みなさんは「玉砂利の洗い出し」という工法をご存知でしょうか。玉砂利とセメントを混ぜた物を施工場所に流しこみ、表面の玉砂利だけを露出させた人気のある工法です。よく和風の旅館や民家などで見られる工法ですが、施工次第では洋風の建物にもマッチさせることができます。
そんな玉砂利の洗い出し工法で、自宅をオシャレな雰囲気にしたいという方もいるのではないでしょうか。しかし、玉砂利の洗い出しのことがよくわからないため、具体的にどうすればよいのか困っているという方はいませんか。
この記事では、玉砂利の洗い出しの特徴から施工方法、玉砂利の種類や自分でDIYする方法などをご紹介します。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
玉砂利の洗い出しってどんな工法なの?
玉砂利の洗い出しという工法を聞いたことはあるけれど、どんな工法なのか知らないという方もいるのではないでしょうか。じつは、玉砂利の洗い出しは、誰もが一度は目にしたことがある工法なのです。
玉砂利の洗い出しとは
玉砂利の洗い出しとは、玉砂利とセメントを混ぜた物を地面に塗り、セメントが硬化する前に表面を洗い流す工法のことです。この作業によって表面に玉砂利だけを露出させることができます。
また、玉砂利とセメントが混ざっているので、セメントのみで施工をおこなうよりも強度が強くなっています。そのため、セメントのみでおこなう施工によくあるひび割れに強くなっている点は魅力的です。
仕上がりや活用スペースは?
仕上がりとしては、玉砂利の洗い出しに使用するセメントや玉砂利の種類によって、和風テイストと洋風テイストどちらでも可能です。一般的なコンクリートだけの舗装と比べて、立体感のあるオシャレな仕上がりとなっています。
玉砂利の洗い出しが活用されるスペースとしては、玄関が人気です。玉砂利とセメントの組み合わせ方によっては、玄関以外にもフローリングやお風呂場などでも活用されることが多くあります。
さまざまな玉砂利の種類
玉砂利にはいくつかの種類が存在しています。それぞれの種類に特徴があり、庭に配置した時の見え方もさまざまです。この項目では、玉砂利の洗い出しに使用される代表的な4種類の玉砂利の特徴についてご紹介します。
上品な砂利「南部」
南部は、茶色とベージュをベースとした、ひかえめで上品な印象が特徴の玉砂利です。玉砂利としてもっとも人気がある種類で、玉砂利の洗い出し工法でもよく使われています。自然に溶け込む優しい土色をしており、わびさびを表現するのに適した種類です。
明るい茶系「天城」
天城は、白色とライトグレーをベースとした、上品な明るさが特徴の玉砂利です。パステルカラーが魅力的な玉砂利となっており、洋風テイストを表現するのに適した種類となっています。また、玉砂利以外にも貝殻などが含まれている物などもあります。
鮮やかな色彩「新黄華」
新黄華は、黄色とオレンジをベースとしつつ茶色とベージュも含めた、鮮やかさが特徴の玉砂利です。南部を鮮やかにしたような印象で、人気が上がりつつあります。鮮やかながらも、派手すぎることはないので、和風テイスト洋風テイスト共に表現するのに適した種類です。
明るいグリーン系「天草」
天草は、緑色と青色をベースとした、淡い明るさが特徴の玉砂利です。緑色の淡さと青色の明るさで、海辺を表現するのに適した玉砂利となっています。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
玉砂利の洗い出し【DIY】作業の流れ
玉砂利の洗い出しは、自分でもDIYでおこなうことが可能です。この項目では、玉砂利の洗い出しをDIYでおこなうための手順をご紹介します。
玉砂利とセメントを混ぜる
玉砂利の洗い出しをおこなうには、玉砂利とセメントを混ぜる必要があります。このとき、玉砂利とセメントの比率が「2:1」になるように混ぜてください。玉砂利にセメントがしっかりと絡みつくまで混ぜるのがコツです。
またムラなく玉砂利とセメントを混ぜるために、撹拌機などが利用できる方は、撹拌機で混ぜるのがおすすめです。
施工個所に流し込みコテで整える
玉砂利とセメントをしっかりと混ぜることができたら、次に施工場所へ混ぜた玉砂利とセメントを流し込みます。混ぜた玉砂利とセメントを流し込む前に、施工場所にモルタルを薄く塗っておきましょう。
モルタルを塗り終わったら、混ぜた玉砂利とセメントを流し込み、高さと密度が均等になるようにコテでしっかりと整えてください。
適度に乾燥したらスポンジで表面を洗い出す
施工場所に混ぜた玉砂利とセメントを均等に流し込んだら、最後に表面を洗い出します。混ぜた玉砂利とセメントがある程度乾燥してきたら、水を含ませたスポンジで表面を優しく洗い出してください。
このとき、まんべんなく全体を洗い出しながらも、深くまで洗い出さないように注意してください。洗い出しが完了したら、仕上げとしてしっかりと絞ったスポンジを使って、表面の洗い出しをさらにおこなって完成です。
自分でもできる!けど仕上がりには技術力がでる
玉砂利の洗い出しは、自分でもおこなうことができます。しかし、自分がイメージしていた仕上がりとは、まったく異なる出来になってしまうおそれもあります。玉砂利の洗い出しは、上手く仕上げようと思うと、それなりの技術力が必要となってしまうのです。
この項目では、玉砂利の洗い出しを上手く仕上げるためのポイントをご紹介します。
整え方や乾燥具合、洗い方の技術力で美しくなる
玉砂利の洗い出しをキレイに仕上げるには、玉砂利とセメントをしっかりと混ぜることはもちろんのこと、混ぜた玉砂利とセメントを流し込んだ後が重要です。とくに流し込んだ後の整えと乾燥から洗い方までの流れは、仕上がりに直結する部分です。
一見すると簡単に見えるのですが、これらの作業は非常に技術力が求められます。流し込んだ玉砂利とセメントを整えるには、玉砂利が均等な密度で配置されているか、向きはキレイに配置されているかなどを気にする必要があります。
また、整え終わった玉砂利とセメントを乾燥させる時間も、そのときの気温などによって異なるため、経験に基づいた見極めが必要です。この乾燥時間を間違えてしまうと、整えた玉砂利とセメントが必要以上に洗い出される、まったく洗い出せないという状態になりかねません。
整えと乾燥がなんとか上手く進んだとしても、メインの洗い出し作業は技術力がもっとも求められる作業です。美しくキレイな洗い出しの仕上がりを出すためには、洗い出し作業の中で玉砂利が良く見えるように調整する必要があります。
このように玉砂利の洗い出しは自分でDIYすることも可能ですが、キレイな仕上がりを出すためには、相応の技術力が必要となることを覚えておいてください。
プロの左官職人に依頼してみよう!
玉砂利の洗い出しをキレイに仕上げるなら、業者に依頼するのが確実な方法です。自分では難しい玉砂利とセメントの整えや乾燥に加えて、洗い出し作業も経験豊富な左官職人であれば、しっかりと仕上げてもらうことができます。
まとめ
玉砂利の洗い出しは、玉砂利とセメントを混ぜ合わせて乾燥させた後、表面を洗い出して玉砂利を露出させる工法のことです。玉砂利とセメントの種類によって、和風テイストや洋風テイストに見せることもできるので、人気の工法だといえます。
玉砂利の洗い出しは、自分でもDIYすることが可能ですが、キレイに仕上げるためには、相応の技術力が必要となってしまいます。そのため、自分のイメージしているキレイな仕上がりを出したいのであれば、業者に依頼するのが確実です。
業者であれば、経験豊富な左官職人がキレイな仕上がりで玉砂利の洗い出しをおこなってくれるでしょう。これから玉砂利の洗い出しでオシャレな空間を作りたいと考えている方は、ぜひ一度、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。