チャボヒバの剪定は、年に1回ほど7月ごろまたは11月~12月におこないます。
チャボヒバの生長は遅いため、頻繁に剪定をおこなう必要はありません。
しかし、剪定をしなければチャボヒバの見栄えが悪くなったり、日当たりや風通しが悪くなったりしてしまいます。
当記事では、チャボヒバの剪定方法や剪定の種類についてご紹介していきます。
チャボヒバの育て方や発生する病害虫についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
剪定作業を業者に任せたいという方は、ぜひお庭110番にお電話ください。
経験豊富なプロが、お客様のご希望の樹形にチャボヒバを剪定いたします。
チャボヒバの剪定方法は2種類
チャボヒバの剪定をおこなうのに適した時期は、7月ごろまたは11月~12月です。真夏や冬のチャボヒバは体力の消耗が激しいので、剪定をすると弱ってしまいます。その時期を避けて、夏の前や秋ごろに剪定をするのです。
剪定といっても、日当たりや風通しをよくしたり、樹形を整えたりする程度のものになります。まずは剪定に必要な道具を準備しましょう。
〇必要な道具
- 剪定バサミ
- 刈り込みバサミ
- 手袋
- ほうき
- ちりとり
- ゴミ袋
剪定方法は「間引き剪定」と「刈り込み剪定」の2種類があります。それぞれについては、次でご紹介しますので参考にしてみてください。
【剪定方法1】刈り込み剪定
この方法は、樹形を乱している枝や葉を取り除いて形を整えていく剪定です。「玉ちらし」や「円筒形」など、さまざまな形を作って楽しむことができます。では、手順をご紹介していきます。
〇剪定の手順
- 剪定前にまずは大きさや形をイメージしておきましょう。
- 木の内側にある不要な枝を間引き剪定しておきます。
- 刈り込みバサミで表面の枝葉を刈りそろえていきます。刈り込みバサミは両手で持ち、片方の腕は脇を閉めて固定し、もう片方の腕を動かして切るとぶれずに切ることができます。
- イメージ通りになっているか、ときどき離れた位置から見て確認しながら形を作っていきましょう。
【剪定方法2】間引き剪定
間引き剪定は、生長を妨げている不要な枝葉を取り除く剪定方法です。これは、先ほどご紹介した刈り込み剪定とは違い、樹形よりも植物がしっかり育つようにするための剪定です。
〇剪定方法
- 風通しや日当たりがよくない箇所があるかを確認します。重なって伸びている枝やほかの枝に絡まっている枝などは、不要な枝です。
- 不要な枝を見つけたら、剪定バサミで根元から切り落とします。切り残しがあるとそこから枯れてしまうことがあるので、切り口が幹にそうように切りましょう。
- 切り落とした枝などをほうきで集め、ゴミ袋に入れて処分します。
刈り込み剪定で理想の樹形を作ることや、間引き剪定で不要な枝を的確に切ることは、知識や技術がなければ難しいものです。
チャボヒバを健康に育てるために、業者依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
お庭110番では、安心して任せられるプロの業者をご紹介しています。
※1 対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。※2 手数料がかかる場合がございます。一部加盟店・エリアによりカードが使えない場合がございます。
剪定後の枝は、植物を増やしたい場合挿し穂として利用することができます。
もし増やすことを検討されている方は、次章で説明していますのでそちらをご覧ください。
チャボヒバの育て方
チャボヒバは剪定以外にも、育てるために必要なことがあります。ここではチャボヒバの育て方について解説していきます。これから育てることを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
育てる場所
基本的に風通しがよく、半日陰程度の日当たりを確保できる場所でも育てます。またチャボヒバは土が乾燥する傾向がある場所を好みますので、湿った場所で育てるのは避けましょう。
肥料を与える頻度
肥料は1年に1回程度、冬に堆肥などを与えましょう。冬に堆肥を撒いておけば、新芽が出るころに肥料として吸収されます。
増やし方
チャボヒバを増やしたい場合は、「挿し木」という方法で増やしましょう。挿し木とは、数を増やしたい植物の枝や茎などを切り取り、発根させて増やす方法のことです。まずは以下のものを準備しましょう。
〇準備するもの
- ハサミまたはカッターナイフ
- チャボヒバの枝(挿し穂)
チャボヒバは移植を嫌い、生長し樹高が高くなると移動させるのが困難になります。そのため、お庭の土に挿してあげるとよいでしょう。では、挿し木の手順についてご紹介していきます。
〇手順
- まっすぐに伸びているチャボヒバの枝を10cmほどの長さに切る
- 切ったチャボヒバの枝の切り口をハサミまたはカッターで斜めに切りなおす(水分を吸収しやすくするため)
- 土に挿すとき邪魔になる葉を取り除き、土に挿す
- 土が乾燥しないように半日陰になっている場所で管理する
病害虫には注意しよう
チャボヒバの剪定を怠ると、風通しが悪くなって病害虫が発生するおそれがあります。そのため、枝がひしめき合っているような場合は、風通しがよくなるようにして日の光も通しやすくしておきましょう。
チャボヒバに発生するおそれのある病害虫は、以下のとおりです。
〇ハダニ
ハダニは植物の葉の裏に生息する体長0.5mmほどの害虫で、じつはクモの仲間です。繁殖力が強く、梅雨明け~9月ごろにかけて大量発生します。
ハダニが発生した場合、植物の栄養分が吸い取られて葉の色が抜けたり白い斑点模様が発生したりといった症状が現れます。ハダニの数が多くなると被害が広がり、光合成ができなくなって最終的に枯れてしまうのです。そうなってしまう前に、ハダニを発見したら以下の方法で駆除していきましょう。
・殺虫剤で駆除する
ハダニが発生している場所に重点的に散布しましょう。ただし、長期間同じ薬剤を使用していると、効果が薄れてしまいます。ハダニが抵抗性を持たないように、ときどき系統の違う殺虫剤を使用するようにしましょう。
・テープで取り除く
ハダニの数が少ないときは、テープを使用し取り除きましょう。ただし、粘着力が強いと葉を傷めてしまうおそれがあります。テープを使用する際は、粘着力があまり強くないものを使用しましょう。
・無農薬スプレーを使う
薬剤を使用したくない場合は、水で薄めた牛乳をスプレーとして利用するとよいでしょう。作り方はとても簡単で、牛乳を水で2倍に薄めるだけです。完成した牛乳スプレーを早朝に、ハダニが発生している葉にスプレーし、次の日まで待ちます。
次の日になったら、牛乳スプレーが付着した葉を水でしっかり洗い流して終わりです。とても簡単ですが、スプレーしたまま放置すると臭いが発生してしまいますので、忘れずに洗い流しましょう。
〇ヒノキ樹脂胴枯病(ひのきじゅしどうがれびょう)
ヒノキ樹脂胴枯病は、若いヒノキなどの枝や幹に起こる病気です。発症すると春~夏にかけて、幹などに割れ目ができて樹脂が流れ出てしまいます。割れた部分は枯れ、その先にある幹や枝は衰弱して折れてしまうこともあるのです。
また、近くに生えている木に伝染してしまうおそれもあります。そのため、ほかの木にヒノキ樹脂胴枯病が伝染してしまわないように、発症した部分は早めに取り除きましょう。
また苗の養成・植林のとき、周囲に感染している樹木ないかを確認することで、発生を防ぐことができるでしょう。
「自分ではチャボヒバの剪定が難しい」
「病害虫が発生してしまってどうしたらいいかわからない……」
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