順】
- 太めの枝があれば、ノコギリで生垣の表面から切り口が見えなくなるところで切る
- 木バサミで割りばしほどの太さの枝を切る
- 刈り込みバサミで下から上に形を整えながら刈っていく
- 木バサミで気になる部分を整えて仕上げる
手順<3>では、真四角に刈るのではなく、剪定後の生長も考えて上にいくほど生垣の幅が細くなるように刈るのがポイントです。
しかし、アラカシの状態によっては頂上部から先に平らにしたほうが美しい仕上がりになることもあります。ただし、素人ではどちらの方法が適しているかの判断が難しいとされているため、仕上がりを美しくしたいなら業者依頼がおすすめです。
弊社ではお近くの剪定業者をご紹介させていただいております。コツがいる生垣の剪定などは業者に依頼してはいかがでしょうか。生垣の仕上がりが美しいと、手入れが行き届いている印象を与えることができますよ。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
アラカシとシラカシの違いについて
アラカシとよく似ている樹木に『シラカシ』という種類があります。シラカシは、ブナ科の常緑高木で、東北南部から九州にかけて分布しています。シラカシは硬くて丈夫なため、生垣として育てられることも多い樹木です。そんなシラカシは、よくアラカシと間違われることがあるようです。
アラカシとシラカシのどんぐりの形は非常によく似ていて見分けが付きにくいため、ここでは葉の特徴の違いについて解説していきましょう。
葉の特徴から見分ける
以下では、アラカシとシラカシの葉の特徴をまとめています。
アラカシ
葉は広く卵型のような楕円形をしています。先端から半分ほどまで鋭くギザギザしているのが特徴です。葉裏は灰色がかった緑色をしていて、シラカシよりもくすんでいます。また、葉裏には細かい毛(絹毛)が生えています。
シラカシ
葉は細く先端が尖った楕円形をしています。先端から3分の2ほどにかけて細かくギザギザしているのが特徴です。葉裏は灰色がかった緑色をしていて、アラカシよりも色味がはっきりしていることがわかります。
アラカシのお手入れ方法~病気の予防について~
最後に、アラカシがかかりやすい病気についてご紹介します。アラカシはウドンコ病という病気を発症することがあるため、お手入れにも気を配りましょう。
ウドンコ病とは、うどん粉をまぶしたように葉が白くなってしまう病気のことです。感染すると、葉から栄養が吸い取られるだけでなく、光合成の妨げにもなってしまいます。
ウドンコ病は初夏以降に発生しやすくなるため、薬剤を散布して予防しておくと効果的です。また、風通しが悪くなると発生しやすいため、剪定をして風通しと日当たりをよくしておくことが有効とされています。
アラカシを健康的に育てるには、なんといってもやはり剪定が大切です。時間がなくて長期間お手入れができていないのなら、業者の手を借りてみてはいかがでしょうか。業者にお任せすれば、時間と手間をかけずに、より美しくアラカシを剪定してくれます。
また、アラカシの剪定時期である6~7月の暑い時期や11~12月の寒さが厳しくなる時期の長時間の外での作業はかなりの重労働です。慣れていないと余計に時間がかかり、体調を崩してしまうかもしれません。業者なら熟練の技を活かしてスピーディーに作業をすすめてくれますよ。
少しでも業者依頼にご興味があれば、ぜひ弊社までご連絡ください。剪定のプロをご紹介いたします。ご相談は無料となっていますので、弊社のフリーダイヤルかメールにてお問い合わせください。