シンボルツリーは家の顔となり庭の雰囲気を左右します。
大きな木を何度も植え替えるのは難しいため、本記事でカツラが建物や理想の庭に合うか確認しておきましょう。
カツラはシンボルツリーに適した人気の植物で、かわいらしい形の葉や季節によって姿を変える点が魅力的です。
ただし、カツラの木の美しい姿はただ植えておくだけでは保てません。
樹木の持つ魅力だけでなく適切な育て方を知って、より深くより長くカツラの木を楽しみましょう。
- 季節別のカツラの魅力
- カツラの木の基本的なお手入れ方法
- カツラの品種
シンボルツリーに人気のカツラの特徴
カツラ(桂)は日本の各地で見られる樹木です。
一般家庭に植えられているだけでなく、公園の木や街路樹にもなっているため、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
カツラがシンボルツリーに人気な理由のひとつは育てやすさです。
日本原産の樹木は日本の気候の風土や気候の変化に適応します。
そのため、難しい環境管理やお手入れが必要ありません。
分類 | 雌雄異株の落葉性広葉樹 |
原産地 | 日本(北海道、本州、四国、九州) |
樹高 | 30メートル |
開花時期 | 4~5月 |
特性 | 暑さにも寒さにも耐性があり、自然に樹形が整う |
カツラは存在感のある樹木です。
大きく生長すると写真のようにたくさんの葉をつけて、強い日差しや風を遮ってくれます。
特徴的な葉が持つ魅力
カツラを含む落葉樹は、葉の色が変わったり一度に大量の葉が落ちたりと季節によって異なる姿を見せます。
樹木によって特筆すべき魅力はさまざまですが、カツラの魅力は特徴的な形をした葉です。
カツラの葉はただ丸みがあるだけでなく、よく見るとハートの形をしています。
花が終わる頃に萌黄色の葉が開き、徐々に明るい緑色の葉へと変化するのですが、色味が薄いこともあり、日に透ける姿も魅力的です。
また、秋には黄色く色付き、落葉時に甘い香りを放つといわれています。
葉に含まれる成分が香りの元となっているのですが、人によってキャラメルや綿あめなどイメージするものが違うのがおもしろい点です。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
【初心者にもおすすめ】カツラの育て方
カツラは日本の環境に適しているため育てやすい樹木です。
日当たりのいい場所が好ましいですが、半日くらい日の当たる明るい日陰であれば問題なく育ちます。
そして、自然に樹形が整ううえに比較的病気や害虫に強いため、園芸初心者にもおすすめです。
ただし、カツラは育て方次第で大木になる可能性があります。
栽培する際は大きく生長しても周囲の植物や建物に影響を与えないよう広いスペースを確保しておきましょう。
カツラに適した栽培環境
カツラを育てる場合は、庭植えか鉢植えかでお手入れの仕方が異なります。
まずはそれぞれに適した土壌を整えましょう。
庭植え | 適度に湿り気のある肥沃な土壌を好むが、粘土質でも問題ない |
鉢植え | 大型の鉢に赤玉土と腐葉土を混ぜたものがおすすめ |
鉢植えでの栽培は2~3年ごと、長くても5年に一度は植え替えが必要です。
根詰まりを起こさないよう根と枝をすいて植え替えましょう。
肥料と水やり
土壌や根を広げられる範囲が異なれば、肥料や水を与える頻度も異なります。
栄養は過不足なく与えることが重要です。
育て方に応じた適切な肥料と水の与え方を覚えておきましょう。
庭植え
肥料
植えつけの際に有機質肥料を株元に埋めましょう。
水やり
植えつけから2年は土の表面が乾いたら水やりをおこない、3年目以降は夏場以外基本的に水やりの必要はありません。
ただし、夏場は日差しの強い日が続くと土が乾きすぎるおそれがあります。
土表面の乾燥か気になるときに水やりをしましょう。
鉢植え
肥料
植えつけの際に有機質肥料を株元に埋めたあと、2~3月に化成肥料を追加で株元に埋めましょう。
水やり
栽培年数に関係なく、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。
サイズや樹形は剪定で管理
肥料や水などの栄養を与えたら、今度は不要な枝を取り除きます。
カツラは自然に樹形の整う樹木ですが、放っておくと30メートルにまで生長する大木です。
大きな樹木は自分でお手入れできませんし、プロに依頼しても作業の難易度や危険度が高くなるため高額になるおそれがあります。
庭に納まる大きさになるよう剪定でカツラのサイズを調整しましょう。
また、他の枝に絡んでしまった枝や枯れた枝などは樹木の生長に不要な枝です。
混み合った枝は樹形を乱す原因にもなるため、取り除いておきましょう。
剪定時期は葉を落として枝の状態が見やすくなる11~2月の落葉期が適切です。
品種を変えればイメージも変わる
一般的なカツラの木は、枝葉を空に向かって伸ばし、萌黄色の葉が芽吹きます。
しかし、カツラの品種は1種類ではありません。
樹形や葉の色が異なる2つの品種をご紹介します。
しだれカツラ
しだれカツラは、枝葉が地面に向かって伸びる品種です。
葉の色は一般的なカツラと同じですが、樹形がまったく異なります。
和風な庭を造りたい方におすすめです。
レッドフォックス
レッドフォックスは、芽吹いたばかりの葉が萌黄色ではなく赤紫色になる品種です。
樹形や生長した葉の色(緑から黄色へ変化する)は一般的なカツラと変わりません。
葉の色の変化をより楽しめる点と、緑の多い庭でのアクセントになる点が魅力的です。
カツラの植栽・剪定は【お庭110番】におまかせ
カツラを育てる際、小さな苗木を植えるのであれば自分で穴を掘って植えるのも比較的簡単です。
しかし、すでにある程度の大きさまで生長したカツラを購入する場合は、自分で植栽するのが難しいかもしれません。
また、カツラを植栽するために周囲の植物を移植する場合は、根を傷つけないよう注意する必要があります。
お庭110番では、カツラの植栽はもちろん周囲の植物の移植やお手入れ不足になっている他の庭木の剪定などをまとめて請け負うことができます。
シンボルツリーを植えるタイミングに合わせて、一度お庭全体を整えてみてはいかがでしょう。