梅雨の時期によく見かける紫陽花は、土壌の性質によって色を変える神秘的で美しい植物です。
放っておいても花は付きますが、剪定をおこなって樹形が整えばより見た目のいい状態で庭に彩りを添えます。
ただし、剪定に失敗すると花が咲かなくなるおそれがあるため、適切な時期に適切な方法でおこないましょう。
本記事では、美しい紫陽花を楽しむための剪定方法を詳しくご紹介します。
自分で剪定に挑戦する際の参考にしてください。
もしも紫陽花の剪定を業者に依頼したい場合は、お庭110番がおすすめの業者をご紹介します。
紫陽花だけでなく、他にも剪定が必要な樹木があればまとめて依頼も可能です。
- 紫陽花の剪定の必要性
- 紫陽花の剪定方法
- 剪定以外の紫陽花の花付きや健康に関係するお手入れ方法
紫陽花の剪定は花付きを左右する
紫陽花の花は剪定をしなくても咲きます。
極端な話、鉢植えのように大きさの制限がない場合は、気に入った品種の株を植えて水や肥料さえ与えておけば花の観賞は可能です。
しかし、花を見たいがために剪定をおこなわないと、生長の速い紫陽花は枝が伸びすぎて樹形が崩れてしまいます。
見た目が悪いのはもちろん、伸びすぎた枝が隣家に侵入してトラブルを招くおそれもあるため、定期的な剪定はおこないましょう。
ただし、無計画に剪定をおこなえば花付きが悪くなったり最悪の場合花が咲かなくなってしまったりするおそれがあります。
のちほどご紹介する剪定の時期と方法にしたがって作業を進めましょう。
紫陽花の花が咲かない原因は剪定の失敗?!
無計画な剪定は花付きを悪くするといいましたが、正確には花芽を落としてしまうことが問題です。
紫陽花の剪定は樹形を整えるのが目的ですが、形ばかりに集中して枝に付く花芽を見落とすと、翌年は花が咲かず葉っぱばかりになってしまいます。
ただし、花が咲かなくなる理由は剪定の失敗だけではありません。
紫陽花は寒さにあまり耐性がないため、冬の寒さに耐えられず花が咲かなくなることもあります。
冷たい風が当たりやすい場所に植えているなど、思い当たることがある場合は早めに別の場所に植え替えておきましょう。
また、栽培環境や剪定方法が正しくても、サイズを小さくするための剪定は花芽を切らざるを得ません。
翌年の花は咲かなくなりますが、紫陽花は生命力が強いため、2年後にはまた花が付くようになります。
焦らずにお手入れを続けましょう。
花付きや樹形のバランスを考えながらの剪定は難しいです。
自分でうまくできる自信がない場合は、早めに業者依頼を検討してみましょう。
お庭110番がご紹介する業者は剪定だけでなくさまざまな庭のお手入れに対応できます。
まずはご相談だけでもかまいません。
お気軽にお電話ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
品種によって異なる剪定時期
紫陽花の剪定を成功させるためには、まず紫陽花の品種を確かめて適切な剪定時期を特定する必要があります。
紫陽花には旧枝咲きの品種と新枝咲きの品種があり、それぞれ花芽を付けるタイミングが異なります。
剪定のポイントは花芽を切らないことなので、自分の紫陽花が以下のどちらに当てはまるかしっかりと確認しておきましょう。
- 旧枝咲き
-
秋から花芽が付きはじめ、翌年の6月に開花します。
開花時期からあまり間を開けずに翌年の花芽が付いてしまうため、剪定に適した時期は短いです。
1ヵ月ほど花を楽しんだら、7月中には剪定を終わらせておきましょう。品種:アジサイ、ヤマアジサイ、ガクアジサイ、カシワバアジサイなど
- 新枝咲き
-
春に伸びた枝に花芽が付き、同じ年の6月に開花します。
前年の花が終わってから翌年の花芽が付くまでの期間が剪定に適した時期です。
開花時期から数えて、翌年の3月までに剪定を終えればいいので、花弁の色が変わる秋まで花を楽しめます。品種:アナベル、ノリウツギ、ライムライトなど
自分で剪定するための準備
庭木の剪定をする前に、まずは必要な道具をそろえましょう。
紫陽花は比較的樹高が低く幹の細い樹木のため、大がかりな準備は不要です。
以下の3点を用意してください。
- 剪定バサミ
- 軍手
- ゴミ袋
剪定バサミにはたくさんの種類があります。
刃の付き方やグリップの素材など、商品によって細かい違いがあるため、気になる方はホームセンターなどで直接商品を見て購入しましょう。
軍手は作業中に枝で手を切らないため、ゴミ袋は剪定後の枝を処分するために必要です。
枝葉を庭に残さないよう隅々まで掃除をしたい場合は、さらにほうきやちりとりなども用意しておきましょう。
剪定道具の詳細はこちらをご覧ください。
紫陽花の剪定方法
剪定方法は花を楽しむのが目的かサイズをコンパクトにするのが目的かによって異なります。
自分の目的に合わせた方法を選択して挑戦しましょう。
ただし、樹形はどちらの場合も半円形を意識して、枝の長さにバラつきがないよう整えてください。
花を楽しむ剪定
万が一花芽を付けたあとに剪定が必要になった場合は、花芽の場所をよく確認して、花芽の上に2cmほど余裕を持たせた位置で枝を切りましょう。
サイズを小さくする剪定
地面や幹の内側に向かって伸びる枝はサイズに関係なく不要です。
小さくしたぶん枝の様子は見やすくなります。
余分な枝を残さないよう切っておきましょう。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
紫陽花は剪定後のお手入れも大切
紫陽花の美しい花は適切な剪定だけでつくられるものではありません。
剪定後に必要な3つのお手入れ方法も確認しておきましょう。
- 植え替え
-
鉢植えでの栽培に限りますが、根詰まりを起こさないよう植え替えをおこないます。
年に一度花が枯れたあとに少し大きめのプランターに植え替えましょう。 - 水やり
-
紫陽花は落葉樹のため、秋から冬にかけて葉を落とします。
しかし、根や幹、枝は生きているため、栄養が欠かせません。
紫陽花は水分を多く求める植物です。
雨が降らない日が続く場合はたっぷりと水を与えましょう。 - 肥料
-
紫陽花に肥料を与えるのは年に2回です。
健康に育って花を咲かせるための栄養を与える寒肥と、花後に消耗した体力を補うための追肥を与えましょう。また、紫陽花は土の性質によって花の色が変わるため、肥料の種類は咲かせたい花の色によって変わります。
ピンクに近い花を咲かせたい場合は骨粉や魚粉の混ざった発酵油かす、青に近い花を咲かせたい場合は骨粉や魚粉の混ざっていない発酵油かすを与えましょう。
気に入ったら挿し木で増やそう
定期的に剪定したり肥料を与えたり、お手入れに少し手間はかかりますが、さまざまな色の花が楽しめて美しい紫陽花は魅力的です。
気に入ってもっと数を増やしたいと思った方は、挿し木に挑戦してみましょう。
挿し木とは、植物を増やす方法のひとつで、枝の一部を切って土に植えます。
紫陽花の場合は、6月のはじめ頃に花を付けていない枝の一部を使っておこないます。
3つの手順にしたがって新しい紫陽花を増やしましょう。
- 先端から30cmほどの位置でカットする
- カットしたものを、さらに先端から15cmほどカットする
- 残った枝の下部分を植木鉢に植える
剪定を業者依頼するなら【お庭110番】におまかせ!
紫陽花の美しい花は定期的なお手入れによってつくられています。
水やりなど、状況を見ておこなうお手入れは自分でするほかありませんが、剪定や肥料を与える作業など、時期の決まっているものは業者に依頼して楽をするのもおすすめです。
お庭110番では、紫陽花の木1本だけの剪定も対応できます。
大変だと思う作業だけでもプロにまかせて楽しく紫陽花を育てましょう。
年中無休でご相談を受け付けていますので、気になる方は一度ご連絡ください。