アイビーの剪定方法は剪定の目的によって異なります。全体のバランスを整えたい場合には切り戻し剪定、葉や枝を透いて風通しをよくしたい場合には透かし剪定と、それぞれ目的にふさわしいた剪定方法があるからです。
ただし、アイビーの剪定をするときは、固く茶色になった枝まで切らないように注意しましょう。当記事ではアイビーの剪定時期や方法、注意点などの基本知識をお届けします。アイビーを育てるコツもあわせてご紹介しますので、ぜひお役立てください。
アイビーの剪定に挑戦してみよう!
アイビーを剪定する前に、必要なものと注意点を確認しておきましょう。
〇必要なもの
- 剪定ばさみ
〇注意点
- 剪定ばさみは火であぶって熱消毒をしておきましょう。汚れた剪定ばさみで剪定すると、切り口から細菌が入ってアイビーが病気にかかるおそれがあるからです。
- 木質化した枝(古くなって茶色く固くなった枝)は切らないようにしましょう。木質化した枝は剪定しても新しい芽が出ず、茶色の枝だけがむき出しになるので、見た目もよくありません。ですから、緑色の新しい枝を切るようにしましょう。
ここからは、目的別にアイビーの剪定時期と方法をご紹介します。
全体のバランスを整える:切り戻し剪定
切り戻し剪定では、伸びた枝を半分~3分の1くらいで切って短くすることで全体のバランスを整えます。また、伸びた枝を切ることでアイビー全体に栄養がいくので、生長の促進にもつながります。
新芽がたくさん出はじめる5月ごろと、生育期間が終わりに近づきよく茂った9月ごろにそれぞれ1回ずつおこなうのがよいでしょう。
風通しをよくし病害虫予防:透かし剪定
透かし剪定では、込み合った枝や葉を透いて風通しをよくすることで病害虫を予防します。枯れた枝や色が変わってしまった枝を根元から切り落としましょう。茂りすぎている部分は、ふつうの枝でも根元から切ってもよいです。
透かし剪定は、生育期間である4〜9月の間に、こまめにおこなうのがよいでしょう。ただしアイビーはよく茂るので、必要と感じたらいつでもおこなうことができます。
剪定のお悩みは剪定業者に相談してみよう
自分で剪定をやってみたけどうまくいかない、初めてなので自信がないという方は、いちど剪定業者に相談してみるのもよいのではないでしょうか。
弊社ではさまざまな剪定業者をご紹介しております。24時間いつでも受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
アイビーを長く健康的に育てる秘訣
ここからは、剪定したアイビーを長く健康的に育てるコツをお教えします。ポイントを抑えて丈夫なアイビーを育てましょう。
〇置き場所
屋外の場合、日陰や直射日光が当たる場所でも育てることができます。ただし日当たりのよい場所のほうがよく葉が茂るでしょう。屋内の場合は、日当たりがよく風通しのよい場所が適しています。
〇水やり
4~9月の生育期の間は土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。冬は週に1~2回ほどに頻度を減らし、日が昇って温かくなってきた午前中に水を与えます。
〇肥料
基本的に肥料を与えなくても枯れることはありません。より大きく育てたい場合は、4~9月の生育期の間、10日に1回を目安に与えるとよいでしょう。
〇植え替え
鉢植えの場合、育てて1~2年たったらより大きな鉢植えに植え替えをしてあげましょう。とくに、鉢の底に根が出ている場合や、水やりをしたときになかなか水が土にしみこまなくなった場合は、植え替えのタイミングといえるでしょう。
植え替えの手順は以下で解説します。
アイビーを植え替える手順
アイビーの植え替えに必要なものは、次のとおりです。
- 今のものよりひと回り大きい鉢
- 観葉植物用の培養土
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 割りばし
- 新聞紙などの敷物
〇植え替えの手順
- 水やりをストップして、鉢の土を乾燥させる
- 植え替えをおこなう場所に新聞紙などを敷いておく
- 新しい鉢の底穴にネット、石を入れる
- 鉢の3分の1ぐらいの高さまで土を入れる
- アイビーを鉢から抜き、根についた土をほぐしながらとる
- 新しい鉢の真ん中にアイビーを置き、鉢の上から4cmぐらいのところまで土を入れる
- 割りばしで土をつつき、根のすきまなどまで土を浸透させる
- 水をやり、1週間ぐらい日の当たらない涼しいところに置いておく
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
アイビーが枯れてしまう原因と対策
アイビーは丈夫な植物ですが、育て方を間違えると枯れてしまうことがあります。どのようなことが原因になるのかを知り、大切なアイビーが枯れてしまうのを未然に防ぎましょう。
〇水や日光不足
アイビーが枯れる原因でもっとも多いのが水不足です。アイビーは長くツルを伸ばすこともあり、多くの水分を必要とします。土にたっぷり水を与えましょう。また室内の場合は、エアコンなどで乾燥しますので、葉にも霧吹きなどで水を与えるとよいでしょう。
日当たりが悪い場合も、枯れてしまうことがあります。風通しがよく日当たりのよい場所に置くようにしましょう。
〇水の与えすぎ
水の与えすぎでも、根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。葉の先が黒っぽくなって枯れていくときは水の与えすぎかもしれません。根腐れを防ぐために、土が乾いてから水を与えるようにしてください。
〇猛暑にさらされた
アイビーは暑さや寒さに強いのですが、日本のじめっとした猛烈な暑さは苦手といわれています。猛暑が予想されるときは、日陰や室内にうつすとよいでしょう。
また、病気や害虫が原因になることもあります。詳しくは以下をご覧ください。
アイビーがかかりやすい病気
アイビーがかかりやすい病気を紹介します。対処法にもふれますので、参考にしてください。
〇立枯病
水はけが悪くて根が腐ると、カビ菌が繁殖して立枯病になることがあります。立枯病になると水分が吸収できず、ツルから次第に全体まで枯れていってしまうのです。感染したところは抜き取ってしまいましょう。そして新しい土に植え替えます。
〇灰色カビ病
名前のとおり、葉や草が腐って灰色のカビで覆われます。灰色の葉やツルは切ってしまい、殺菌剤をまいておきましょう。予防法としては風通しをよくしておくことです。
〇炭そ病
葉やツルに灰色、褐色、黒色などの斑点ができていたら、炭そ病のおそれがあります。斑点がまだらに拡大し、やがて枯れてしまうのです。斑点が出たら早めに切って殺菌剤をまいておきましょう。こちらも風通しをよくすることで予防できます。
アイビーを好む害虫
病気のほかに、害虫にも気を付けなければいけません。アイビーを好む害虫はおもに次のふたつです。
〇ハダニ
ハダニは黄緑色や赤色をした小さな虫です。葉の裏から養分を吸いとります。葉に白い斑点があったらハダニを疑ってください。
ハダニは水に弱いため、葉に霧吹きなどで水をかけておくと予防できます。すでについてしまったハダニも、シャワーなどで葉の裏に水をかけると駆除できます。ただし、大量の場合はハダニ用の殺虫剤を使用しましょう。
風通しが悪いとハダニがつきやすいので、風通しをよくすれば予防することができます。
〇カイガラムシ
カイガラムシは3mmほどの大きさで、貝殻のような殻をかぶっています。また白いロウのようなものや白い粉で覆われているものもあります。
アイビーにカイガラムシがつくと、株が弱って枯れてしまいます。カイガラムシ専用のスプレーで駆除するか、枝についていたら歯ブラシなどで落としておきましょう。
カイガラムシも風通しが悪いと出てきます。
病害虫予防に正しい剪定が必要不可欠!
以上のように病気や害虫は、風通しが悪いと発生することがほとんどなのです。これらを予防するためにも、正しい時期に正しい方法で剪定することが大切といえるでしょう。剪定をして枝の数を適度に減らすことで風通しと日当たりを確保し、害虫の好む湿った環境になるのを防ぐことができます。
しかし、「自分でうまく剪定ができない」「剪定をしている時間がない」という方も多いでしょう。そんな場合には、剪定のプロに依頼するのがおすすめです。剪定の方法やアイビーの特性をよく理解しているプロは、適切な剪定をおこなってアイビーの健康と美しさを保ってくれるでしょう。
弊社にお電話いただければ、加盟店の中からお客様に最適な業者をご紹介いたします。365日いつでも受け付けていますので、お気軽にお申し付けください。
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