芝生の肥料とひと口で言っても、お店やインターネットにはさまざまな種類が売られていますよね。
「うちの芝生に合った肥料はどれ?」
「芝生の肥料はいつ、どれくらい撒けばいいの?」
とお悩みの方も多いでしょう。
そこで当記事は、芝生の肥料の種類から使い方まで、イチからわかりやすく解説します!
具体的には次のとおりです。
- 芝生用肥料の種類と特徴
- 目的に合った肥料の選び方
- 肥料の使い方
当記事を読んでいただくだけで、あなたのお家の芝生に最適な肥料が見つかります。
使い方もしっかりマスターして、緑色が美しい健康的な芝生を育てましょう。
芝生用肥料の種類と特徴
芝生用肥料は大きく分けると「固形肥料」と「液体肥料」の2種類あります。
目的に合った肥料を見つけるために、まずはそれぞれの特性を知りましょう。
では、詳しく解説していきます。
ゆっくり効く固形肥料
固形肥料は粒状になっている肥料のことです。
芝生に撒かれたあとは、雨などによってゆっくりと溶けて分解され、少しずつ土壌に浸透していきます。
そして、根から芝生の草に取り込まれて栄養に変わります。
いちど撒くと数ヵ月間効果が持続するので、初心者はもちろん、忙しくて芝生に手間をかけられない人にも向いています。
さらに、固形肥料は原料によって「有機肥料」と「無機肥料」に分けられます。
簡単にいうと、有機肥料は動植物性の物質、無機肥料は化学合成された物質から作られたものです。
それぞれの特性や土壌への影響などを詳しく解説するので、ぜひ読んでみてください。
有機肥料|動植物性物質が原料
有機肥料は次のような動植物性の物質を原料に使った肥料です。
魚かす、油かす、鶏糞、骨紛、魚粉、米ぬか、草木灰など
芝生に撒いたあとは、土中の微生物がこれらの物質を分解して、植物に必要な養分(窒素、リン酸、カリウム)に変えます。
そのため効果が出るまで時間がかかりますが、効き目は長く続きます。
また、微生物の働きで土壌が改善されて保水力や水はけがよくなるメリットもあります。
その反面においが強かったり、大量に撒くと虫が寄ってきたりするので、住宅地で使う場合は注意しましょう。
最近は有機原料を多く含有しつつ、後述する無機肥料を混合させてにおいを減らした商品も販売されています。
「有機肥料が気になるけど住宅地だし……」と迷っている方は、そのような商品を選んでみるのもいいでしょう。
以下に、有機肥料の長所と短所をまとめます。
- ゆっくりと効き、効果が長く続く
- 微生物の力で土壌も元気になり、保水力や水はけがよくなる
- 環境に優しい
- においが強い
- 気温や土壌の状態で分解の速さに差が出る
- 自然のものを使っているので大量生産できず、価格が高め
無機肥料|合成物質が原料
無機肥料は次のような化学合成された物質を原料に使った肥料です。
厳密にいうと、無機肥料は下記2種類に分かれるのですが、今回は無機肥料=化成肥料として解説していきます。
- 単肥:無機性物質を1つ含む肥料
- 化成肥料:窒素、リン酸、カリウムのうち2つ以上を複合した肥料
無機肥料は有機肥料と比べると効果が出るスピードが速く、強いにおいもありません。
また気温や土壌の状態などに左右されず、一定の効果が安定して出ます。
しかし効果の持続期間は短いため、こまめに撒かなければいけません。
さらに無機肥料だけを使い続けると、根が枯れる肥料焼けを起こしたり、土壌の水はけが悪くなったりします。
また、土壌の生態系が崩れて他の植物や作物にも影響がおよぶこともあるので、注意が必要です。
以下に化成肥料の長所と短所をまとめます。
- 有機肥料よりも効果が出るスピードが速い
- においが少ない
- 環境に左右されず、安定した効果が出やすい
- 効果の持続期間が短い
- 無機肥料だけを使い続けると土壌の環境が悪くなる
このように、有機肥料と無機肥料はそれぞれ長所と短所があります。
特性を理解し、状況に合わせて上手に使い分けましょう。
すぐに効く液体肥料
液体肥料は植物の生長に必須の窒素、リン酸、カリウムの他、必要な栄養分を溶かして液体にしたものです。
ほとんどの商品は希釈が必要で、規定の水量で薄めてから散布します。
メリットはずばり速効性の高さです。
商品によりますが、およそ2〜3日で効果があらわれます。
そのため、普段使いよりは、芝生が病害虫で弱ったときの回復用途に向いています。
デメリットは効果の持続期間が短いことです。
効果期間は商品によりますがおよそ2~3週間なので、こまめな散布が必要です。
また雨などで流されやすいので、散布するときは天気も考慮する必要があります。
以下に液体肥料の長所と短所をまとめます。
- 速効性があり、すぐに効果が出る
- 撒きたい場所にピンポイントで撒ける
- 効果の持続期間が短い
- 雨などで流されやすい
有機肥料、無機肥料(化成肥料)、液体肥料のおすすめ商品は「芝生用肥料は目的に合わせて選ぼう」でご紹介していますので、そちらをご覧ください。
肥料についてもっと詳しく知りたい方は、次の「成分表記の読み方」を引き続きご覧ください。
芝生用肥料の成分表記の読み方
芝生用肥料の商品パッケージを見ると、成分の欄にN・P・Kの表記があります。
これらは先ほど軽く触れた、植物に必要な窒素、リン酸、カリウムのことです。
上記3つの成分は大量要素といって、植物に大量に必要な成分です。
肥料の3大要素ともいわれます。
芝生の状態に合った栄養素を供給できるように、成分の効果を知っておきましょう。
パッケージにはそれぞれの含有割合(%)も数字で示されています。
例えば「10-10-10」なら、すべての成分が同じバランスで配合されています。
肥料の内容量を20キログラムとすると、それぞれ2キログラムずつ入っている計算です。
多めに与えたい成分があるときは、%表記も見て選ぶとよいでしょう。
N:窒素
芝生の葉や茎の生長を促す効果があります。
窒素が十分足りていると葉は濃い緑色になり、ぐんぐん伸びていきます。
逆に不足していると葉が黄色くなって枯れてしまいます。
ただ窒素が多すぎると、茎が細くなって病気にかかりやすくなるので注意が必要です。
- 有機肥料の場合:おもに油かす。微生物によって分解されて発生する
- 無機肥料の場合:尿素や硝酸アンモニアなどに含まれる
P:リン酸
芝生の根の生長を促進させる効果があります。
リン酸が十分足りていると根がしっかりと育ち、葉や茎もよく伸びます。
逆に不足していると葉が暗い緑色になったり、根が細くなったりして、全体的に弱々しい印象になってしまいます。
与えすぎによる影響は少ないですが、土の中のリン酸が多すぎると、後述するマグネシウムが足りなくなり、葉の色抜けなどを起こすおそれがあるので注意しましょう。
- 有機肥料の場合:おもに骨粉。微生物によって分解されて発生する
- 無機肥料の場合:過リン酸石灰などに含まれる
K:カリウム
芝生の生長には直接作用しませんが、十分足りていれば、水分を取り込んで外に出す蒸散を活発化させたり、葉や茎の病害虫への抵抗性を高めたりする効果があります。
しかし、カリウムが不足すると葉が褐色になって枯れてしまいます。
また、芝刈りをしたときに強い刺激で葉が変色してしまい、芝刈り後の見た目がとても悪くなることがあります。
- 有機肥料の場合:おもに鶏糞や草木灰。微生物によって分解されて発生する
- 無機肥料の場合:硝酸カリウムなどに含まれる
その他の成分
窒素、リン酸、カリウムほど大量に必要ではありませんが、他にも芝生に必要な成分がいくつかあります。
代表的なものを一覧でご紹介するので、あわせて参考にしてください。
カルシウムなどの中量要素
カルシウム、マグネシウム、硫黄は中量要素といいます。
必要な量は3つの要素ほど多くありませんが、3つと同じくらい植物の生長に欠かせない成分です。
おもに光合成の促進や植物の体を丈夫にする効果があります。
成分 | 働き | 不足したときの症状(欠乏症) | 与えすぎによる症状 |
---|---|---|---|
カルシウム |
| 新芽や葉の生育が悪くなる | 鉄、亜鉛、マンガン、ホウ素欠乏症を起こしやすくなる |
マグネシウム |
| 葉の色抜けや褐色の斑点ができる | 亜鉛、マンガン、ホウ素欠乏症を起こしやすくなる |
硫黄 |
| 葉の色が薄くなる | 極端に多いと窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム欠乏症を起こしやすくなる |
鉄などの微量要素
鉄や銅、亜鉛などの成分は微量要素といいます。
必要な量はとても少ないですが、植物の生長に欠かせない成分です。
おもに新芽の生育や光合成を促進させる効果があります。
成分 | 働き | 不足したときの症状(欠乏症) | 与えすぎによる症状 |
---|---|---|---|
鉄 | 葉緑素の生成を促進する | 葉の色が抜ける |
|
銅 | 光合成や呼吸の能力を高める | 葉が黄色や白色っぽく変色する |
|
亜鉛 | 植物の生長を促進する | 生育が悪くなり、葉が伸びなくなる |
|
マンガン | 葉緑素やビタミン類の生成を促進する | 葉が黄色っぽく変色する |
|
モリブデン | タンパク質の生成を促進する | 葉の湾曲やよじれが起こる | 葉の色が抜ける |
ホウ素 | 根や新芽の生育を促進する | 根や新芽の生育が悪くなる | 葉が黄色や茶色っぽく変色する |
塩素 |
|
| リン酸欠乏症を起こしやすくなる |
(最終閲覧日:2022年6月24日)
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
芝生用肥料は目的に合わせて選ぼう
ここまで、目的に合った肥料を見つけるために必要な、肥料の種類や特性、成分を解説しました。
では、いよいよ肥料選びに移りましょう。
今回は次の3つの目的に分けて、おすすめの肥料とおすすめ商品をご紹介します。
それぞれ該当する部分にジャンプするので、ご自身の目的に合った内容をご覧ください。
※価格は2022年6月29日時点の情報です。
※取り扱い方法をよく読み、用法用量を守って正しく使いましょう
芝生の土壌作りには有機肥料
芝生を植え付けたばかりで、これから土壌づくりをする場合は、有機肥料がおすすめです。
先ほど解説したように、有機肥料には土壌の質を改善する効果もあるからです。
芝生の健康は土壌の質次第なので、植え付け時にしっかりと環境を整えておきましょう。
このように植え付け時に撒く肥料を「元肥(もとこえ)」といいます。
おすすめ商品
植え付け時の元肥におすすめの有機肥料は「安心安全 有機100%芝生の肥料 」です。
有機成分100%なので土壌に優しく、ゆっくりと穏やかに効きます。
また、活性酵素の力で微生物を増やして植物に最適な土壌を作り、芝生を元気にします。
安心安全 有機100%芝生の肥料 5キログラム
価格 | 1,440円 (2022.11 楽天価格) |
成分比(%) | 窒素2.5:リン酸4.0:カリウム2.5 |
【元肥としての使い方】
3~5月に月1~2回、1平方メートルあたり約50グラムの肥料を撒く
【注意点】
有機原料100%なので強いにおいがすることがありますが、肥料を撒いたあとに水をたっぷり撒けば徐々に和らいでいきます。
春から秋の生長促進には無機肥料
春から秋にかけて、芝生を健康的に育てるために肥料を撒くなら、無機肥料(化成肥料)がおすすめです。
安定した効果と効き目の速さでぐんぐんと生長します。
ただ先ほど解説したように、無機肥料だけを使い続けると土壌の環境が悪くなることもあるので注意しましょう。
本来は栄養素の多い有機肥料と併用して使うのがよいですが、今回は「2つを使い分けるのは手間!」という方のために、有機成分入りの無機肥料(化成肥料)をご紹介します。
おすすめ商品
春から秋の芝生の生育促進におすすめなのは「FIELDWOODS 芝生の肥料 混合有機肥料 」です。
有機肥料と化成肥料の混合肥料で、それぞれのいいところを組み合わせた初心者でも扱いやすい肥料です。
化成肥料の力で暑さで弱った芝生をすぐに元気にし、有機肥料の力で効果が長く続きます。
FIELDWOODS 芝生の肥料 混合有機肥料 5キログラム
価格 | 2,380円 |
成分比(%) | 窒素8:リン酸8:カリウム8 |
【使い方】
〇各月1平方メートルあたり下記の量を全面に撒く
・野芝、高麗芝などの暖地型芝生
3月 | 5月 | 7月 | 9月 | 11月 |
---|---|---|---|---|
50グラム | 60グラム | 30グラム | 60グラム | 50グラム |
・ベントグラスなどの寒地型芝生
3月 | 4月 | 5月 | 6~8月 | 9~10月 | 11月 |
---|---|---|---|---|---|
30グラム | 40グラム | 30グラム | 各月20グラム | 各月40グラム | 30グラム |
【注意点】
有機原料100%なので強いにおいがすることがありますが、肥料を撒いたあとに水をたっぷり撒けば徐々に和らいでいきます
病害虫被害からの回復には液体肥料
病害虫の被害に遭って弱った芝生の回復には、液体肥料がおすすめです。
栄養素が溶けた肥料液には速効性があるので、すぐに芝生が元気になります。
またピンポイントで弱った部分に散布できるのもよいところです。
おすすめ商品
病害虫被害からの回復におすすめの液体肥料は「ハイポネックス芝生の液肥」です。
窒素、リン酸、カリウムに、葉緑素のもとになるミネラル分をバランスよく配合し、芝生に栄養を与えます。
また液体肥料の速効性により、すぐに丈夫で色鮮やかな芝生に戻ります。
ハイポネックス 芝生の液肥 450ミリリットル
価格 | 596円 (2022.11 楽天価格) |
成分比(%) | 窒素5:リン酸2:カリウム4 |
【使い方】
- 春から秋の生育期に1平方メートルあたり2~3リットル撒く
- 500倍に薄め、1週間に1回を目安に撒く
※キャップ1杯は20ミリリットル(10リットルの水にキャップ1杯の原液を加えると500倍希釈になる)
【注意点】
この商品は原液なので、必ず規定の水量で希釈して薄めてから使いましょう。
【芝生の種類別】肥料を撒く時期と頻度
芝生の肥料は、芝生の生育期に合わせて与えます。
ただ、肥料を撒く時期や頻度は種類によって異なります。
簡単にまとめると次のとおりです。
- 3~11月の間、1ヵ月おきに撒く
- おもな品種
・野芝、高麗芝、バミューダグラス、ティフトン芝、センチピードグラスなど
- 3~5月と9~11月の間、1ヵ月に1回撒く
- おもな品種
・ベントグラス類、ブルーグラス類、フェスク類、ライグラス類など
暖地型芝生は春から秋によく生長するので、3~11月の間、1ヵ月おきに肥料を撒きます。
寒地型芝生も春と秋によく生長しますが、夏は生長がゆっくりになるので肥料やりを控えます。
それぞれ詳しく解説するので、お庭の芝生に合った内容をご覧ください。
暖地型芝は3~11月まで1ヵ月おきに撒く
暖地型芝生は芽が出てから枯れるまでの3~11月の間、1ヵ月おきに肥料を撒きましょう。
カレンダーにまとめると次のとおりです。
3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
散布 | 散布 | 散布 | 散布 | 散布 |
5月と7月の散布では、窒素を多めに与えましょう。
初夏から真夏は生育が活発になる時期だからです。
この時期に、葉や茎の生長を促す窒素を多めに与えると、暑いなかでもしっかりと育ちます。
生長が落ち着き、休眠時期に入る前の9月と11月の散布では、リン酸やカリウムを多めに与えましょう。
秋から冬の間の根の栄養補給や、病害虫への抵抗性アップの効果があり、次の春も元気に芽吹きます。
寒地型芝は春と秋の間、月に1回撒く
寒地型芝生は春(3~5月)と秋(9~11月)に、それぞれ月に1回肥料を撒きましょう。
夏の間は生長がゆっくりになるので、6~8月は肥料を与えるのを控えます。
カレンダーにまとめると次のとおりです。
3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
散布 | 散布 | 散布 | 散布 | 散布 | 散布 |
涼しい気候を好む寒地型芝生にとって、秋(9~11月)はよく生長する時期です。
そのため、秋の肥料やりでは窒素を多めに与えましょう。
しっかり栄養を与えておくと冬の間もきれいな緑色を保てます。
肥料は朝か夕方の涼しい時間帯に撒くのが基本
肥料を撒くときは、暖地型も寒地型も朝か夕方の涼しい時間帯に撒きましょう
気温の高い日中に撒くと、葉に残った肥料が直射日光で照らされて葉が枯れる「葉焼け」を起こしやすいからです。
また葉に肥料が残らないように、肥料を撒いたあとたっぷり散水するのも忘れないようにしましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
芝生全体に無駄なく効率的に肥料を撒くコツ
せっかく買った肥料は、無駄なく使いたいですよね。
また、暑い夏の時期は効率的に作業して、時間短縮も目指したいところです。
そこでこの章では、肥料を芝生全体に無駄なく撒き、かつ作業効率をアップさせるコツをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
固形肥料は手で半量ずつ2回に分けて撒く
固形肥料を使う場合は、まず1回の肥料やりに必要な量を半分ずつ(2回分)に分けましょう。
バケツを2つ用意して、それぞれに入れるとわかりやすいです。
そうしたら手に肥料をとって、半分を縦方向に往復しながら撒いていきます。
そして、残りのぶんを横方向に往復しながら撒いていきます。
こうすれば撒きムラもなく、芝生全体に効率的に肥料を撒けますよ。
図解したイラストもご覧ください。
散粒機を使うとより均一に撒ける
より効率的に、均一に肥料を撒くなら、散粒機を使うと便利です。
ハンドルを回すだけで肥料が全体にばらまかれるので、撒きムラもなく均一に肥料を撒けます。
今回は民家のお庭を想定し、少量でも使える手動タイプの散粒機をご紹介します。
※価格は2022年6月29日時点の情報です
手動式散粒器MG-1000
価格 | 2,017円 |
- ハンドルを回すスピードで拡散範囲を調節できる
- 少量から大量散布まで幅広く対応
- 散布物(今回は肥料)を入れる
- 散布物の大きさに合わせてレバーを調節する
- レバーを握り、ハンドルを回して散布する
液体肥料は希釈してジョウロで撒く
液体肥料を使う場合は、基本的に希釈が必要です。
このとき10リットルジョウロを使うと希釈の計算がしやすく、薄めた液体をそのまま撒けるので便利です。
例えば前にご紹介した「ハイポネックス 芝生の液肥」の場合、希釈倍率は500倍です。
ジョウロいっぱいに入れた10リットルの水に、キャップ1杯(20ミリリットル)の原液を加えれば、500倍に薄めた希釈肥料10リットルぶんが完成します。
あとは全体で必要な量を計算して用意すればOKです。
ただ、水が満杯に入った10リットルジョウロはとても重くて、持ち上げるのが大変なことも……。
そこで今回は、次のような商品をご紹介します。
※価格は2022年6月29日時点の情報です
軽量な10リットルジョウロが便利!
今回ご紹介するのは「ガーランド ジョーロ 10リットル」です。
10リットルサイズになると、空のジョウロの重さだけでも600~800グラムある商品が多いのですが、ガーランドジョーロは420グラムととても軽量!
本体が軽いので水をいっぱい入れても重くなりすぎず、持ち運びやすいです。
また見た目もおしゃれなので、お庭に置いておくだけでもインテリアとして映えます。
ガーランド ジョーロ 10リットル
価格 | 4,680円 |
肥料を撒いたあとは水やりを忘れずに!
肥料を撒いたあとはたっぷり散水して、葉に肥料が残らないように洗い流しましょう。
葉に肥料が残ったままだと、葉焼けの原因になるからです。
また土が乾いたままだと地中の肥料の濃度が濃くなりすぎて、芝生の生育が悪くなることもあります。
芝生を健康に育てるために、肥料を与えたらおしまいではなく、水やりまでしっかりおこないましょう。
雨が降った翌日など、土が湿っているときに肥料を撒いた場合は、土が乾くまで散水を控えましょう。
水をやりすぎると、土の中がずっと湿っている状態になり、かえって病気にかかりやすくなるからです。
肥料を撒く日までに晴れが続く場合は、前日は水やりを控えて土が乾いた状態にしておきましょう。
芝生の健康には肥料を撒く以外のお手入れも大切
芝生のお手入れは肥料を撒くことだけではありません。
芝刈りや除草、エアレーション、サッチングなど、芝生独特の作業がいくつかあります。
以下におもな作業名と作業内容を簡単にまとめたのでご覧ください。
〇エアレーション
専用の道具で地面に穴を開けて地中と根に酸素を取り込ませます。
土壌の通気性がよくなり、高温多湿などによる病気を防げます。
〇スライシング
地面に専用のスコップを突き刺して土の中の古い根を切ります。
新しい根の生長を促して芝生が丈夫に育ちます。
〇サッチング
地面に積もった刈った草の残りや枯れた葉、古い葉などを取り除き、きれいな状態にします。
病気や害虫の発生を防げます。
〇除草
芝生に生えた雑草を取り除きます。
定期的におこなうことが大切です。
〇芝刈り
伸びた芝を刈って見た目を整えます。
また、新しい葉の生長も促します。
〇目土入れ
芝生の上に土や砂を被せます。
地面のデコボコをならしたり、地中の温度を調節したりする効果があります。
暖地型芝生と寒地型芝生それぞれのお手入れ内容や作業時期は「芝生のお手入れ年間スケジュール」で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
芝生のお手入れはお庭110番にお任せください
「芝生をきれいにお手入れしたいけれど時間がない!」
「ひとりで広い芝生を手入れするのは大変」
このようなお悩みはぜひ当サイト「お庭110番」までご相談ください。
お庭110番の加盟店は除草などの日々のお手入れから、芝刈り、エアレーションなどの数ヵ月~数年に1度のお手入れまで幅広く対応しています。
もちろん、広いお庭のお手入れのご相談も大歓迎です。
当サイトにお電話いただければ、ご希望の作業に対応可能なお庭の手入れ業者をすぐにご紹介いたします。
ご相談は無料のお電話の他、メールからも承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。