春から初夏にかけて、紫色から白色に花の色を変化させるニオイバンマツリ。
最盛期には、ジャスミンのような爽やかな香りとともに、鉢いっぱいに花を咲かせます。
しかし、花を咲かせっぱなしだと株が生長するための栄養を取られてしまい、翌年の花付きが悪くなってしまうことも。
花を目いっぱい楽しんだら、早めに咲き終わった花を摘み取り、剪定を始めましょう。
不要な枝も取り除いてすっきりさせれば、翌年もきれいな花を咲かせてくれますよ。
「初めて剪定するからちょっと不安」
「ニオイバンマツリをきれいに咲かせたい!」
「去年咲かなかったから今年こそ!」
こんな方はぜひ当記事を参考にしてみてくださいね。
ニオイバンマツリの剪定では、樹形を乱す枝を根元から切り落とします。
全体のバランスを見ながら、長く伸びた枝は半分程度にまとめてしまいましょう。
ただし、ニオイバンマツリは木全体に毒の成分を含んでいます。
ペットや子どもが誤って口に入れてしまうと中毒症状が出るおそれがあるため、剪定枝や葉、花などは速やかに処分しましょう。
お庭110番では剪定から剪定ゴミの処分まで一括して承ります。
「小さい子どもやペットがいるから剪定中目を離すのは心配」
「いつもいつも後片付けが大変で……」
こんな方はぜひお庭110番の相談窓口までお電話ください。
ニオイバンマツリを剪定しよう
ニオイバンマツリの剪定は、正しい時期と方法でおこないましょう。
この章でご紹介する剪定時期と方法を参考にしていただき、剪定してみてください。
剪定時期は花が咲き終わったあと
できるだけ樹木にダメージを与えないためには、剪定の時期に注意する必要があります。
常緑樹であるニオイバンマツリは寒さに弱いので、冬場の剪定は避けましょう。
ニオイバンマツリの剪定に適した時期は、開花後の7月中旬~下旬ごろです。
咲き終わった花を早めに切り取ることで、翌年も花も咲かせるための栄養を温存するのです。
風通しを悪くしている枝葉も取り除き、日当たりと風通しをよくすることでニオイバンマツリの健康を維持しましょう。
必要な道具と剪定方法
ニオイバンマツリを剪定する前に、まず以下のものを準備しましょう。
■準備するもの
- 剪定バサミ
- 手袋
- ゴミ袋
- 掃除道具
必要なものをそろえたら、以下の手順で剪定していきます。
■手順
- 剪定バサミで、咲き終えた花を花茎(花だけをつける茎)から切り取る
- 次に栄養が届いておらず細くなっている枝や、勢いよく伸びて樹形を乱している枝を根元から切り取る
- 一度全体のシルエットを確認し、はみ出している枝があれば途中で切ってバランスよくそろえる
- 最後に出た花や枝葉をゴミ袋に入れて処分する
ニオイバンマツリの毒性には注意
ニオイバンマツリは、「アルカノイド」という毒性をもっています。
もし小さい子どもやペットが誤って口に入れてしまうと、手足の痺れや嘔吐などの症状が出てしまうので注意しなくてはいけません。
ニオイバンマツリを剪定する際は、周りに子どもやペットがいないことを確認してからおこないましょう。
また園芸用品シートには、トレーのようになるものがあります。
鉢植えで育てている場合は、このトレーになるタイプのシートの中に鉢を置いて、作業するとよいでしょう。
そうすることで、ニオイバンマツリの茎や葉などが地面に落ちるのを防ぎ、子どもやペットが拾って口に入れることをある程度予防できるでしょう。
「剪定中に子どもやペットがニオイバンマツリを口に入れてしまわないか不安だ」という方は、業者に依頼することを検討されてはいかがでしょうか。
業者に依頼すれば、子どもやペットから目を離さなくて済みますし、きれいな樹形に仕上げてくれることでしょう。
弊社では、全国にある加盟店からお客様のご要望に沿った業者をご紹介するサービスをおこなっております。
お電話受け付けは24時間年中無休となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ニオイバンマツリを増やすなら「挿し木」
ニオイバンマツリを育てているうちに、数を増やしたいと思い始める方もいるかもしれません。
もしニオイバンマツリを増やすのであれば「挿し木」という方法を使用しましょう。
この章では、挿し木に適した時期と方法について解説していきます。
挿し木に適した時期
挿し木をする場合、4月~9月が適した時期となっています。
4月~6月の間は花を咲かせるために、ニオイバンマツリは元気なので枝を切ってもストレスを与えることはありません。
また、7月~9月にかけては剪定した枝を使うことができます。
とくに剪定時期である7月中旬~下旬なら剪定したあと、すぐに挿し木することができるのでおすすめです。
では、以下から挿し木の方法についてご紹介していきます。
挿し木の手順
挿し木用の枝は、その年に生えたものを切り取って使います。
■準備するもの
- 挿し木用の鉢
- 用土(赤玉土やバーミキュライトなど)
- 発根促進剤
- ハサミ
- 水が入ったコップ
■手順
- 元気に育っている枝を10cmほどの長さで切り取る
- 挿し穂(切り取った枝)が水を吸い上げやすいように切り口を斜めに切る
- 水が入ったコップに1時間程度つけておく
- 挿し穂を水につけている間、鉢に用土を入れておく
- 時間になった挿し穂を取り出し、切り口に発根促進剤を塗る
- 用意した土に挿し穂を挿す
- 直射日光が当たらない場所に置き、土が乾燥しないように水をたっぷり与える
健康的に育てて花と香りを楽しもう
ニオイバンマツリを健康的に育てるには、剪定以外にも栽培環境などにも気を使わなければいけません。
もし間違った育て方をしてしまうと、ニオイバンマツリの花付きが悪くなったり、枯れてしまったりするおそれがあるからです。
そうなってしまわないためにも、ここでご紹介する栽培方法を参考にして育てていただけると幸いです。
栽培環境と水やり方法
ニオイバンマツリを育てるときは、日が当たり温かい場所を選ぶようにしましょう。
ただし、乾燥に弱いため水分不足にならないように注意してください。
水やりの頻度は、以下を参考にしてください。
地植えの場合
庭などに植えて育てている場合は、降った雨だけでも問題ないため、水やりをする必要はありません。
ただし、開花時期や土が乾燥しやすい夏場などは、土が乾燥していれば水を与える必要があります。
鉢植えの場合
鉢植えの場合は水が不足しないよう、土の表面が乾燥したら鉢の底から出るくらい水をたっぷり与えるようにします。
夏場は土が乾燥しやすいので、毎日水を与えましょう。
肥料
肥料は、生育期である4月~10月の間は2カ月に1回緩効性肥料を与えましょう。
そうすることで、生長を促してくれます。開花時期(4月~6月)のときは、液体肥料を1週間に1回ほど水の代わりに与えましょう。
植え替え
鉢植えをしている場合は根詰まりを防ぐために、2年に1回ほど4月~6月に植え替えをおこないます。
この時期は、花を咲かせるための力があるため、根を整える際に切ってもさほど問題がないからです。
では、植え替え方法をご紹介していきます。
■準備するもの
- 鉢(ひと回り大きいもの)
- ネット(鉢の底に敷くためのもの)
- 軽石
- 土(培養土など)
- ハサミ
- 作業用手袋
■手順
- 新しい鉢の底にネットと軽石を敷く
- 鉢の1/3程度まで土を入れる
- 古い鉢からニオイバンマツリを取り出して土を落とす
- 黒くなっている根や長く伸びた根をハサミで切り取る
- 新しい鉢にニオイバンマツリを入れて、土を被せる
- 水をたっぷり与える
ハダニとカイガラムシに注意
ニオイバンマツリを栽培する際には、「ハダニ」や「カイガラムシ」が発生するおそれがあるので注意しましょう。
どちらも、発生すると植物の栄養分を吸ってしまいます。そのため、発見したら早めに駆除する必要があるのです。
ここでは、この2種類の害虫について解説していきますので、対処するときにぜひお役立てください。
ハダニ
・体長
0.3mm~0.8mmほどの大きさです。
・被害
ハダニは、雨に当たらないように植物の葉の裏側に発生し、植物の栄養分を吸って生長を妨げます。最悪の場合、植物を枯らしてしまうので早めの対処が必要です。
駆除方法
1.テープで取り除く
粘着力が弱いテープを貼ってハダニを取り除きます。
2.薬剤を散布する
ダニ用の殺虫剤を散布しハダニを駆除する方法です。使用する前には、必ずパッケージに書かれている使用方法や注意事項を確認しましょう。使い方を間違えると効果が薄かったり、植物を枯らしたりしてしまうおそれがあります。
3.牛乳を使う
水で2倍に薄めた牛乳をスプレー容器に入れて散布します。牛乳を散布した翌日、水で洗い流すことを忘れないようにしましょう。そのままにしていると、悪臭やカビが生える原因につながります。
カイガラムシ
・体長や特徴
1mm~10mm程度の大きさで、白くふわふわしたものや、貝殻のようにカラに覆われたものなどと、さまざまな種類がいる害虫です。
・被害
植物の枝などに寄生し、植物の栄養分を吸って生長を妨げます。また、カイガラムシの排泄物によりカビが発生してしまい、枝などが黒くなる「すす病」を発症してしまいます。
そのほかにも、茶色や灰色をした厚いフェルトのようなカビが生える「こうやく病」になることもあるので、カイガラムシを発見したら早めに駆除しましょう。
駆除方法
1.カイガラムシの卵は拭き取る
カイガラムシの卵を発見した場合は、ティッシュを使って簡単に取り除くことができます。
2.幼虫の場合は殺虫剤を使う
カイガラムシの幼虫は手でも取り除くことはできますが、一度に駆除したい場合は殺虫剤を使用することをおすすめします。殺虫剤を散布する前に、まずパッケージに記載されている使用方法や、注意事項に目を通しておきましょう。使い方を間違えると効果がなかったり、植物まで枯らしてしまったりするおそれがあるからです。
3.成虫の場合はヘラや歯ブラシで擦り落とす
成虫になったカイガラムシは殺虫剤が効きにくいです。そのため、ヘラや歯ブラシなどで擦り落とします。また、発生している枝を剪定する方法もあります。剪定する場合は、切り落とした枝をビニール袋に入れて処分しましょう。
害虫は自分で対処することができますが、確実に駆除できるとは限りません。もし害虫を確実に駆除したい場合は、業者に相談することを検討してみるのもよいでしょう。
ニオイバンマツリの剪定はお庭110番にお任せください
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