「人気のシンボルツリーを庭に植えたい!」という方にシマトネリコはおすすめです。
シマトネリコはシンボルツリーの定番。
さまざまな庭に合う樹木ですが、きれいな樹形を保つためには適切なお手入れが必要です。
ただし生長が速いため、お手入れを怠ると大きくなり過ぎて管理が難しくなります。
本記事ではシマトネリコの魅力だけではなく、デメリットや適切な育て方までご紹介します。
これから植えたいという方も、きれいな樹形を維持したいという方も、理想のお庭の実現のためにぜひご覧ください!
- シマトネリコがシンボルツリーに人気な理由
- シマトネリコを育てる環境
- シマトネリコのお手入れ方法
シマトネリコはあらゆる庭に似合うシンボルツリー
シマトネリコは、沖縄やフィリピンなどの暖かい地域が原産の半常緑性広葉樹です。
明るい緑色の葉が特徴的な樹木で、自生しているものは10メートル以上の高木になります。
常緑性のあるシマトネリコは、基本的に冬でも葉を落とさず温かみのある姿が見られる点がメリットのひとつです。
また、6~7月には小さな花をたくさん咲かせ、庭にさわやかな印象を与えます。
生長すると樹皮が剥がれて幹に模様がつくのも魅力的です。
シマトネリコは洋風の庭のシンボルツリーになることが多いですが、色や形が派手ではないため、和風の庭に植えても違和感はありません。
存在感はありますが、色味や雰囲気のバランスは取りやすい樹木です。
他の植物とも合わせやすいため、シマトネリコをシンボルツリーにすれば庭造りの幅は広がります。
目隠しや日よけにもぴったり
シマトネリコが人気の理由は、あまり癖がなくさまざまな庭に似合うだけではありません。
生長すれば枝葉を広げて庭に日陰をつくり、真夏の強い日差しから守ってくれます。
また、枝葉が遮るのは日差しだけでなく風もです。
冬場の冷たい風がダイレクトに吹き込むのも防いでくれます。
さらに、シマトネリコを含む常緑性の樹木は目隠しにもおすすめです。
家の敷地内の様子をあまり見せたくない方は目隠しのために樹木を植えることがあるのですが、落葉樹は冬に葉を落としてしまうため目隠しになりません。
シマトネリコのようにある程度樹高があり常に葉がある樹木を植えて目隠しをしましょう。
寒い地域での栽培は難しい
シマトネリコは暖かい地域が原産の植物です。
暑さにはとても強いですが、寒さにはやや弱い一面があります。
マイナス5度を下回る土地では根が枯れてしまうおそれがあるため、屋外に植えてシンボルツリーにする場合は、マイナス3度以下にならない場所で育てましょう。
また、寒い地域での栽培は枯れずに生長しても冬場に葉が落ちることがあります。
「年中緑の葉が楽しめる」と思っていると、理想の庭とは異なる姿になるおそれがあるため注意が必要です。
シマトネリコを育てる前に生育計画を立てよう
さまざまな魅力があるシマトネリコですが、シンボルツリーにする場合は育てる土地の気温だけでなく理想の大きさも考えておかなければなりません。
シマトネリコはとても生育力が強く、地植えして野放しにしておくと10メートルを超える高木になります。
生長した枝葉が隣家の敷地に入ったり、太い根が周囲の植物の根や配管などに絡んだりしないよう事前にしっかりと生育計画を立てましょう。
・地植え
あらかじめ理想の樹高を決めておき、生長する根が周囲に干渉しないような広めの場所を確保しておくことが大切です。
・鉢植え
根が広がりにくいため、地植えよりも生長を抑えられます。
造りたい庭の雰囲気に合わせた大きめのプランターを用意して植栽しましょう。
また、シマトネリコは1本の幹が高く伸びる単幹と、複数の幹が枝分かれして伸びる株立ちがあります。
自生するものに近い姿を観賞したい場合は単幹を、横に広がる枝葉のボリューム感を味わいたい場合は株立ちを購入しましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
シマトネリコの育て方
シマトネリコは、暖かい土地であれば比較的どのような場所でも育ちます。
日当たりがいい場所のほうがよく育ちますが、日陰に植えても問題ありません。
ただし、土壌は水はけのよさが重要です。
水はけの悪い土では根腐れを起こすおそれがあります。
赤玉土と腐葉土を混ぜて、栄養があり水はけのいい環境を整えておきましょう。
水やり
植えつけてから2年間は、栽培環境を問わず土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。
しかし、3年目以降は水やりの頻度が変わります。
鉢植えや雨の当たらない場所で育てているシマトネリコには土の表面が乾いたら水を与えますが、地植えのシマトネリコにはほとんど水やり不要です。
肥料
シマトネリコは生育力の強い樹木のため、基本的に肥料を与えなくても勝手に育ちます。
生長が遅くて心配な場合にのみ肥料を与えましょう。
地植えの場合は2月頃に緩効性の有機質肥料を与え、鉢植えの場合は3月頃に緩効性の化学肥料を与えます。
緩やかに効果を発揮する肥料を早春に与えておくことで、春~初夏の生長を促しましょう。
剪定
剪定はシマトネリコが生長しすぎないよう調整するために必須の作業です。
1~2月の真冬以外はいつ剪定しても構いません。
枯れた枝や周囲の枝に比べて伸びすぎている枝を切りましょう。
また、いくら目隠しができるといっても、枝葉が隙間なく茂っていると樹木の内側の風通しが悪くなるだけです。
混み合って何本も枝が伸びている部分は剪定で透かしておきましょう。
なお、樹高や樹形を調整するための剪定は真冬以外いつでも構いませんが、花を楽しみたい場合は花後の剪定がおすすめです。
開花時期が近づいてからの剪定は花芽を落としてしまうおそれがあるため注意しましょう。
病害虫対策
シマトネリコは病害虫に強い樹木です。
生長すれば病害虫被害で枯れる心配はほとんどありません。
しかし、剪定を怠って内側の風通しが悪い状態になると、以下のような害虫が住み着くおそれがあります。
害虫 | 被害内容 | 対処法 |
イモムシ | 新芽や葉を食害する | 被害にあった部分を取り除く |
アブラムシ | 葉に排せつする |
害虫被害は、樹木の見栄えが悪くなるだけでなく葉が変色する病気などを引き起こす原因にもなります。
枝が混み合わないよう剪定を定期的におこなっても不安な場合は、予防用の殺虫剤などを散布して対策しましょう。
植栽・剪定・害虫対策の依頼は【お庭110番】まで
シマトネリコはある程度生長した苗木や株を購入して植栽するのが一般的です。
大きさによっては個人で植えつけるのが難しい場合があります。
他にも、幹の形などを見極めながらの剪定や周囲の庭木に優しい病害虫対策の方法など、プロにしかわからない作業は多岐にわたります。
「お手入れのすべてを自分でおこなうのは不安」など、心配な点がある方はお庭110番にお問い合わせください。
お庭110番では、植栽や剪定など樹木のお手入れに関するはもちろん、シンボルツリー植栽にともなう庭のデザインも相談可能です。
幅広い作業に対応しているため、初めての庭造りでも安心してご利用いただけます。