プルーンの木の剪定は夏と冬の2回おこないますが、それぞれ剪定方法が異なります。
夏は風通しをよくして病害虫を予防することがおもな目的になるので、枝葉を間引く間引き剪定が中心です。一方冬は収穫に向けて実つきをよくすることがおもな目的になるので、枝を短く切りそろえて実がつきやすいようにします。
当記事を参考に、プルーンの木の剪定にチャレンジしてみましょう。また、日常のお手入れや実の受粉~収穫までの流れなども解説しますので、合わせて参考にしてください。
プルーンの木の剪定方法
プルーンの木の剪定をする前に必要な道具を準備しましょう。剪定ばさみは使用前に火であぶるなどして消毒をしてください。切り口から細菌が入るのを防ぐためです。
- 剪定ばさみ
- 軍手
- 脚立
- ゴミ袋
プルーンの木の剪定時期は夏(6~7月)と冬(12~2月)の年2回あります。それぞれの目的を理解し、正しく剪定をしましょう。
夏の剪定
夏の剪定は病害虫を予防するためにおこないます。剪定のポイントは、木の生長期である夏に増えて重なった枝葉や長く伸びた枝を切って風通しをよくすることです。長く伸びた枝は半分程度で切り落としておきましょう。
冬の剪定
冬の剪定は次の収穫時期に向けて実つきをよくするためにおこないます。剪定のポイントは枝の長さを短く切りそろえることです。これはプルーンの実が短い枝に実りやすいという特徴があるためです。目安としてだいたい長さ20~30cmくらいになるように切りそろえましょう。
剪定のお悩みはプロに相談を!
ここまでプルーンの木の剪定方法をご紹介しました。しかし、剪定作業は慣れていないと案外難しいものです。枝を切りすぎてしまったり、仕上がりが悪くなってしまったりと、思わぬトラブルが発生することも少なくありません。だからこそ、剪定はプロに依頼してみてはいかがでしょうか。プロなら失敗もなく早く美しく仕上げてくれます。
弊社ではさまざまな剪定業者をご紹介しておりますので、お困りのさいはお気軽にご相談ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
日常のお手入れで美味しい実をならせよう
美味しいプルーンの実をならせるためには、剪定だけでなく毎日きちんとお手入れすることも大切です。ここではプルーンの木のお手入れポイントをご紹介しますので、参考にしていただきぜひお試しください。
育てる環境
日当たりがよく湿気の少ない場所が適しています。合わせて風通しのよい場所かどうかも確認してください。また、実がついている時期は雨が当たらない軒下などに移動させるとよいでしょう。プルーンの実は皮が薄いので雨に当たると破けてしまうことがあるからです。
水やりと肥料
プルーンの木は乾燥に強いので、頻繁に水やりをする必要はありません。地植えしている場合は自然に降る雨だけで十分です。鉢植えで育てている場合は、地面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。また、肥料に関しては、地植えは年2回(2月と10月)、鉢植えは年3回(2月、5月、10月)与えてください。速効性肥料か有機質肥料がおすすめです。
注意したい病気と害虫
プルーンの木を好む害虫はシンクイムシやハマキムシ、コスカシバ、カイガラムシなどです。これらの害虫は枝葉や果実に白色の斑点ができる「灰星病」や、枝葉や果実に黒い斑点ができる「黒斑病」などを引き起こします。そのため、見つけたら殺虫剤を使って早く駆除するようにしましょう。
プルーンの実の受粉~収穫までの流れ
プルーンの木は3~4月ごろになると花を咲かせます。実をならせたい場合は、花が咲いてから3日以内に受粉させましょう。ただしプルーンの木には、自分だけで受粉できるものと、相手がいないと受粉できないものが存在します。相手がいないと受粉できないものは人工授粉をする必要があるため、育てている品種がどちらに当たるか調べてみてください。
人工授粉をする場合は、違う品種の花粉を綿棒などでぬぐい取り、雌花のめしべの柱頭にすりつけて受粉させましょう。受粉がうまくいって実が大きくなってきたら、最初にご紹介した夏の剪定をおこない、風通しをよくして病害虫を予防しましょう。
摘果で実を大きく育てよう
ある程度実が大きくなってきたら、摘果をおこないます。摘果とは、形がよく健康な実を残して、残りを間引く作業のことです。そうすることで残った実に効率よく栄養が送られ、より大きく育てられるのです。
摘果は開花1ヶ月後くらいと、1回目の摘果から1か月後くらいの2回おこないます。枝10㎝に対して実が4個程度ついているような状態が理想的です。
8~9月頃が収穫のタイミング
プルーンの実の収穫時期は8~9月ごろです。この時期になったら手で触って柔らかくなっているか確認しましょう。プルーンの実は色が濃く、目視ではどれくらい熟しているのか判断しづらいためです。収穫した実は冷蔵保存し、つぶしてバターやジャムなどに加工すると美味しく無駄なく活用できますよ。
正しい剪定は美味しい実をならせる第一歩!
美味しい実をならせるためには、まず正しい剪定をして木を健康的に保つことが何より大切です。もし自分で剪定してみてうまくいかないときは、プロの力を借りてみるのもよいのではないでしょうか。
弊社では、プルーンの剪定が可能な害虫駆除などに対応可能な業者をご紹介するサービスをおこなっております。無料の電話相談でご要望を聞かせていただけば、最適な最寄りの業者をご紹介します。ぜひお気軽にお問い合わせください。