庭木としてケヤキを育てる場合、若木のうちに大きくならないよう定期的に剪定をおこなう必要があります。ケヤキは生長すると高さ30mほどにもなる木です。広い公園などであればとくに問題はありませんが、自宅の庭では広さが限られているため、大きく育てることが難しいからです。
また樹高が高すぎると、混み合った枝葉などを剪定することが困難になってしまいます。そうなってしまう前に、当記事でお教えするケヤキの剪定方法を参考にして実際に剪定してみましょう。
もし自力での剪定が難しいというときは、業者に依頼することをおすすめします。
ケヤキの剪定時期と方法
ケヤキは剪定をしなくても樹形はあまり乱れません。だからといって、そのまま放置しておくと枝葉が育ちすぎてしまいます。庭に植えている場合だと、家に日差しが入らなくなり、洗濯物が乾きにくくなるなどの問題が発生してしまうでしょう。
また風の通りが悪く、病害虫が発生してしまうこともあるのです。この章でご紹介する剪定時期や方法をご覧いただき、庭木としてうまくケヤキを育ててみましょう。
剪定に適した時期
ケヤキの剪定時期は10月~3月ごろです。生長しているときに剪定をおこなうと、ケヤキにストレスを与えてしまい、うまく育たなくなるおそれがあります。そのため、生長が落ち着いた時期から春になる前におこなうのが適しているのです。
剪定は若木のときにおこなう
ケヤキは樹高が高くなるため、大きさを抑えるには毎年剪定をする必要があります。ここでご紹介する剪定方法を参考にしていただき、実際に剪定をおこなってみてください。
◆準備するもの
- 剪定バサミ
- 剪定ノコギリ
- 癒合剤
- 脚立
- 手袋
- 掃除道具
- ゴミ袋
◆手順
- 勢いよくまっすぐ伸びた枝を剪定バサミやノコギリを使って、根元または3分の1の長さで切る
- 幹に向かって生えている枝や、ほかの枝と交差している枝などを根元から切る
- 切り終えたら、切り口に癒合剤を塗る(雑菌の侵入を防ぐ)
- 切った枝などをゴミ袋に入れて処分する
ハサミなどは、清潔なものを使いましょう。不潔なもので作業すると菌が侵入してしまう原因になります。
自分で剪定するのが難しい場合は業者に任せよう
ケヤキを小さくしたいからといって、あまり強く切りつめるような剪定をすると弱ってしまうおそれがあります。また、すでに大きくなりすぎている場合は自分で剪定するのが難しいということもあるでしょう。
そのような場合は、剪定業者に依頼するのもひとつの手です。業者であれば大きな木であっても、安全で適切な剪定をして木の健康を保ちつつ、小さくまとめることができます。
しかし、どの業者に依頼すればいいか困ってしまうことでしょう。そのときは、弊社に一度ご相談ください。弊社にご連絡いただければ、弊社加盟店の業者をご紹介させていただきます。もちろん、ご相談だけでも構いませんので、お気軽にご利用ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
業者に剪定を依頼したときの費用相場
ケヤキの剪定は自分でおこなうことはできますが、樹高が高くなると高所での作業になるため業者に依頼する必要があります。しかし、業者に剪定をしてもらうと、どのくらい費用がかかるかわからないと依頼することをためらってしまうことでしょう。下記に費用相場をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
◆庭木1本あたりの剪定費用の相場
高さ | 料金 |
---|---|
3m未満(低木) | およそ3,000円~5,000円 |
3m~5m未満(中木) | およそ6,000円~7,000円 |
5m~7m未満(高木) | およそ1万5千円~1万7千円 |
※7m以上の木は個別に見積りする業者が多い
費用は作業内容や剪定する木の本数などで変動します。そのため、費用相場は目安として参考にしてください。費用についてくわしく知りたい場合は、見積りを取ることをおすすめします。
また、依頼する業者は1つに絞らず複数の業者で比較して決めるようにしましょう。2社~3社で見積りを取り、費用や見積書の内容などを比べるのがおすすめです。そうすることで、その中からより自身の希望に近い業者を選ぶことができます。
比較する際は、ぜひ弊社の加盟業者も含めていただけると幸いです。ご連絡をいただければ、お近くの業者をご紹介させていただきます。お電話受け付けは24時間365日可能ですので、いつでもお電話ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ケヤキを育てるコツ
ケヤキをうまく育てるには、栽培環境や水の与え方などにも気を付けなければいけません。ここでは、ケヤキの育て方についてご紹介していきます。現在育てている方や、これから育てるもしくは育てることを検討している方も参考にしていただけたら幸いです。
育てる環境
基本的に日が当たり、風がよく通る場所であれば大きく育ちます。また暑さや寒さに強いので、とくに対策する必要はありません。ただし、ケヤキは空気の汚れ(大気汚染)が苦手なため、車がよく通る場所などで育てることは難しいでしょう。
水の与え方
水を与える頻度は、地植えと鉢植え(盆栽)とで異なります。
【地植えした場合】
苗が大きくなり根付くまでは、土が乾燥したときに水をたっぷり与えます。根付いたら、雨水で十分育つため水を与えなくても大丈夫です。ただし、日差しが強く土が乾燥しやすい夏場は水やりが必要ですので、土の渇きを確認して水を与えるようにしましょう。
【鉢植え(盆栽)の場合】
冬以外は1日に1回~2回水を与えます。以下に水やりの頻度を季節ごとにまとめました。
- 春と秋……1日に1回
- 夏……1日に2回(朝と夕方)
- 冬……2日に1回
肥料
ケヤキには基本的に肥料を与える必要はありません。ただ、1月~2月ごろに緩効性肥料(寒肥)を与えることによって、新芽や花芽を増やすことが可能です。また肥料がゆっくり効いてくるので、病害虫が発生しなければ1年間健康を保って育てられるでしょう。
植え替え
ケヤキの植え替えをおこなう時期は3月ごろが適しています。4月に入ると新芽が出てき始めますので、その前に植え替えを終わらせておきましょう。また10月ごろにも植え替えは可能ですが、うまく根を張れないおそれがあります。
その状態で冬になってしまうと枯れる可能性があるので、秋に植え替える場合は冬までに根付くよう、できるだけ早めに植え替えしておくようにしましょう。では、以下から植え替え方法をご紹介していきます。
◆準備するもの
- 新しい鉢(ひと回り大きいもの)
- 鉢の底に敷くネット
- 軽石
- 土
- ハサミ
- 手袋
ケヤキが倒れないように支える棒も用意しておくとよいでしょう。これらの道具は、ホームセンターなどで購入が可能です。
◆手順
- 新しい鉢の底にネットを敷いて、その上に軽石を敷いていく
- 土を入れる
- 古い鉢からケヤキを抜いて、土を落とす(土が落とせない場合はピンセットなどで突っついて落とす)
- 長い根や黒く腐っている根をハサミで切る
- 新しい鉢にケヤキを植えて土を被せる
- 鉢の底から水が出るまでたっぷりと与える
褐斑病に注意する
褐斑(かっぱん)病とは、葉などにカビが発生し茶色っぽい点がまばらにできる病気です。褐斑病の原因となる菌は、雨や風によって近くの植物まで飛ばされることで繁殖し、被害を拡大させてしまいます。
葉色が茶色っぽくなっていたら、早めに対処しましょう。対処方法は以下の通りです。
対処法
・発生箇所を取り除く
この対処法は発生している部分を取るだけなので、とても簡単です。ただし、取り除いた葉には褐斑病になる菌がありますので、土に捨てずにビニール袋に入れて処分するようにしましょう。
・園芸用の薬剤を撒く
褐斑病が広範囲に広がっていると、手で取り除くのは大変です。そのようなときは、薬剤を散布して対処します。ただし、薬剤を使うときは必ずパッケージに記載されている使用方法や注意事項を確認してください。
使用方法を間違えると効果がなかったり、植物を枯らしてしまったりするおそれがあるからです。また、害虫とは違い病気の場合は同じ薬剤を長く使い続けると効果が弱くなります。そのため、薬剤を定期的に散布するときは使用する薬剤を変えるようにしましょう。
日当たりや風通りがよい場所で育て、土が乾いてから水を与えるようにすることで、病気を防ぐことができます。また、日当たりや風通りをよくするには生い茂った枝葉をスッキリさせるための剪定も大切です。
ケヤキを育てていてお困りになられましたら、弊社までご相談ください。弊社に加盟している業者は、植物に関する知識が豊富です。またさまざまな植物の剪定をしてきた実績もあります。その中からお客様に最適な業者をご紹介いたしますので、安心してお問い合わせください。