黒竹は、若いころは幹が緑色をしていますが生長すると黒くなるのが特徴です。緑の葉っぱと黒い幹のコントラストを楽しむこともできます。
黒竹を剪定するときは、時期に注意しておこないましょう。なぜなら黒竹の剪定時期は、幹の年齢によって違うからです。当記事では剪定する時期や方法について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
黒竹の剪定時期と方法について解説
黒竹は一般的な竹よりも小さめのため、庭植えや鉢植えとしても人気があります。しかし繁殖能力が強いので、放置するとうっそうと枝葉が茂ってきてしまいます。そのため、樹形を整えるためには剪定をおこなうことが大切です。また、剪定は病気や害虫の被害を防ぐことにもなります。この章では、黒竹の剪定時期や方法について解説していきます。
剪定時期
黒竹の剪定時期は、幹の年齢によって異なります。樹形を維持するために新しく生えた幹や枝を取り除くときは3月~4月ごろ、古い枝の高さを抑制したり切り詰めて株を更新する場合には、6~7月ごろにおこないます。
黒竹は4~5月ごろにタケノコを生やし、そのまま育てるとぐんぐんと生長していきます。新しい幹は緑色をしていますが、夏を過ぎるとだんだんと黒くなり、2年ほどすると黒竹らしいつやのある黒い姿になります。
そのため、緑色の幹や枝は3~4月、黒色の幹や枝は6~7月に剪定をすると見分けるとわかりやすいでしょう。
剪定方法
黒竹は生長が非常に旺盛なので、新しく出てきた幹をそのままにしておくと際限なく増えてしまいます。株を増やしたくないのであれば、3~4月ごろに緑色の若い幹を剪定ばさみやノコギリで根元から切って取り除きましょう。ただし、古い枝を切り落として更新したい場合は若い幹を適度に残しておきます。
放っておけば黒竹はどんどんと高く生長しますので、適度な高さまで成長した古い幹は、高さを抑えるために芯止めをおこないます。芯止めは幹の頂点部分を切り取ることで、これをすると幹はそれより上に伸びなくなります。6~7月に、幹の頂点を剪定ばさみで切り落としましょう。
株を更新する場合、若い幹と入れ替えに5~6年たってしまった幹を根元から切り落とします。そうすることで、美しい株の姿を維持することができるのです。
また、混み合っている部分がある場合は枝の剪定をおこないます。枝同士が重ならないよう、それぞれの枝を付け根から切り落としていきましょう。幹から出る枝の長さが上から下へ向かって長くなっていくようにすると、樹形がきれいにまとまります。
自分で剪定するのが難しい場合は業者に相談
黒竹は、樹高が平均3~5mほどですが、高いものは10メートルにもなります。あまり高くなってしまった場合、自分で剪定作業をすると転落などしてケガをするリスクがあるのです。そのため、高所での剪定作業は業者に依頼するのをおすすめします。
また、「自分で剪定して不格好になるのは避けたい……」といった悩みをおもちの方もいらっしゃるかもしれません。そういう方も業者に依頼をすれば、きれいに仕上げてもらえるでしょう。
弊社では、黒竹の剪定に対応が可能な業者の手配をおこなっております。剪定業者を選ぶのにお困りの際には弊社までお気軽にご相談ください。ご相談いただきましたら、お客様のお近くの業者をすばやく手配してまいります。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
黒竹の育て方
黒竹を健康に育てていくためには、剪定だけでなく育てる環境にも気をつけなければいけません。この章では、黒竹の育て方について解説していきます。育て方のポイントをおさえて、黒い幹と鮮やかな緑色の葉のコントラストを楽しみましょう。
日当たり、置き場所
日当たりのよい場所で育てることで、黒くて美しい幹にすることができます。逆に日陰で育てると、葉が枯れてしまうおそれがあります。室内で育てる場合は日当たりのよい窓際などに置いて風通しをよくしておきましょう。
また庭植えの場合は注意が必要です。黒竹は繁殖力が高いので、根が広がって隣の家の敷地まで侵入してしまうおそれがあります。そのため庭植えする場合は、根が広がらないように根の周りを覆う防根シートを使うのがよいでしょう。防根シートで覆う作業が難しい場合は、鉢植えで育てるほうがおすすめです。
水やり
庭植えの場合、とくに水やりは必要ありません。鉢植えの場合は真夏に乾燥しすぎると枯れるおそれがあるので、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。また、葉に霧吹きで水やりすると、幹や葉のツヤがよくなります。
肥料
黒竹は肥料がなくてもどんどん生長するので、たくさん与える必要はありません。植え付けをする際に、元肥として少量の緩効性化成肥料を施しておくとよいです。緩効性化成肥料とは効果がゆっくりあらわれる肥料で、その効果はある程度の時間長続きします。また、生育が悪い場合は春から秋に緩効性化成肥料または液体の肥料を施しましょう。
用土
黒竹はあまり土質を選ぶ植物ではありません。そのため、特別に土を用意しなくても市販の培養土を使うこともできます。排水性や保水性を兼ね備えたバランスのよい土を好みますので、鉢植えの場合は赤玉土8割、腐葉土2割を混ぜた土を使うとよりよいでしょう。
植え替え
鉢植えの場合は、毎年植え替えをして根詰まりを防ぐようにしましょう。鉢植えの植え替えの時期は、3月ごろがよいです。植え替えをするときは、今まで植えていた鉢よりひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
このとき、根が乾燥したり傷ついたりするのを防ぐために土を落とさず、根もほぐさずに植え替えることがポイントです。植え替え後は、根の乾燥を防ぐためにたっぷり水やりをおこないましょう。
また「黒竹の植え替えをおこないたいが、大きく育ちすぎて自分では難しい」といった場合は弊社までご相談ください。弊社は植物の剪定だけでなく移植にも対応が可能な業者をご紹介しております。ご相談は24時間365日、電話またはメールで受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
黒竹が枯れる原因にもなる病気や害虫について
黒竹が枯れる原因のひとつに病気や害虫の発生があります。原因を知り早めに対策をして、健康に育てていきましょう。この章では、黒竹に発生しやすい病気や害虫について解説していきます。
病気
黒竹がかかりやすい病気について見ていきましょう。
テングス病
テングス病は、胞子によって広がる病気です。テングス病にかかると枝から小さな枝がたくさん生えてきて、鳥の巣のようになって葉もみすぼらしくなってしまうのです。また病気が発生した場所は、コブ状になります。テングス病を発見したときは、このコブ状の部分も一緒に切り処分しましょう。
さび病
さび病は糸状菌が原因の病気で、かかると葉の裏に黄白色などの斑点ができるのが特徴です。症状が進行していくと、葉がねじれたり枯れたりするおそれがあるのです。さび病にかかった場合も、すぐに葉を取り除きましょう。また、肥料の与えすぎると窒素分が多くなりさび病になることもあるので、肥料を与えすぎないようにすることが大切です。
すす病
すす病は、葉の表面が黒いカビで覆われる病気です。葉の表面がカビで覆われれると、光合成をおこなうことができなくなってしまいます。すす病の原因は、アブラムシやカイガラムシなどの排泄物にカビが生えることにあるのです。そのため、枝葉の剪定で風通しをよくして、原因となる害虫が発生しないように対策していきましょう。
害虫
黒竹に発生しやすい害虫について解説していきます。
タケノホソクロバ
タケノホソクロバの幼虫は、竹や笹の葉を好んで食べます。体長は2cmほどで体は黄色をしており、黒い斑点があるのが特徴です。また、毒性のあるとげをもっているので素手で触ってしまうとかぶれや痛みが生じるので注意しましょう。
タケノホソクロバを発見したら、殺虫剤を使って駆除しましょう。殺虫剤を使うときは、毒針毛が飛んでくるのを防ぐために風上から噴射をおこなってください。
カイガラムシ
カイガラムシは、植物の幹や茎から養分を吸い取ってしまう害虫です。また、カイガラムシの排泄物は、すす病の原因にもなります。幼虫の場合は殺虫剤を使って駆除することができます。
しかし、成虫のカイガラムシはかたい殻に覆われているため殺虫剤が効きにくいため、歯ブラシなどでこすり落としていく必要があるのです。カイガラムシの数が多い場合は、枝ごと剪定するのもよいでしょう。
ベニカミキリ
ベニカミキリの幼虫は、竹を食害する害虫です。体は赤色をしており、黒い斑点がある場合もあります。とくに弱った竹や枯れた竹を食害し、枯らしてしまいます。そのため、竹を弱らせないようにすることや、枯れた竹を放置せず処分することが大切です。
黒竹の病気や害虫の被害でお困りの際は、業者に相談しましょう。ぜひ業者の力を借りて、黒竹を健康に育ててみてはいかがでしょうか。弊社では、黒竹の剪定や消毒などのご相談受け付けております。お客様のご希望に応じた業者の手配をおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。