ハイビスカスの剪定方法は時期によって異なります。
生長期の夏は不要な枝を取り除く間引き剪定が中心です。花が咲き終わった直後は花がら摘みをおこない枯れた花を取り除きましょう。そして、花が咲き終わってから休眠期に入るまでの間は、次の春も花が咲くように、切り戻し剪定をおこなって株の大きさを調節します。
当記事を参考に、時期に合わせた適切な剪定をおこないハイビスカスを元気に育てましょう。また、ハイビスカスの育て方のポイントや増やし方なども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【時期別】ハイビスカスの剪定方法
ハイビスカスの剪定時期は大きく以下の3つに分かれます。
- 花が咲いている間
- 花が咲き終わった直後
- 花後から休眠期に入るまでの間
以下ではそれぞれの時期ごとに剪定方法をご紹介しますので、確認していきましょう。
花が咲いている間:間引き剪定
花が咲いている5~10月の間は、樹形を乱している不要な枝を取り除く間引き剪定を適宜おこないましょう。枯れた枝や細い枝、重なっている枝などを中心に、枝のつけ根から切り落としてください。
花が咲き終わった直後:花がら摘み
通常ハイビスカスの花は咲くと1日で枯れ、すぐにまた次の花が咲きます。咲き終わって枯れた花は放置せず早めに摘み取っておきましょう。つけたままにしておくと栄養を吸い取ってしまい、最悪の場合、次の花が咲かなくなってしまうことがあります。
摘み取るときは花びらの付け根(ガク)の少し下を切りましょう。手で折れないときは、必ず剪定用ばさみなどを使って切るようにしてください。
休眠期に入るまでの間:切り戻し剪定
10月ごろに開花期が終わって、11月~3月ごろまでハイビスカスは休眠期に入ります。この休眠期に入るまでの間に、切り戻し剪定をおこないます。
切り戻し剪定とは、枝を途中で切って短くし、株の大きさを調節する剪定方法です。切り戻し剪定をおこなったあとは数ヶ月程度花が咲かなくなるので、できれば10月下旬ごろまでにおこなって次の春に備えるのがよいでしょう。
株全体を半分から3分の1程度までバッサリ切り戻します。このとき、ハイビスカスが光合成できるように葉を2~3枚残しておきましょう。種類によっては冬の間も枝が伸びることがあるので、その場合はその都度剪定をおこなってください。
業者に剪定を依頼した場合の費用相場
ここまでご紹介したハイビスカスの剪定を業者に依頼した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。多くの業者は樹木の高さによって費用を設定しています。最大3mほどまで生長するハイビスカスは、低木または中木に当たる場合が多いでしょう。このような樹木の剪定費用相場は以下のようになっています。
- 低木(0~3m未満):約700円~3,000円
- 中木(3~5m未満):約3,000円~5,000円
正確な費用は業者の現地調査で見積りを出してもらい確認してください。弊社ではさまざまな剪定業者をご紹介しており、お見積りや現地調査は無料※となっています。まずはお気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況等により記載内容の通りには対応できない場合がございます。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
剪定した枝でハイビスカスを増やしてみよう
ハイビスカスは剪定した枝を使って増やすこともできます。この方法を「挿し木」といいます。ここでは挿し木の手順をご紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
挿し木に適した時期
ハイビスカスは種類によって、挿し木に適した時期が異なります。以下に種類ごとの適期をまとめたのでご覧ください。
- オールドタイプ:5~6月
- ハワイアンタイプ:5~6月
- コーラルタイプ:5~9月
注意点として、ハイビスカスは日本の蒸し暑い夏が苦手です。とくにコーラルタイプは、真夏に挿し木をおこなうのは避けたほうがよいでしょう。まずは育てているハイビスカスの種類を確認してみてくださいね。
挿し木の道具と手順
では、ハイビスカスの挿し木をおこなうときに必要なものと手順を確認しましょう。
〇挿し木に必要なもの
- 剪定したハイビスカスの枝(挿し穂)
- 水を入れたグラス
- 土を入れた鉢
剪定した枝は切り取った枝の節のすぐ下辺りを斜め45度に切っておきましょう。切るときは断面がギザギザにならないようにカッターナイフで一気に切るのがコツです。
〇挿し木の手順
- 挿し穂の切り口を水で洗う
- 水が入ったグラスに2時間ほどつける
- 鉢の土を2~3cm掘って2の挿し穂を挿す
- 挿し穂が倒れないように注意しながら水やりをする
- 鉢を日陰に置いて根が出るまで管理する
- 根が出たらひとまわり大きな鉢に植え替えて育てる
ハイビスカスを元気に育てるポイント
ハイビスカスを元気に育てるためには剪定だけでなく毎日のお手入れも欠かせません。ここではハイビスカスのお手入れのポイントをご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
〇育てる環境
日当たりのよい場所を選びましょう。ただし先述したようにハイビスカスは日本の蒸し暑い夏が苦手です。真夏の間は直射日光が当たらない場所か、午前中だけ日が当たる場所を選ぶとよいでしょう。
〇水やり
土が乾いていたらその都度水を与えましょう。とくに暑い時期は土が乾燥しやすいので朝と夕の2回与えるとよいです。
〇肥料
春から秋の生長期は緩効性肥料を適量あげましょう。花がたくさん咲いているときは液体肥料もいっしょに与えると効果的です。
病害虫対策も忘れずに!
ハイビスカスにはアブラムシやカイガラムシ、ハダニなどがつきやすいです。これらの害虫は枝や葉が黒くなる「すす病」の原因になるので、見つけたら殺虫剤を使ってすぐに駆除しましょう。
植物を育てていて困ったことがあったら、早めにプロに相談することをおすすめします。剪定業者をご紹介している弊社では、24時間365日ご相談を承っておりますので、お困りのさいはお気軽にご相談ください。