一口にバラといってもその品種はさまざま。
品種によって剪定時期と剪定方法が異なるため、じつはとてもお手入れの難しい植物なのです。
特に初めてバラを栽培する方は、
「今育てているバラはいつ剪定すればいいの?」
「バラの剪定って難しそう……」
など不安や疑問が尽きないと思います。
そこで今回はバラ剪定初心者に向けて、基本的なバラの剪定時期と剪定方法から、品種ごとの剪定時期までわかりやすく解説します。
「以前バラ剪定に失敗して花が咲かなかった……」
という方も、当記事でバラ剪定の基本を再確認してチャレンジみてくださいね。
バラ剪定のタイミングは夏と冬の年2回あります。
夏の剪定は秋に花を咲かせるためにおこなう剪定で、年中花が咲く四季咲き性のバラが対象です。
冬の剪定は翌春の開花に向けておこなう剪定で、基本的にほとんどの品種が対象になります。
そして品種によってさらに細かく剪定時期が分かれます。
栽培しているバラに適した剪定時期を知ることが成功の秘訣です!
もしわからないことがあれば剪定業者に相談してみるといいですね。
お庭110番でもバラ剪定の疑問・お悩みを受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
バラの剪定の時期と剪定方法の基本を確認!品種別によって剪定時期は違う?
バラには、剪定時期や方法がさまざまあります。
バラにはさまざまな品種、イメージする樹形が数多くあるため、それに沿った剪定方法や時期が設けられているからです。
どの剪定方法で行ったらいいかわからない、バラの正しい剪定方法を知りたいというときは、まずは基本を見ていきましょう。
夏剪定と冬剪定の知識を提示したうえで、品種別の適切な剪定時期についてまとめていきます。
夏と冬のバラ剪定時期とやり方
バラの剪定の基本として、夏剪定と冬剪定について知っておくことが大切です。
それぞれの内容を紹介していきます。
夏剪定
9月の上旬、夏の終わりにおこなう剪定です。
対象は四季咲きのバラで、夏剪定をすることで秋にきれいな花を咲かせることができます。
切る場所は外芽の上です。
新しい芽を切り落とさないこと、剪定をしすぎないことがポイントです。
冬剪定
夏剪定が秋の開花に向けて行うのに対し、冬剪定は春の開花に向けて2月におこないます。
作業前に葉が残っている場合は、作業をする1~2週間前にすべての葉を取っておきます。
つるバラの場合は時期が若干早く、12月下旬から1月上旬が適期です。
品種にもよりますが、思い切った剪定が必要です。
傷んでいる枝や枯れている枝など、不要な枝も切ってしまうと同時に株の形を整えていきます。
品種別にみるバラの剪定に適した時期
バラの品種を大きく3つに分けて、剪定に適した時期について確認していきます。
ハイブリッド・ティーの剪定時期
ハイブリッド・ティーとは、冬以外の時期に花を楽しむことのできる四季咲きのバラです。
バラの花が大きく、バラが目立つ、そして色彩豊かなのが特徴です。
12月以降、バラが休眠に入ったら高さを整える、枯れた枝を剪定するといった簡単な剪定をおこないます。
そして、新芽に動きがでる前(およそ2月中旬まで)に本格的に剪定します。
不要な枝を取り除くほか、シュート(根元から伸びる勢いのある枝)が十分に充実している場合は古い枝を根本から切り落とします。
夏剪定は、8月下旬から9月初旬にかけておこないます。
フロリバンダ、ミニチュアに関してもほぼ同様ですが、品種によって剪定方法や剪定の加減が異なってきます。
オールドローズの剪定時期
オールドローズとは、原種同様、西洋に古くから親しまれるバラのことを指します。
香りと優雅な形が特徴です。
オールドローズには、一季咲きと四季咲きに分かれます。
一季咲きのバラを夏に剪定するときは、8月下旬ごろに行います。
日当たりをよくする、樹形を整える効果があります。
冬剪定は、おもに枝と株の整理になります。
1月から2月初旬におこなうのが望ましいとされています。
四季咲きのバラの剪定時期は、ハイブリッド・ティーと同じです。
剪定方法の加減は異なるので注意しましょう。
つるバラの剪定時期
つるバラの冬剪定は、12月下旬から1月上旬が適期です。
ハイブリッド・ティーのバラと同じ時期に剪定すると、寒くなりすぎているため枝が固くなってしまうことがあるからです。
夏剪定は、四季咲きの場合はおこないません。
ただし、一季咲きのつるバラに関しては、7月から8月に剪定します。
このように、バラの品種によって剪定時期が異なります。ご自宅のバラに合わせた剪定を心がけましょう。
バラ剪定で知っておくといいポイント
バラを剪定する際に、バラをより美しく・強く保つために工夫できることがあります。
バラの特性をふまえながらご紹介していきますので、バラの剪定を初心者からはじめる方にとっても、基本的な知識が身につく内容となっています。
気温の変化に注意
剪定は、少なからず植物にダメージを与える行為です。
剪定によるダメージを少しでも抑えるためには、バラが休眠している時期に剪定することが有効です。
バラは気温が4℃以下になると休眠するといわれているため、12月ごろから気温の変化に注意しながらタイミングをはかりましょう。
剪定前は枝の水分を減らす
バラの剪定前の数日間(1週間程度を目安に)、与える水の量を少なくして枝の水分を減らすと、剪定後の病気予防につながります。
なぜなら、水分豊富のまま剪定してしまうと、枝の切り口のしめった部分に病原菌が発生しやすいからです。
せっかくのバラの剪定が失敗してしまわないよう、剪定前には水分が少なくなっているかを確認するようにしましょう。
切り口は斜めにする
バラの剪定は切り口も重要なポイントで、斜めに切るようにしましょう。
その理由は、水平に切るよりも切り口に雨や露がたまりにくいからです。
切り口に水分が付着したままだと、病原菌が発生しやすいのです。
斜めに切るのは難しいかもしれませんが、ハサミを研いだり新品のハサミを使ったりすることで切りやすくなります。
また、剪定前にハサミを消毒すると、切り口が病気にかかってしまうのを予防できます。
消毒方法は、ハサミにアルコールを吹きかけたり、ライターやガスの火であぶったりという簡単な方法でできます。
枯れ葉や枝は取り除く
剪定のタイミングにかぎらず、枯れた葉や枝はこまめに取り除くと栄養が健康な部分に集まるため成長しやすくなります。
また、病気があり枯れかかっている葉や枝も、はやめに取り除くことでほかの部分に病気がうつってしまうのを防げます。
理想のバラに仕上げたいときはプロに相談してみましょう
バラの剪定は、夏と冬に剪定をおこなうことが基本ですが、品種によって適期が細かく分かれています。
バラの種類に合わせた剪定が必要といえそうです。
種類だけでなく、バラを植えている環境によって適期がずれてくることがあります。
その地域の気候や、その年の気象状況などを考慮することも大切です。
意外と難しいといえるバラの剪定時期の見極め。
「わからなくて不安」「今年は異常気象だったから剪定時期を変えた方がいいのかな……」このようにお悩みの際は、剪定のプロまでご相談ください。
また、「品種に合わせたバラの剪定が難しい」「家にたくさんの品種があってそれぞれの剪定方法が覚えられない」というときも、業者が力になります。
正しい剪定をおこなうだけでなく、業者の腕によって好みの樹形に近づける、理想のイメージに仕上げてもらうことも可能です。
お庭110番は庭デザインのご相談にも対応しています。
バラ単体の樹形だけでなく、庭全体のバランスを考えた剪定をご希望の方は、ぜひご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
バラの状態別の剪定方法
バラは枝を切ることで花を咲かせるようになるので、剪定は必要な作業になります。
古くなった枝は、次第に花がつきにくくなってしまいます。
「きれいな花をたくさん咲かせたい!」というときは、剪定を正しく行うことが大切です。
剪定方法には基本的なやり方のほか、種類別で剪定方法を変える必要がありますが、バラの状況にあわせた剪定も重要になってきます。
ここではバラの状況別に対処の仕方を簡単に紹介していきます。
以下に例を挙げて紹介していきます。
- 株が傷んでしまったとき
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病気や害虫などによってバラの株が傷んでしまったときは、できるだけそっとしておきたいという心理が働きますが、バラには思いきりが大切です。
深く剪定をすれば、株元の根を回復することも可能です。 - 優しいイメージに仕上げたいとき
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剪定を軽くおこなうことが大切です。
枝の本数は残し、丈の長さを少し調節する程度の剪定にとどめておきます。
バラは小さくなりますが、花数が多くなるため、咲いたときに優しいイメージになります。 - 秋にきれいな花を咲かせたいとき
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四季咲きのバラは、秋に多くの花を咲かせます。
この時期のバラをより楽しみたいときは、夏剪定がかかせません。
不要な枝を取り除くことで、本当に必要な枝に栄養を送り届けることができるようになります。 - つるバラの花をたくさん咲かせたいとき
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冬の剪定時に傷んだ枝など不要な枝を取るとともに、古枝も除きます。
そうすると古枝のあった場所にスペースが生まれるので、元気で新しい枝を誘引することができます。
バラの状態や完成形のイメージによって、剪定方法を少し工夫することで理想のバラに近づけることも可能です。
具体的なバラのイメージや、バラに関して困っていることがあれば、剪定のプロに尋ねてみると解決することもあります。
バラはシュートの剪定も必要
シュートとは、簡単にいうとバラの枝のことです。
シュートのなかでも、根元から勢いよく出ているシュートはベーサルシュートと呼びます。
品種や環境によっても変わってきますが、シュートはたっぷりの養分を蓄えているバラならどんどん伸びていきます。
これを整理するのがシュートの剪定です。
シュートの剪定をすることで、花付きをよくし、なおかつ樹形を整えることができます。
ミニチュア、オールドローズなど品種によっては、シュートの剪定に神経質になる必要がないものもありますが、ハイブリッド・ティーやフロリバンダなどのバラはシュートの剪定が必要になります。
シュートの剪定は、バラの状態によって方法を変えなくてはいけません。
まだ若いバラの場合は、株が安定していません。
花を咲かせることよりも、株をしっかりと育てることに集中します。
太いシュートが出た場合は、できるだけ早く強剪定をします。
株が大きくなったバラの場合は、花を咲かせてからシュートを切りもどします。
全体の樹形を整えるようにシュートを切り戻すことがポイントです。
バラ剪定だけでも業者に依頼してお手入れの手間を減らす
バラの剪定は、基本事項をおさえたうえで、バラの種類、バラの状況や希望に合わせた剪定方法を選んでいく必要があります。
バラは手入れが常に必要です。
ご紹介した剪定やシュートの手入れのみならず、マルチングや水やり、つるバラの場合は誘引などさまざまなお手入れが必要になります。
このように、バラを美しく保つためにはやらなくてはいけないことがたくさんあります。
その一部、剪定だけでも業者に任せてみませんか?
水やりやマルチングは自分で、剪定や誘引は業者にまかせるといった使い方もあります。
業者の手を借りつつ、バラを育てていくこともおすすめです!
お庭110番が請け負える作業内容は多岐に渡ります。
バラの剪定や誘引など、品種にあわせておこなう難しい作業だけでも依頼は可能です。
お気軽にお申し付けください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
バラの剪定を依頼したときの料金
バラの剪定を業者に依頼した場合、どうしても避けられない出費。
業者に依頼するときに、一番ひっかかるのが「かかる費用のこと」ではないでしょうか?
ここでは、バラの剪定を依頼した場合の計算方法をはじめ、業者に依頼すべきタイミングについてまとめます。
業者に依頼の電話をする前に、一度確認をしてみましょう。
バラの剪定でかかる費用の計算方法
バラの剪定を行ってくれる業者はたくさんありますが、それぞれ料金の計算方法が違います。
【職人1人あたりの計算】【バラに対しての計算】と大きく分かれているので、簡単に説明します。
職人1人あたりの計算
対応してくれる職人さんの人数や作業時間によって金額が変わります。
1時間単位での計算、1日あたりで計算することがあります。
人件費と考えるとわかりやすいでしょう。
バラに対しての計算
バラの本数や高さ、種類や作業内容によって金額が変わってきます。
職人さんの人数などは関係がありません。
あくまでの剪定の対象によって料金を決めていきます。
バラ剪定を依頼すべき状況
バラの剪定を業者に依頼することで手間が減り、大切なバラを維持するのに安心できます。
特にこのような状況にある場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか?
- 人手がないとき
- 自分での作業が不安なとき
- バラでお庭の華やかさを演出したいとき
- バラの調子が悪いとき
- 安全にバラを楽しみたいとき
作業に不安を感じるときや手間をかけたくないとき以外に、より華やかなお庭づくりをしたいとき、バラの様子がおかしいときにも業者の腕が頼りになります。
バラ剪定をご検討の方はお庭110番にお電話ください
お庭110番は剪定のご依頼はもちろん、施肥や害虫駆除、消毒などのご依頼にも対応しています。
全国ネットワークなため最短即日※でのご対応も可能です。
大切なバラを剪定のプロが美しく仕上げます。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
「剪定費用はいくらくらいかかるの?」
「費用次第で依頼するか決めたい」
という方はまず無料の現地調査・お見積り※をご利用ください。
お見積り後、費用にご納得いただけずキャンセルされる場合も、料金は発生しませんのでご安心くださいませ。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
ご相談はお電話の他、メール、公式LINEアカウントからも受け付けております。
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