「桃の木に立派な実がつくように育てたい」
「桃の木を育て始めたばかりなのでお手入れの方法を知りたい」
このように、桃の木の剪定にお悩みではありませんか?
桃の木の剪定方法と時期がわかれば、桃の実のつき方が改善されて、立派な実を収穫しやすくなります。
植え付けからの年数に応じた剪定することが重要で、まずは木の基盤を作ることから始まります。
この記事では以下の内容を解説していきます。
- 桃の木の剪定方法
- 桃の木の剪定時期
- 桃の木の育て方
- 桃を実らせる方法
参考にしていただければ、プロの農家でなくても桃の実を収穫する役に立ちます。
ただし「何年も放置して枝が伸び放題になっている」「過去に自分で剪定したことがあるが失敗した」という方には、剪定業者に依頼するのがおすすめです。
業者への依頼はお金がかかりますが、荒れた樹形を整え、木に実をつけさせるには最適な手段です。
経験のない方には難しい作業なので、まずはお庭110番の無料見積り※をぜひお試しください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
桃の木の剪定時期を正しく知ろう
桃の木の健康を維持してきれいな花を咲かせるには、正しい時期に、桃の木の状態に合わせた方法で剪定をおこなうことが大切です。
桃の木に十分な体力がない時期に強い剪定をおこなうと負担がかかって弱ってしまいます。
また、タイミングが悪いと花が咲かなくなるおそれもあるのです。
正しい剪定時期を以下でご紹介します。
桃の木の剪定時期は12月から2月
桃の剪定は12月から2月におこなうのが最適です。
冬場の桃は休眠期になるため、枝を切っても木に負担がかからないのです。
また、桃の木は春に新しく伸びた若い枝に花芽をつけます。
そのため、花芽をつけたあとに剪定をするとせっかくついた花芽を切り落としてしまうおそれがあります。
花芽がなくなれば、当然花が咲きません。
花芽を残しておくために、枝を伸ばす春より前に剪定は済ませておきましょう。
夏場に剪定してもよい例外的なケース
夏場は桃の生長が盛んですので、枝が伸びすぎることがあります。
その場合は軽めの剪定をしてもよいでしょう。
不要な枝を切り取っておくことで、養分の分散を抑えて実のつきがよくなります。
以下のような枝があった場合には、根元から切り落としておきましょう。
- 混み合っている枝
- 徒長枝(枝から上に向かって出てきた枝)
- ひこばえ(根元から生えている細い枝)
ただし、生長期には体力の消耗が激しいので、太い枝をたくさん切りすぎると木にダメージを与えてしまいます。
夏に剪定をするのはあくまでも不要な枝だけにしましょう。
このように桃の剪定は、冬にメインの剪定をおこない、必要であれば夏にも少しおこなうというのが最適です。
ただ、冬は気温も低く自分でおこなうというのが少し億劫に感じる場合もあるでしょう。
そのような場合は業者に依頼することによって解決できますので検討してみてもよいでしょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
桃の木を植え付けてからの経過年数によってかわる剪定方法
桃の剪定方法は、目的によって2つあります。
- 今後の木の基盤を作るためにおこなう剪定
- 元気な桃の木を保つためにおこなう剪定
これらのどちらをおこなうかは、桃の木を植え付けてからの経過年数により変わります。
ご自宅の桃の木は、植え付けてからどのくらいたっているのかを確認してください。
それぞれの方法をくわしく見ていきましょう。
植え付けてから3年目までの剪定
植え付けてから3年目までは、今後の木の基盤を作っていく目的で剪定をします。
木の骨格となる主枝を「Y」の形にするイメージで進めていくとよいです。
主枝には太いものを選びましょう。
剪定は以下のように進めていきます。
- Y字の骨格にする主枝を決めたら、幹から分岐している他の枝を切り落とす。
- 主枝から出ている先端の枝を2~3本残し、主枝から出ている他の枝は切り落とす。
- 残した枝は、先端を今年伸びた分の5分の1くらい切る。
4年目からの剪定
4年目からは、桃の木を元気に育てる目的で剪定していきます。
枝が重なっているような場所は、日光がよく当たるように枝を切り落としておきましょう。
剪定は以下流れで進めていきます。
- 真上に向かって生えている枝(立ち枝)を根元から切り落とす。
- 混み合って枝が生えている場所の枝を根元から切り落とす。
- 枝の先が下向きになっている枝を根元から切り落とす。
- 今年新しく伸びた枝の先端を3分の1くらいの長さまで切り戻す。
ここまで剪定方法について解説してきましたが、「剪定して万が一枯らせてしまったら困る……」と不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合には、剪定業者に依頼して剪定してもらいましょう。
剪定業者は桃の木に関して熟知しているプロなので安心です。
枯らすことなく桃の木を維持できるでしょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
おいしい桃を実らせる6つのコツ
おいしい桃を実らせるためには工夫が必要です。
ここでは6つのコツをご紹介していきますので、おいしい桃を作りたいと思う方は、ぜひ実行してみてください。
受粉させる
桃の種類が白鳳や大久保など花粉量が多い種類は、自然に受粉して実をつけることが可能です。
しかし白桃など花粉量の少ない種類のものは受粉する確率が低いため、実をつけるためには人工授粉が必要です。
人工授粉をおこなうときは、花や蕾から花粉を取り除いておき、開花直後の花の真ん中にある雌しべに綿棒や毛筆などで花粉をつけます。
他の方法として、近くに花粉量が多い種類の白鳳や大久保を受粉樹として一緒に植えておくというのもよいでしょう。
摘蕾をおこなう
3月から4月になったら蕾の数を減らして、桃の実をつけたい場所のみ蕾を残しておきましょう。
これを摘蕾(てきらい)といいます。
蕾を残しておくと栄養が分散されてしまい、おいしい桃ができないのです。
そのため、蕾の数を少なくし、栄養を残った花芽に集中させるようにします。
これにより、栄養をたくさんもらった蕾はおいしい桃へ成長します。
枝の先についた蕾を5つほど残して、残りは手で摘み取ります。
このとき、上向きに生えている蕾を摘み取り、下向きに生えている蕾を残してください。
上向きに生えている蕾は上向きに実ができてしまうためです。
摘果をおこなう
5月から7月になったら青い実がなってきます。
この時点で残す実を選んでいき、いらない実を取り除くことを摘果といいます。
不要な実を取り除くことにより、残した実に栄養がいくのでおいしい桃ができるのです。
取り除く実は、他の実と比べて小さい実や傷のある実、形が悪い実などです。
目安として、枝1本に対して実は2個くらいにしておくとよいでしょう。
袋かけをおこなう
摘果をおこない残した実には、害虫に食べられないように袋かけをします。
果実用や桃用の袋が、ホームセンターやネット通販で購入できます。
晴れた日に殺菌剤を散布して、袋をかけたら風で飛ばされないようにひもでしっかりくくりつけておきましょう。
病害虫から守る
桃は病害虫が付きやすいため、しっかりと目を光らせておく必要があります。
腿がかかりやすい病気には縮葉病、黒星病、灰星病があり、症状と対策は以下の通りです。
桃を襲う病気
- 縮葉病(しゅくようびょう)
-
- 症状
-
新しく出た葉が赤く縮れて膨れ上がる。
- 対策
-
枝についたカビにより発症するものなので水で早めに洗い流す。予防として休眠期に殺菌剤を散布しておく。
- 黒星病(くろぼしびょう)
-
- 症状
-
葉に肌色、もしくは黒っぽい色の斑点ができてしまい最終的に黄色く変色し枯れる。枝にも黒い斑点ができることがある。
- 対策
-
症状が出ている箇所は切り落とす。薬剤を散布してカビの繁殖を予防する。
- 灰星病(はいぼしびょう)
-
- 症状
-
桃の花や枝、実をカビにより腐らせてしまう。肌色の丸い斑点ができる。
- 対策
-
病気にかかった箇所はすぐに取り除く。予防として開花したころや実が大きくなる時期に殺菌剤を散布する。
桃を襲う害虫
次に、桃に寄り付きやすい虫をご紹介します。
アブラムシ、シンクイムシ、コスカシバ、モモノゴマダラメイガです。
虫の特徴や症状は以下のとおりです。
万が一被害が出てしまった場合は殺虫剤で駆除してください。
- アブラムシ
-
2mmから4mmほどの大きさで色は黒や緑、黄色といろいろな色のアブラムシがいます。
若い葉に寄生し、葉を縦巻きにしてしまいます。 - シンクイムシ
-
幼虫が作物の中に入り込んで食い荒らすガの仲間の総称です。
早めに袋かけをおこなうと予防になるでしょう。 - コスカシバ
-
樹皮の下に入り込み木の内部を食べてしまう虫です。
大きさは約3cm、色は黒ベースで黄色のラインが横に入っており、見た目は蜂のような姿をしています。 - モモノゴマダラノメイガ
-
実の中に侵入し食べてしまうガです。
全体的に黄色で黒い斑点があり、大きさは15mmくらいです。
肥料を与える
収穫したあとの9月ごろに、果実をつけるために消耗した体力を回復させる目的で、2月には発芽を促すために速効性のある有機肥料を与えます。
11月から12月ごろには、春に成長をスタートさせるための栄養分として緩効性の有機肥料を与えましょう。
注意点は、花芽ができる6月から7月には肥料の効果があまりないようにしておくことです。
肥料には窒素が含まれており、窒素が多いと枝や葉ばかりに栄養がいき花芽ができないからです。
3月中旬以降には肥料は与えないようにしてください。
ここまで、おいしい桃を実らせるコツをお伝えしてきましたが、思うように手をかけられないこともあるかと思います。
そのような場合は剪定業者の手をかりることも検討してみましょう。
剪定業者は桃の木のことをよく理解していますので、上手においしい桃を育てられるように手伝ってくれます。
しかし、多くの剪定業者から最適な業者をご自身で探すのは大変です。
業者探しで迷ったときは、ぜひお気軽にお庭110番の無料相談をご利用ください。
桃の木の剪定で困ったら、お庭110番までおご気軽にご相談を
お庭110番の無料相談は、LINEやメール、フリーダイヤルで24時間全国受付け中!
桃の木の剪定に関するお困りごとをしっかりお聞きし、ご要望があれば、お近くの優良業者の中からお客様にピッタリの依頼先をリサーチいたします。
「桃の樹齢がはっきりわからない」
「自分で剪定したいけど時間がない」
「業者の探し方も選び方も分からず不安」
そんなときは、ぜひお庭110番まで不安や疑問をお伝えください。
お困りごとを解決する方法を、ご予算やご都合に合わせて一緒にお探しいたします。
ご依頼があれば、まずは桃の木に詳しいプロが現地まで伺い、しっかり木の状態を見てから、必要な対処と詳しい見積りをお渡しいたします。
具体的な作業内容と実際の料金が事前にわかり、ご予算に合わなければもちろん無料でキャンセル可能なため「他社と比較しやすい」「納得してから依頼できる」とのご好評をいただいております。
大切な桃の木の剪定をプロに手掛けてもらい、今後の花と実の収穫をますます満喫されてくださいね。