ウバメガシの剪定は、「透かし剪定」で生長の妨げになる枝葉を取り除き、「刈り込み剪定」で樹形を整えましょう。ウバメガシを剪定せず放っておくと、枝葉が多くなり日当たりや風の通りが悪くなるため、ウバメガシが枯れてしまうおそれがあるからです。
また病害虫も発生しやすくなるので、剪定して未然に防ぐことが大切なのです。当コラムでご紹介するウバメガシの剪定方法を参考にしていただき、見栄えがよく丈夫に育ててみてください。
ウバメガシの剪定時期と方法
ウバメガシは生長が遅いですが、そのままにしておくと枝が混み合ってしまったり葉が茂ってしまったりしてしまいます。また樹形も乱れるため、以下でご紹介する剪定時期と方法で、剪定しましょう。
剪定時期
ウバメガシの剪定は、1年に2回~3回おこないます。剪定する時期は、新芽が出そろった4月~6月、ウバメガシの生長が落ち着く9月ごろ、生長を止め休眠期に入る前の10月~11月です。基本的に4月~6月と9月ごろにおこなえばよいので、10月~11月は樹形や枝葉が気になったときにおこなう程度でよいでしょう。
真夏は生長期に入るので、剪定をするとウバメガシは切られた枝を回復しようとかえって枝を伸ばしたり、その分体力を消耗して弱ってしまうことがあります。また、常緑樹であるウバメガシは寒さに弱いので、冬場に剪定をするのは避けましょう。
剪定方法
前述したように、ウバメガシの剪定方法は透かし剪定と刈り込み剪定の2つです。それぞれの手順をご紹介していく前に、まずは剪定に使用する道具を準備しましょう。
〇道具
- 剪定バサミ
- 刈り込みバサミ
- 脚立
- 手袋
- 掃除道具
- ゴミ袋
上記の道具はホームセンターなどで購入することができます。準備ができたら、透かし剪定の手順からご紹介していきます。
透かし剪定
透かし剪定では、不要な枝を間引くように切って全体の枝の量を調整します。不要な枝とは、以下のような枝です。
- 枯れて変色してしまった枝(枯れ枝)
- 樹形から突き出すように伸びている枝(徒長枝)
- ほかの枝に絡まる枝(絡み枝)
- ほかの枝と重なっている枝(並行枝)
- 下向きに伸びる枝(下がり枝)
- 内側に向かって伸びる枝(内向枝)
など
【手順】
- 剪定バサミを使い、不要な枝を根元から切っていく
- うっすらと向こう側が見えたら剪定完了
- 剪定後、切った枝葉をほうきで1カ所に集めゴミ袋に入れて処分する
枯れ枝の場合、枝の先端部分だけ枯れていることがあります。その場合は枯れている箇所だけ切り取っておきましょう。では、次に刈り込み剪定の手順をご紹介します。
刈り込み剪定
刈り込み剪定は、乱れた樹形を整える剪定です。
【手順】
- 刈り込む前に、どのような樹形にするか決めておく
- 刈り込みバサミは太い枝を切れないので、太い枝がある場合は剪定バサミで先に切っておく
- 刈り込みバサミを使い、表面が均一になるように枝葉を切りそろえていく
- ある程度刈り込んだら、一度ウバメガシ全体を見てバランスを確認する
- 確認後、まだ剪定が必要な場合は2の作業を続ける
- 刈り込み前に決めた樹形になったら剪定完了
- 切った枝葉をほうきで1カ所に集めたらゴミ袋に入れて処分する
【ウバメガシ】庭木だけじゃなく生垣にもおすすめ
ウバメガシは生垣として育てることもできます。なぜなら、生垣にできる条件を満たしているからです。その条件は以下のとおりです。
〇条件
- 樹木を育てる環境に適していない場所(土の水はけが悪い・潮風が吹く場所など)でも育つ
- 太い枝を切り落とす「強剪定」をしても耐えられる
- 狭い間隔に植えてもしっかり育つ
- 枝葉が隙間なく生えていること
- 病害虫に対して抵抗力がある
また生垣にすることで、住宅の外側から中が見えなくしたり、防音や防風などの効果があったりといったメリットがあります。ただし、剪定をおこなわないと樹形が乱れたり、病害虫が発生したりするおそれがあります。
ウバメガシを生垣で育てることを検討している方は、一度弊社までご相談ください。ご相談していただければ、弊社に加盟している業者をご紹介いたします。お気軽にご利用ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
業者に依頼したときの費用相場
ウバメガシの剪定は自分でおこなうことは可能です。しかし、自分で剪定することが難しい場合もあります。たとえば、ウバメガシを生垣にした場合、横幅があると時間がかかってしまったり、樹形を整えたはずがさらに乱してしまったりするおそれがあります。
「自分で剪定するのは不安」「樹形を整えられるか自信がない」という方は、無理せず業者に依頼しましょう。ただ、費用がどのくらいかかるか気になるはずです。業者に依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
◆庭木の場合
庭木の高さ | 料金 |
---|---|
3m未満 | 3,000円~4,000円ほど |
3m~5mほど | 6,000円~7,000円ほど |
5m~7mほど | 1万5千円~1万7千円ほど |
7m以上 | ほとんどの場合個別に見積りが必要 |
◆生垣の場合
生垣の高さ | 料金(幅1mあたりの単価) |
---|---|
1m未満 | 500円ほど |
1m~2mほど | 1,000円ほど |
2m~3mほど | 2,000円ほど |
3m以上 | ほとんどの場合個別に見積りが必要 |
ここでご紹介した費用はあくまで目安になります。作業内容や剪定する植物によって費用は変動するので、くわしく知りたい場合は見積りをとることをおすすめします。また見積りを見て疑問に思ったことは、その場で業者に質問し説明してもらいましょう。
そうすることで、費用に納得することができるはずです。剪定を依頼する業者をお探しする際は、弊社をご利用ください。ご連絡いただいきましたら、弊社加盟店から業者をご紹介させていただきます。お電話受け付けは24時間年中無休ですので、ご都合に合わせてご連絡ください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
ウバメガシを育てるコツ
ウバメガシを育てるには不要な枝葉を取り除く以外にも、おこなわなくてはいけないことがあります。この章では、ウバメガシの育てるコツについてご紹介していきます。
日当たり・置く場所
ウバメガシは日が当たり、風がよく通る場所で育てます。そうすることで、元気よく生長することでしょう。ただし、ウバメガシは西日本で見られる植物のため、寒さが厳しい地域で育てるのに向いていません。
水やり・肥料
水やりは、地植えと鉢植えでは頻度が異なります。
地植えで育てている場合
植え替え後しっかり根付いていれば雨で育つので、水を与える必要はありません。ただし、土が乾いている場合は、水を与えてあげてください。
鉢植えで育てている場合
土が乾いたときに、鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えます。
肥料は地植えなら、基本的には与える必要はありません。一方、鉢植えの場合や地植えでもウバメガシが根を十分に伸ばすスペースがない場合は、年に2~3回ほど与えたほうが生育がよくなるでしょう。
肥料を与える時期は、春と秋が最適です。春は新芽を出すために体力を使いますので、芽が出始める前の2月~3月ごろに与えます。冬の寒さに耐えるために栄養を蓄える必要があるので、実ができる9月~10月ごろも肥料を与えるのがよいでしょう。
加えて、花が咲き終わったころに消耗した体力を回復させるために夏前に与える場合もあります。ウバメガシの様子を見て、弱っているようなら与えるましょう。
病害虫には注意
ウバメガシを育てる際には、以下の病害虫が発生しないように注意して育てましょう。それぞれ簡単にご紹介しますので、参考にしていただき今育てているウバメガシに発生していないか確認してみてください。
てんぐ巣病
・被害
カビなどの菌が原因で発症し、被害箇所には無数の細い枝が生えてくる。またこぶ状にもなる。
・対処法
てんぐ巣病が発生した箇所を切って焼却する。
うどんこ病
・被害
葉にうどん粉のように白いカビが生える。被害が拡大すると光合成ができなくなり、生長することができなくなる。
・対象法
- 水で薄めた酢や重曹を使い発生箇所にスプレーする(自然治癒)
- 農薬や殺菌剤を散布する
- うどんこ病になっている箇所を切り取る
うどんこ病を防ぐには、日差しがあり風がよく通る場所で育てることです。また乾燥することでも発生するので、適度に葉に水を与えるようにしておきましょう。
マイマイガ
・被害
マイマイガの幼虫により葉を食い荒らしてしまう
・対処法
- うろこ状に細かい毛が生えたような卵を発見したら、ガムテープなどで卵を剥がし処分する
- 孵化したあとの場合は殺虫剤を散布する。ただし、1cm以上の幼虫を発見した場合は殺虫剤が効かないことがあるため、手袋をして割り箸などで1匹ずつ取り除く
マイマイガは9月~3月ごろに卵を植物に産み付けます。この時期の間は、こまめに卵が産み付けられていないかチェックし、発見した場合は孵化する前に上記の対処法で駆除しましょう。
ウバメガシを健康的に育てるには、土が乾いていないか、枝葉が生い茂っていないかなどをこまめにチェックすることが大切です。しかし、ウバメガシの状態は確認できても剪定する時間がないという方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、ウバメガシの剪定時期に合わせて業者に依頼して剪定してもらいましょう。業者に依頼すると、自分でするよりもしっかり剪定してもらえることでしょう。依頼する業者を探す際は、ぜひ弊社にご連絡ください。
弊社に加盟している業者は、いくつもの依頼をこなしてきた実績を持っています。お客様のご要望に沿う業者をご紹介させていただきますので、ぜひお問合わせください。